派遣は安定して働くものでない
「派遣社員は安定して働けるの?」という質問がよく挙がりますが、そもそも派遣という仕組み自体、安定からは遠いものです。
1、契約期間が短く設定されている(3ヶ月〜1年間)
2、企業(派遣先)は正社員の穴を埋める、もしくは将来的な人件費を抑える(正社員として雇用し続けるのは厳しい)ために派遣を利用するので、不景気になれば削減する
派遣はこれら2つの背景があるからです。
最近では無期雇用派遣といって、派遣会社と無期の雇用契約を交わし、社員となって働く方法もありますが、それも正社員ではありませんし、働く場所が決められたり給料が上がらなかったり、派遣ならではのメリットがなくなるので、最適な働き方とは言えません。
派遣会社によっては、「無期雇用契約は派遣でも一生安定して働けますよ」とか「派遣と正社員の良い所を掛け合わせた働き方ですよ」と甘い言葉で誘ってくる所もありますが、労働者にとってはよく考える必要があります。
ですので、そもそも派遣を「安定して働けるのか働けないのか」という目線で考えるのは止め、副業(主婦業や家業との両立も含む)として考えたり、正社員ほどの責任は負わずに自分のスキルを生かして働くものと考えるのが、良いです。
「派遣は一生安定して働ける」と考えず、いつかは終わるとまずは考えましょう。
もちろんそうは言っても、正社員として働きたいのに働き先がないという人や、派遣と言えどもできるだけ長く雇用されたいと思うのは当然です。
冒頭でも述べたように、派遣先の景気にも左右される問題なので、確実に長く雇用される方法などはありません。
ただ派遣会社の営業担当者やコーディネーターを仲間につけることはできます。
なぜその派遣先は派遣を利用するのか?
「産休育休の穴埋め」なら1〜2年以内で終わるなとか、「この業務は代々派遣が勤めており、前任がいなくなった」なら長く勤めれそうだなとか、派遣を雇用する理由を聞きましょう。
そのような質問をして、丁寧に教えてくれなかったり、分からないという派遣会社なら、派遣先のことを理解していないということなので、変更を考えてもいいでしょう。
これくらいのことに答えれないような派遣会社なら、信用できません。
信用できる派遣会社、担当者を味方につければ、親身に相談に乗ってくれますし、もし派遣先との契約が終了しても、次の仕事を紹介してもらいやすくなります。
それが少しでも長く雇用される方法であり、少しでも派遣で安定して働ける一番の方法です。
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