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「記事からフェス」応募作品 おはようよねちゃんさん「私の町」


「記事からフェス」の応募作品を紹介します!

おはようよねちゃんさんが応募してくださった「私の町」


よねちゃんさんは曲作りをしたことがないそうですが、「私の町」を作った経緯についてこのように仰っています。

あれは一年前の秋でした。帰り道。夕焼けの町を歩いていました。少ししょんぼりしながらでした。
しょんぼりを紛らわそうと、一駅余分に歩くことにしました。

昼は雨だったのでしょうか、みずたまりが所々にありました。見ると、町が逆さまにきれいな青空と映っていました。
それを見て、フフフ。と思いまして、その頃マイブームだった、歌詞作りをしてみました。

それで出来ましたのが、この歌詞です。

さて。歌詞はあれども、曲がない。しかも私は音痴で楽器も出来ない。誰かに頼もうと思っても、そんなこと頼める人を知らない。

そこで。つい最近手に入れたパソコンで、作ることにしました。
本を買って、見よう見まねで作ってみました。


作詞をすることが出発点だったんですね。その後、「歌詞」であるからには曲が必要なので自分で作ることにしたという。

楽器はできないけど曲は作ってみたい、と思い立って本で勉強して曲を作る。その行動力に感嘆しました。

楽器の趣味が高じて作曲を学ぶようになる人は多いけど、そもそも曲を作る目的で参考書を手に取る人ってどのくらい居るのでしょう。自分が前者寄りの経歴を歩んできたから意外に映るだけなのかな、、そんなことないですよね?


ともかく、そのハートが素晴らしかった。思えば、音楽を作る原点ってそこですもんね。できるからやるんじゃなくて、やりたいからやるんですもんね。初心に帰る思いで、記事読ませていただきました。ありがとうございます!



さて、そんなよねちゃんさんの応募作品がこちら。


帰り道、家路をたどり歩く中で思いついた歌詞だというだけあって、情景が目に浮かぶようです。直接的に秋を思わせる単語を散りばめているわけではないのに秋を感じさせるところが素敵です。「ふっと香る シチュー」なんて、最高ですし、「一歩 二歩 さんぽ」と三歩でなく「さんぽ」であるところも憎いですね。



歌詞に呼応するように展開する曲の構成もいいですね!

歌詞自体に起伏は少なく穏やかに感じましたが、ブロック分けされたメロディに起承転結があり、シンプルながらもきちんと曲としてまとまっている印象です。本を読みながら見よう見まねで作った、とのことですが、その作業の丁寧さがうかがえる出来だと思います。

歌はカラオケをスマホで流しながら別のスマホで録音したとのこと。音量のバランスをご本人は気にされていましたが、そこまで気になることはなく、試行錯誤しながらちょうどいい音になる距離にスマホを置いて録音されたのだろうな、、、と想像が膨らみます。

最近は高性能なDAWやらで、「そんな細かいとこ誰が聴いとんねん!」みたいな細部までこだわれるようになりましたが、、、やっぱり録音の基本って「実際に鳴っている音を録る」ことですよね。これまた原点に立ち返る気づきを与えてくださったエピソードでした!



おはようよねちゃんさん、素敵な作品をありがとうございました!





おまけ

ちなみに、僕が生まれて初めて曲を作ったときも、同じような録音方法をとっていました。

当時はスマホじゃなくガラケーでしたが、、、


ギターで伴奏を弾いているところをガラケーのカメラでビデオ撮影して、それをYouTubeへ非公開動画としてアップ。PCでその動画を再生しながらイヤホンジャックを経由してコンポのMDに録音し、ワンパート出来上がり。

これを繰り返してカラオケを作り、完成したらそれをバックに再生しながらギターで弾き語るという。


当然、フェーダー(=音量調節のツマミ)もなけりゃ位相(=音の位置。左耳から右耳までを180度と考えたとき音が何度のところにいるか、みたいな考え方です)なんて変えられるわけないので、ガラケーで撮影するときの、ガラケーそのものの位置を何回も調整していました。

※当たり前ですけどそんなことしたって効果はありません。その時は知らなかったから出来た気になってたが。。。


クリック(=リズムキープするためのメトロノームみたいなもの)はギターのブリッジミュート音を自分で録音してたけど、当時リズム音痴だったせいで曲中にテンポが変わったり。でも一回録っちゃったらそのあとクリックだけ録りなおすのって超絶めんどくさいのでそのままにしてたから、曲のどの辺でテンポが変わるか覚えてないといけなかったり。

めちゃくちゃでした。笑



でも、そうやって作った曲って、とっても大切な宝物になるんです。

スマホによってそういう文化が失われるかというとそんなことはなく。工夫して、何とかして自分の作品を作ろうとする姿勢ってめちゃめちゃ重要だと思ってます。



ちなみに、当時どれだけ工夫しても絶対に再現できなかったのがコンプとリミッター(=ざっくり言うと、自動的に音量を調節してくれるみたいな機能)。これはもうどうしようもないので、音が割れないように声量を調節しながら歌ったりしてました。

そんなわけで1曲(しかもデモテープにすらならないようなひどい出来の1曲を)作るのに3か月くらいかかってました。笑



==お知らせ==

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■「記事からフェス」

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ジユンペイ
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