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ダイブモッシュ論争 前編

最近フェスやライブでよく勃発するダイブモッシュ論争。

簡単に言うとライブでダイブとかしても文句言うな勢と、ダイブモッシュするな勢がぶつかり合ってSNSで論争を繰り広げているという問題。
アーティスト側やフェスの主催者なども無視できないほど大きな問題になっている。

自分もライブに10年ほどいっているが、ここまで大きくなっているのはここ数年の話だと思う。
今日はその論争のダイブについての内容となっている。

肯定派

まずはダイブする派について。
アーティストによっては「飛んでこいや」や「そんなもんかーー!」と言った感じで煽ってくるのに乗ってきたり、好きな曲で飛びたいと言った感じで飛んぶのがほとんどである。
これはほとんどのライブのレギュレーションでは禁止行為だが、あくまでも"大人の解釈"の元飛んでいる。
ライブハウスは自由という言葉通り自由に楽しむところだし、アーティスト側によってはダイバーが多い=盛り上がっていると言う考え方もあるのでそれを否定されるのは違うと言う考えかと思われる。

否定派

こちらは否定派。
そもそもダイブなんかしなくても楽しいし、なんで見ず知らずの人の下にされる筋合いはない。まずライブ見てないじゃないかなど理由はさまざまである。
ダイブモッシュが禁止されているのでルール違反なのは間違いないし、人に迷惑をかけているのでやめるべきだと言う感じだろう。
実際に怪我をする人もいるし、危ない事をしないのは当然の事である。


アーティスト側やフェス運営側

アーティストや運営も無関心なわけでは無い。
DragonAshやEnthなどはコロナ禍でギリギリ禁止されている時からダイバーを発生させているが元々禁止なものに対して何を今更と言った感じで、ライブをしている。
自粛措置が解禁されてからはロットンや、HEY-SMITHはより一層ダイバーを煽っているような気もする。
SiM主催のフェス、DPFでは2023年のキーワードは【解】を掲げており、その字の如く全面解禁でフェスを作り上げた。
はたまた死者を昔出してしまったロッキン系のフェスでは完全に禁止をしていおり、万が一発生した場合は退場の措置を取っているそうだ。
直近で言えばSaucy Dogが京都大作戦のシンデレラボーイでダイバーがいた時に曲を止めて注意(本気の注意では無い)をしている。


筆者の考え

ここからは筆者の考えも含まれるので、読んでいて違う思いがあってもご了承いただきたい。

筆者はダイブをしないこともない勢である。
と言うのも、ずっと飛び続けるわけでも無いし完全否定でも無い立ち位置である。
ここ数年で考え方も体力も大人になり、昔みたいに「全部最前!!」「暴れる!!!」と言ったライブキッズではなくなったが、やる時はやると言った具合である。なので両方の考え方がわかっているつもりである。

なので両方の立ち位置から考えるとまず、言いたいのは

ずっと飛んでるやつ下手なやつ多い!

と言うのが1番の思うところである。
先述の肯定派アーティストとしてダイバーが多い=盛り上がっていると言うのはとてもわかるし、間違ってはいない。
ただ、飛ぶやつのモラルが問題だと思う。
飛んでくるやつが大体同じやつだし、地上にいるより人の上の方が多いのではと思えるぐらいずっと飛んでいるやつもいる。
ダイブは人に乗れる無料のアトラクションではない。そしてそう言った人に限ってダイブが下手だと思う。(持論)

こちらはダイバーをキャッチしてくれるセキュリティさんのポストである。
このように下手なやつがいるのだ。
足バタバタは下側の人間もすごく思うところではあるし、勘弁してほしい。
これに追加して
・ダイブする自分が偉いorやってやった(えへん)と言った雰囲気がある
・誰かが飛ぶからそれに負けじと飛んでいるように見える
・横に捌ける時にゆっくり歩いて帰る
と言うのも下手なやつに共通して言える。
するのは構わないが、そんなんだからダイバーが嫌われるんだよって思ってしまうのである。

ただ、否定派も一部は頑なに否定している節がある。
某ライブで筆者が飛んだ時の話だが、そのバンドばここ数年ファン層が変わってしまいそのバンドをアイドル視している人が極端に増えていた。だが筆者は久しぶりのライブだったので楽しみだったし、その中でずっと聴きたかった曲をやってくれたのだ。しかもいかにも飛びやすい曲だ。そして飛んだのだったが、全然送ってくれず、「は?上に人いるんだけど??」と言った具合だった。別に急に始まった話では無いし、そのバンドや音楽のライブではないことではないはずなのに、完全に敵視されていた。
そのバンドが好きなだけで他のファンは全部無視しているような感じで少し残念だった。
古参が偉いわけでは決してないが、今までのノリを全部捨てて新しいファンが自分たちのスタイルを全面押し通すのは違うと思う。

コロナ禍を開けて変わった?

ここ数年でフェスの数が異常なほど増えており、6-10月のすべての土日は日本のどこかでフェスが開かれているのではないだろうか。
こうなる今まで来なかった人も来るし、バンドを追っている人はどこにでも現れる。
増えるのは人だけでなく、レギュレーションのパターンも増える。
しかし厄介なことにどのフェスにも基本的にはダイブ等の危険行為は禁止されていますと書かれているのだ。
ここが難しいところで、大人の解釈が必要だがコロナ禍でルールを知らないまま飛び込んできた人間がこう言った問題の発端になっているように思える。
以前はそういった空気感が醸成されていたが、一度リセットされてしまったのだ。
きた事ない人が行きたい気持ちを映像などで我慢して見ているとそういった楽しそうでやばいのが目に映る。
体感だが、この後に【ダイブ等の危険行為で負傷しても自己責任でお願いします】と書いてあるのは、渋々許されており、【ダイブ等の行為があった場合退場orリストバンドの回収を行わせていただきます】と書いてあり、その後に運営側のお気持ち表明がある場合は本当に禁止な気がする。しかしそんなものは映像には載っていない。
一概には言えないがこう言った微妙なニュアンスを読み取る必要がある。
ここで全てを鵜呑みにして来ると「前のフェスも同じだしこのバンドで飛ばないとか意味わからん」と「禁止って書いてあるから禁止だろ」に別れるのである。
渋々許されているフェスで完全禁止を訴えても違うし、本当に禁止なところで飛んで文句を言うのもお門違いだ。
ここはもうお互いが譲歩し合うしかないだろう。

長くなってしまいそうなので今日はここまでに。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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