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咆哮と別れ (a crowd of rebellion HOUKOU TOUR名古屋 レポ)
10年間ずっと好きだったバンドの活動休止前の最後のライブ。今日はいつものライブとは少し違うモチベーションのライブになっている。
a crowd of rebellion HOUKOU TOUR
愛知場所
前回のツアーはVo.宮田大作の体調不良で名古屋公演が延期になり、4ヶ月後の開催となった。
振替公演でも機材トラブルで30分ほど演奏停止になったが、滅多に見れない長めのMCや、壊れた機材を使わなくていい曲に変更などレア回になった。
これはこれで楽しいが、メンバーはリベンジ的な面もあるのではないだろうか。
また、今回はリクエスト投票もしており、筆者はaquariumに一票を入れている。
今日のSEはReNNE。
この後始まるモッシュ、サークル、ダイブが大量のライブとは思えないぐらい静かな始まり方である。
一曲目はこのツアーの題目でもある、"HOUKOU"
意外なスタートの切り方で始まった。
終わってから思うと「これだけでしか生きられなかった」と言う歌詞のとおり音楽、ロックそしてa crowd of rebellionに縋ってきた筆者の人生から、このバンドがピリオドを打とうとしている序章のような一曲目だ。
2曲目はAlone/Dite
改めて思う。「このバンドの歌唱力は本当にやばい」
知らない人に説明すると、スクリームを担当する宮田大作と、ギターを弾きながら並大抵ではない高音を歌い上げる小林亮介のツインボーカルで構成されていている。
この両極端なボーカル2人を看板に置いているバンドである。
この曲はこの二つに加えて大作のクリーンボイスも入るので、3種類の声が使われているのがだが全部すごいクオリティを出している。
この声が好きでこのバンドにハマったのを思い出した一曲。
一曲挟んで"This is Liiiiiv[e]"
題名の通り「これがライブだ!」と言わんばかりの曲であり、フロアの熱を一気に上げた。
ラウドロックなど激し目なジャンルが好きな方はぜひとも一回聴いてみて欲しい。
ll:a→Ω:ll(アルファ-オメガ)も同じ部類の曲であり、ライブの楽しみ方が全部詰まった一曲
この曲が一番ライブ映えする曲であり、少し前ならライブの定番曲だった。
阿法、墓系、蚊数と叫んだり、アップテンポなサビで飛んできたり、重めのブレイクダウンなどやりたい放題な曲である。
このままだったらただの激しいだけのライブ。
ここからがマグマなんです。(きんに君)
MCを挟んでどうやら静かそうな曲が始まりそうな雰囲気。
aquarium
マイクで拾いきれてなかったが、肉声で確かに聞こえた。
投票した曲をやってくれるのも嬉しいが、ずっと聞きたかった曲をやってくれる嬉しさもあった。
当時聞いていた高校生の時に友達と言える人がいなかった事と歌詞のせいでなんとも言えない気持ちのまま曲を聴き入ってしまう。ただ悲しい歌詞なのにそれだけではない感情。その上に音源にはない大作の中から溢れるようなシャウト。先にも後にもこんな曲はないだろう。
しんみりしたフロアを更に畳み掛けるように披露された"Iris no hana"
こちらも割とレアな方ではないだろうか。
少し前まではスクリームやシャウトの激しかったフロアが嘘のように曲に聴き入っている。
亮介のクリーンボイスがこの曲に嵌りすぎているからだろう。
"#ペルソナ"でバラードの静かになった空気を少しずつ戻し、intruderの"Xday"が流れる。
次の曲は"Unlostism"失わない主義という意味を持つこの曲は今のリベリオンに必要な意味を持っていた。
古参ぶるつもりはないが、ここでダイブしてる人は信用できる気がする笑
大作のアコギを使ったAnemoneの後、BLACK ANTHEMとわかった瞬間の観客の興奮は一番だったのではないだろうか。
こちらも古めで激しい曲。
今日は題目の2曲以外は何やっても不思議ではないが、This is Liiiiiv[e]とBLACK ANTHENを同じライブで見れる日が令和で来とは思っていなかった。
この表現は好きではないが、これ聞けただけで元取れたと言った感じである。
BLACK ANTHEMが終わりメンバーが銃を構える。リベリオンで銃と言えばこの曲しかない。
代表曲、M1917
フロアはもちろんのこと盛り上がっているが、舞台袖にいるゲストアーティストもそわそわしている。
そしてそのそわそわの理由は曲のサビで知ることになる。
リベリオンが好きな人は何度も聞いたであろう曲がこれで当分聞けないと思うと、気持ちの乗りようもひとしおだ。
この感じだとサビでダイバーも大量に出ると思い、最前エリアで見ていた自分も少し後ろに注意を向けつつもステージを見ると舞台袖にいたCrows Aliveのkentaが立っていた。
大作がマイクを渡して、1サビを預けたのだった。
この後2サビはヒステリックパニックのTack朗、大サビではともが歌い、もれなく3人ともステダイ付きで今日一番のカオスぐあいである。
これだけ盛り上げていかにも大ラスなような雰囲気だが、まだ終わらないのが今日のライブだ。
ここからは撮影OKとのこと。
次に曲は投票も多く、今のリベリオンのように春を待つような思いでみんなで歌ってほしい。そんなみんなが歌ってる映像が残せるって素敵な事だと思う。(MCうる覚え)
そんな思いから始まった”SATISFIELD?”はこのライブが終わりに向かっているのを告げるようだった。
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ここからラスト2曲、リベリオンらしく静かに終わるのかと思っているとどうやらそうではない。
どこまで行けるんだ?衛星まで行こうぜ
流れているピアノの伴奏は”Satellitear”のイントロである。
どこが静かに終わらせるんだろうか。しっかり暴れさせて終わらせるのがリベリオンじゃないか。
サビにはM1917で登場したヒステリックパニックのともが再度登場し、激重なSatelliterに昇華する。
大作の声も重いが、ともも負けない重さのグロウルで最高な一曲になった。
アンコールはしない。本当にラストの一曲。
別れの言葉は一つしかない。「さよなら」
ダイバーも最後のダイブをしたいのかM1917と同じぐらい発生している。
ライブハウスの構造上、流れ切らず戻す渋滞が大変なことになっていた。
Illで今日は締め、当分のさよならだ。
また、戻ってこいよ!
いつ戻るかはわからないが、春を待つように待とうと思う。
セトリを見るとNex:usもやってないしHydrangea、THE TESTAMENTもやっていない。(自分が聞きたいだけ)
最高なライブだが、いい意味で消化不良でもある。これは復活した時のために取っておこうと思う。
2024年6月20日
名古屋RAD HALL
SE ReNNE (introduction)
HOUKOU
Alone//Dite
REBELLIOUS BEHAVIOR
This is Liiiiiv[e]
Under The Split Tree
Ⅱ:α→Ω:Ⅱ
孤°C狗
無罪者
aquarium
Iris no hana
#ペルソナ
- Xday -
Unlostism
Anemone
BLACK ANTHEM
M1917 feat.kenta from Crows Alive&とも&Tack朗from ヒステリックパニック
SATISFIED?
Satellittear
Ill
Mm recommend
HOUKO/a crowd of rebellion