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徒花と恋バナ

↓↓ブログの過去記事です。

今更ながら「ホリデイラブ」を観た(読んだ)。
恋愛ドラマとか 失恋ソングの女王が歌う曲とか、そういうものに興味のない人生を送ってきたけど
色恋をテーマにした作品は平安時代すでにつくられているんだから、それより何千年も前の文字がない時代にも、きっと人気コンテンツだったんでしょう。
つまりそれだけ説得力があるジャンルなのだろうし、なにかしらの表現に関わることを志すなら避けては通れない(というか避けて通るのは賢明ではない)道なのかもしれないと思った。

ホリデイラブに出てくる登場人物たちは、それぞれに自分勝手だしめちゃくちゃだけど
実際現実的に自分勝手なのは、彼ら彼女らをこっそり応援して楽しんでいるくせに芸能人が不倫したら二度と立ち上がれないくらいボコボコに叩きのめす世間なのかもしれない。

「人の不幸は蜜の味」っていうのは、他人が苦しんでいる様子を見るのは気味が良くて楽しいっていうサイコパスな意味じゃなくて
安全な場所から観察しているからこそ修羅場がエンターテイメント化するという意味なのかもしれない。

俺は主人公が自分と同じ名前だからムダに感情移入してしんどい。
里奈が強くてしんどい。白旗~~~

去年の今くらいの時期に書いていたようです。


まぁ、色恋が究極のエンタメというのは、これを書いてから1年たった自分としても同意できる意見です。

恋をしていれば誰でも主役なのだから。


最近かんがえているのは、恋の顔をしてるくせにテーマが恋じゃない表現をしたいとか、そういうことを想っています。

伝えたいことをはだかっぺで表現しても伝わらないということは多く。だったら、とりあえず恋の仮面をつけておくというのは悪くない発想のように思います。実際、そういった作品は世の中にすでにたくさんありますしね。


自分がこれまでに作ったもののなかでは、noteに関して言うなら、「徒花」という曲が近いかもしれません。

恋をテーマにしていないとは言っていないけど、恋をテーマにしたというわけでもないんです。ややこしいですが。


わかりやすい表現が氾濫する世の中で、それを否定するつもりはないけど、そうではないものを大切にすることも大事かなって思います。


「徒花」に関しては、作った当時と今とで曲に対する感じ方がけっこう変わってきていて、そういった意味では、「聴き手の解釈を一意に限定しない」というテーマはある程度クリアできた曲だったのかもなんて手前味噌ながらに思います。


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ジユンペイ
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