「さくらもみじのもとで」by穂音さん ~記事からフェス応募作品紹介~
「記事からフェス」応募作品の紹介です。
今回ご紹介するのは穂音さんの「さくらもみじのもとで」という作品。
第一印象
イントロのピアノがもういきなり素敵です。イントロが素敵な曲は、それだけでもっと聴きたい!という気持ちを駆り立ててくれますね。
やせっぽちの子猫が 落ち葉を踏む
影法師 こっちまで来ればいいのに
と歌が入った瞬間に、心地よくて目を瞑ってしまいそうでした。穂音さんの透き通るように透明でどこか儚げな歌声が、「やせっぽち」という言葉と見事に調和していて、思わず聴き入ってしまいます。
曲について
全体的に王道のコード進行で、邦楽的なメロディであり構成であると感じました。だからこそ、グッと来たのかもしれません。
一度聴いただけでは単にシンプルないい曲という印象なのですが、何度か聴き込んでいくうちにいろんなものが見えてきます。
たとえば、メジャーコードが来そうなポイントに裏のマイナーコードが来たり、そのマイナーコードに対応する形で前後の進行が少し工夫されていたり、細やかな気配りのもとに構成された曲であるという印象を持ちました。
しかも、最初から細やかなんじゃなく、時間の経過とともにそうした細やかさが発揮されていき、装飾音が増えたりとかどんどん解像度が高くなっていくようなイメージで素晴らしかったです。
単刀直入に始まりながらも少しずつ情景が描かれて桜紅葉が目に浮かぶような光景につながっていく歌詞ともリンクしているのかな?などと思いました。
全体を通して
歌詞の内容はもちろんなのですが、メジャーとマイナーのコントラストが際立つ構成、美しいメロディ、細かなアレンジなど全体から漂う切ない雰囲気に心をつかまれてしまいました。
それでもマイナーのまま「悲しい・切ない」で終わらずにメジャー調へ展開していき、最後には日差しが差し込むような、希望を持たせてもらえるような、そんな終わり方がとても素敵な曲でした。
制作の背景については、
曲は2014年に書いたのですが、お蔵入りしておりました。直したいところが満載だったので、歌詞も一部書き換えたりなどして録りました。
とのこと。じっくり推敲して創られた様子がしっかり伝わってくる素敵な曲でした!
ぜひたくさんの方に聴いて頂きたいです!
穂音さん、素敵な楽曲でのご参加、ありがとうございました!
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■記事からフェス■
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