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ボルダリングを始めたいけど1人で行くのは不安な方へ
この記事はボルダリングに興味があるけど、1人で行くのは不安という方に向けて書いています。
初心者クライマー(3級の壁に苦戦中)の私が初心者の方と同じ目線で不安を解消し、最後に魅力を伝えたいと思います。よろしくお願いします。
まず、私が実際に思っていた不安材料をあげてそれぞれ解説していきます。
初めて行く時は、以下の不安があるのではないでしょうか
・1人で行って大丈夫か、浮かないか
・運動が苦手で、できる気がしない
・登ってる姿を見られるのが嫌
・常連さんが怖い、煙たがられないか心配
・怪我をしそうで怖い
・お金がかかりそう
その気持ち、わかります。私もそう思ってました。
この記事でそれぞれの不安を解消して、ボルダリングデビューしましょう!
・1人で行って大丈夫か、浮かないか
先に結論から。
結論:(一部の人を除いて)全く問題ありません!!!
私はホームジム(近所にあるこじんまりとしたジム)と都心にあるかなり大きいボルダリングジムに行くのですが、ホームジムは1人で来ている方が8割です。(時間帯が平日の夜という理由もあります)
逆に都心のジムは複数人でワイワイ登っている印象です。1人の方は体感3割ほど。こちらは休日の昼から友人と行くことが多いので平日だともっと1人でくる方が多いと思います。
休日のお昼の都心という、友達と行きやすい条件でも3割ほど1人で来ていると思うと、グッとハードルが下がるのではないでしょうか。
どのジムでも受付の時に初めてですと伝えると、スタッフさんが丁寧にルールやマナー、登り方を教えてくれるので初心者が1人で行っても問題ないです。私もボルダリングデビューは1人でした。
ただ、それでも1人で行くのが恥ずかしいという方は平日の夜に行ってみましょう。休日の昼間に比べれば、おひとり様が多いです。
そもそも壁を登る時は1人で登りますし、友人と一緒にはじめても続けているのは自分1人という話はよく聞きます。初めから1人の方が、好きな時に行けていいかもしれません。
あと、完全に主観ですが、1人で黙々と頑張っている姿は格好いいです。
ここまで1人でも大丈夫と熱弁してきましたが、とある条件に該当する方は1人で行くべきではないかもしれません。
それは、積極性がない、もしくは超恥ずかしがり屋な人です。
基本的に登る時は、壁が空いているときを見計らって自分から壁に近づいて登らなければなりません。
次はあなた登ってくださーい、みたいな順番も指名もありません。
なので、登る勇気が出なかったり、恥ずかしくて壁に近づけない人はずっと座ってることになります。
それなら友人と行って背中を押してもらったほうがいいです。
せっかく行って登らずに帰るのも悲しいですしネ。
ただ、1人でいる人が浮くということは100%あり得ないので安心してください。
友達と行くメリットとして"登れない課題の攻略法を相談できる"というのがありますが、1人の時は同じ課題をしている人やスタッフさんに聞けばいいです。私もどうしても登れない時はスタッフさんに聞いたりします。
・運動が苦手で、できる気がしない。
その気持ち、わかります。では、結論を申し上げます。
結論:階段登れるなら問題ありません!!!
まず、前提としてボルダリングは決められたホールド(カラフルな石)だけを使って登る競技です。
この決められたホールドのスタートからゴールまでのコースを”課題”と呼びます。課題は難易度によってグレード分けされており、グレードはジムによりますが10級もしくは8級から存在します。
このグレードというのは明確な定義がなく、その課題を作った人が大体これくらいの難易度でしょ〜と感覚で定めているものです。
なので、ジムによって多少の難易度感の違いはあるのですが、10級や8級はハシゴが登れる人は課題をクリアできると思います!
クリアできない人も階段が登れるのであれば、何度かトライすれば登れるようになります。
その日登れなくても、ずっと通えば必ず登れるようになります!
・登ってる姿を見られるのが嫌
結論:そもそもあなたのことを見ていません。
大きいジムだと、誰もあなたのことを見ていません。何も気にしなくて大丈夫です。登っている姿を見られるのが恥ずかしいとかあるかもしれませんが、見ていません。見ていても、休憩がてら何も考えずに、ぼーっと見ているだけで1分後には忘れています。ボルダリングをしている方は上手い人の登りは凝視しますが初心者のことは誰も凝視しません。
ただ、小さいアットホームなジムでは見られることがあるかもしれません。でも、気にしなくていいです。こちらもみんな休憩がてら何も考えずに、ぼーっと見ているだけです。何か考えていたとしても「ガンバ!」と思っているだけです。落ちたのをバカにする人は99.99%存在しません。ありがちな言葉ですが、誰しもはじめは初心者で、みんなが通る道です。
ジムも初心者が通ってくれるのはありがたいことなのでみんな温かい目で見守ってるだけです。
私もホームジムで一番下手ですが、みんなが楽にこなす課題をヒイヒイ言いながら登っていると常連さんがたまに「ガンバ!(がんばれ!)」と声をかけてくれます。
・常連さんが怖い、煙たがられないか心配
この気持ち、わかります。
大きいジムだと全く気にしなくていいですが小さめのジムだと必ず常連さんがいます。そして常連仲間でワイワイしてます。ビビりますよね。
先に結論を言います。
結論:一つのルールを守れば全くもって問題なし!
まず、初心者が来てくれるのはジムにとっても、常連さんにとってもありがたいことなのです。(ジムは利益が出ますし、その利益のおかげでジムが潰れずに常連さんが通えます。)
また、先ほども言いましたがボルダリングをしている方は初心者にすごく優しいです。
たとえ見た目が怖くても、通ってるうちに挨拶をするようになったり、登れない課題でアドバイスをくれたりします。
もちろん、話をしたくない寡黙な職人タイプの人もいるのでそういう人は別ですが、それは人それぞれですから当たり前です。
つまり、常連がいるということは、アドバイスをくれたりお手本になってくれる人がいるということなのです。
しかし、お互いが気持ちよく登るために守らなければならない一つのルールがあります。
それが、壁の占有(壁の近くにずっといること)をしないというルールです。
原則として、必ず意識すべきことは一回トライしたら落ちても成功しても、一度壁から離れるということです。
あなたが壁の近くにいると他の人が登れません。
ボルダリングには安全の面から一つの壁に1人までという決まりがあります。
続けてもう一回登りたくても、譲り合いの精神です。
一度トライしたらマットから降りる。
これを守ればなんの問題もありません。マットから降りても、誰も登り始めなければもう一度続けてトライしても問題ないです。もちろん、自分しかいなければずっとトライし続けてもいいですよ!
・怪我をしそうで怖い
結論:怪我はする可能性あります。そりゃスポーツですから。
正直、続けていると大なり小なり怪我をします。
ホールドに擦れて血が出たり、マメが潰れたり、落ち方が悪ければ捻挫の可能性もありますし、脱臼されるかたもいます。
登りすぎて体を痛める方もいます。
でもそれは、スポーツですから当たり前です。
痛みがある時は登るのを控えたり、テーピングを活用するなどして自分の体と相談しながら楽しく登りましょう!
・お金がかかりそう
結論:趣味だから多少はかかる
費用に関してですが、初心者のうちはシューズもチョーク(滑り止め)もレンタルで問題なく、服装もTシャツやジャージで問題ないのでかかる費用としてはジムの利用料とレンタル代です。
相場は一日利用で約2000円、レンタル合わせると一回でかかる料金は2500円ほどでしょうか。(初めてのジムだと初回だけ登録料2000円ほどかかります。)
また、初回はほとんどの所がレンタル無料だと思います。
なので、初回を除くと基本的には一回2500円ほどかかります。
これだけ聞くと週に何度も行くのは少し高く感じるかもしれませんが、シューズやチョークを買って月パス(月額払えば通い放題)を買うようになれば、そこからは1ヶ月10000円ほどで遊び放題になります。
運動不足解消も考えると、シューズとチョークを買えば月1万円で完結する趣味は比較的お得ではないかと思います。
ちなみに、上達するには週2.3回が理想と言われています。
最後に、まだボルダリングを始めようか迷っている方に向けて魅力をお伝えします。
不安が杞憂に過ぎないなのは理解したけどまだ勇気が出ないという方に向けて魅力を2つお伝えします。
これを読めばちょっとだけやる気がわくかもしれません。
魅力1:成長、成功を実感しやすい
突然ですが、私は人生で大事なのは小さな成功の積み重ねだと思うんです。
子供の頃は新しいものばかり触れるから、成功も失敗もたくさんあります。でも、大人になると新しいことに挑戦してそれが上手く行く、なんて経験なかなかありませんよね。
ところがどっこい、ボルダリングは課題ごとに難易度が決められているので、登れなかった課題が登れるようになった時の成長、成功体験は明確に実感できます。
以前までの私は”何か”を求めてサウナに入り浸る人間でしたが今では”成長”と”成功”を求めてジムに通う人間になりました。(もちろんサウナは今でも大好きです。)
魅力2:失敗が当たり前
先の説明で簡単な課題もあるのはわかったけど、簡単な課題こそ落ちたら恥ずかしい。。という方もいると思います。
その気持ち、わかります。分かった上で、声を大にして言います。
初心者が何を言ってるんだ!!!落ちるのが当たり前だぞ??!!
初めてするスポーツで、経験者に勝てなかったらどうしよう。。。と悩みますか?
初めてだし勝てないだろうけど頑張ろう!と思いますよね。
ボルダリングも同じです。しかも、経験者ですらポンポン落ちまくるのがボルダリングです。
世の中、失敗したら失望されたり笑われるイメージがありますよね。
仕事も、スポーツも、勉強も、生活の中でも、失敗は怖いです。
でもそれは、それらが成功する前提で考えられているからです。
少し語弊がある言い方かもしれませんが、ボルダリングは失敗する前提のスポーツです。
失敗して当たり前、登れたらすごい!という考え方です。
まず、そこを理解すべきです。
ボルダリングは、上手い人でもぽんぽん落ちます。だからこそ、登れた時の嬉しさが大きく、ハマる人が多いのだと思います。
失敗して、落ちた原因を考えて、その対策を考えて、また登って、また落ちて。また登って、やっと成功する。この繰り返しです。
なので、初めての人が落ちるのは当たり前のことなのです。むしろ、落ちたことない人なんて1人もいません。初心者が落ちるのが恥ずかしいと思うこと自体、烏滸がましいにも程があります。落ちた数だけ強くなります。
でも、難しい課題で落ちるのはいいけど簡単な課題で落ちるのは恥ずかしい。。。
と、そんな声が聞こえてきそうですが、否定させていただきます。
初段とか二段の難しい課題に挑戦して落ちてる人も始めた頃は5級とか6級で落ちてもめげずに強くなったのです。
簡単なコースで苦しむのも、当たり前にみんな経験してきたことなので恥ずかしいことなんて一つもありません。
失敗するのが当たり前だと思うと、少しは気が楽になりませんか??
まとめ
さて、今回はボルダリングを始めたい人向けに記事を書いてみました。
正直、友人と日程を合わせて行くことができればそれが一番楽だと思います。
ただ、それがなかなかできない人もいると思います。
そんな人の背中を少しでも押せたら幸いです。
私も基本的には1人で通っていますがとても楽しく通えています。
一度思い切って行ってみて、楽しくなければやめていいと思いますが、行かずに後悔するのは非常にもったいないです。
皆さんもこれを機に、ボルダリングを始めてみてはいかがでしょうか。