飛行機【詩】

太平洋を飛び越えた飛行機
エンジンは破裂しそうで 翼はヘタってしまっている
一人元気な乗組員 やってやったと 達成感
太平洋は大きかった 実際 海は荒れてて雲の中では稲妻が光っていた
飛行機は操縦桿を握る飛行士を 落とさないように抱きしめて
稲妻にビビりながら飛んだ
太平洋はデカかった 思うより
乗組員を落とさないように シートベルトでつかまえて
滑走路から滑走路まで 緊張で 張りつめて
何しろ人の命がかかってるから
飛行機は 気を使い 思いやり 丁寧に 飛んだ
太平洋はデカかった
飛行機はクタクタになった
エンジンは心臓の鼓動よりも速く ピストンを動かし
翼は100年前の本のページよりも ヘタってしまったようだ
ただ 元気なのは 乗組員だけ
達成感に浸って 歓声を浴びて ただ
拍手をもらう
飛行機は少し休みたいと思ってる

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槇本大将
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