作詞の合間のひとりごと


「歌詞が出てこない!」みたいなのはプロアマ問わずあるあるだと思っていて、よくある悩みだとも思います。

これ、解像度をもう少し高くすると、歌詞が「出てこない」のではなく、「その歌詞で提出する勇気がない」ということだと思います。少なくとも僕の場合はそうです。

そう。「出てきては」いるのです。ですが、当たり前ですが出てくりゃなんでもいいって世界じゃないうえにその線引きを少なくとも提出時点では自分で決めなけりゃならないので、歌詞が「出てこない」という悩みの本質はその辺にあるのだと思います。



小難しい話になり恐縮ですが、僕は歌詞については「出てくる」とか「降ってくる」みたいな感覚よりも、「探しに出かける」とか「見つけに行く」という感覚のほうがしっくりきます。


これは、自分の場合は曲先で曲を作ることが多いからだと思います。

音は言葉を選ぶものだから、半端なチョイスじゃ却下されるんです。

活きの良い野生の言葉を捕まえて来やした!おかしら!とメロディのもとへ馳せ参じても、「おかしら」のもとへ辿り着くことすらなく門前払いされることだってあります。


持って行ったものを「それじゃない」と言われたなら、その後に取るべき行動は「向こうからくるのを待つ」のではなくて「狩りに行く」=「探しに行く」「見つける」というほうが、おかしらに認めてもらえる可能性は高まります。

僕の中で曲先の制作における作詞はそんなイメージに喩えられます。

※「おかしら」とか言ってますがあくまでもたとえ話なので、音と言葉のあいだに上下関係があることを示すものではありません。あしからず



いま、狩りに出たはいいものの、どこをどう探せばいいのかわからず途方に暮れています。

この記事は、そんな僕の悩みを吐露することが目的ではなくて、「詞をつける」ってこういうことだと俺は思ってるぜ的なベクトルの、ただの独り言です。決して、歌詞を書くために用意された二日間を何の成果も得られないままどぶに捨てたことについての懺悔などではありません。


自分の言いたいことを曲(≒”文字数”)にむりくり当てはめるんじゃなくって、その曲が言ってることを言葉に翻訳した場合どういう単語やフレーズが適しているのかを「探す」という感覚のほうが、僕の場合はスムーズに行きます。

作詞だけとか作曲だけとか偏ったやり方をしていないからこその自分だけの武器だと思うし、だからこそ、このnoteにも堂々と書けるんです。


その割に今回の作詞、全く進んでないですけどね。ひともじもかいてない。マジ助けてくださいマジで。



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ジユンペイ
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