特許検索サイトでわかる「ティラミスチール」なgramの素行の数々

シンガポールのティラミスヒーローの商標をホームスチールして商標登録した株式会社gram関連の商標を特許情報プラットフォームで確認してみた(以下リンク先で図案を確認出来ます)。

商標登録済み
ティラミスヒーロー
グラムズヒーローズ
THE TIRAMISU HERO

審査中
ティラミスヒーロー
称呼なし⇐猫の図柄です。

ちなみにシンガポールで登録済の本家"The Tiramisu Hero"の商標はこちら

ほかにも同社は昨年、大阪で有名になっている「うっふぷりん」の「ティラプリ」のブームに乗じて「てぃらぷり」を出願。現在審査中。審査結果として商標登録が叶わなかったものもあると想像するととほかにもいろいろやってそう。

‥と思っていたら株式会社gramの「gram」自体がパクリだった模様。なんかtogetterにも少しまとめられています。

また同社長別名義の会社でもいろいろやっている情報あり。

しかし、こういうときの集合知は大きな威力を発揮しますね。リンチになってはいけないと思いますが。

商標を巡る世界も魑魅魍魎なんだなと感じたり、特許庁の審査能力の限界も感じたりします。また、商標や特許取得には申請料や面倒な手続きがあり、目前の商売に対して即効果があるものでもないので、アイデア勝負してせっかく商機を掴んだスタートアップが、後にこうして商標周りの対策がなされない間隙に乗じられて、成長の芽を摘まれたり掻っ攫われたりするのは、まだ解決され得ない社会問題なのだなと感じます。

また、多国の酷さを揶揄してきた向きも日本人の中にはあると思いますが、日本人とてこんなものであり、あくまでもファクトフルネスで参らねばと思われる次第です。まあ、政府が公文書や統計を改ざんしてきたことが明るみになった昨今ですから、日本人が大したものだと思っている人たちはお花畑なわけですが。

つうか「てぃらぷり」の商品自体もそもそもティラミスヒーロー的なんだが、そこはどう考えたらいいの?あまりに「誰のもの」言いすぎてもクリエイティビティはそもそも真似から始まるともいうし、社会の発展を阻害もしますしね。このあたりの線引について考察を深めておきたいかなと。まあ少なくとも株式会社gramのあり方はアウトだと思いますが。

商標取得済みだと商標権を盾にとっても、世間が許さないとしたらいい社会になったものだと思います。これに乗じて本家ティラミスヒーローが日本で流行したらいいな、とまあかつて一度本店を訪れたことがあって、ささやかに感じる次第です。

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