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カクテルのすゝめ(ベース編)


バーにハマり、1年間しこたまカクテルを作り続けたので、そろそろ所感を記録します。

特に今回はそのへんで買えるスピリッツについて、個人的なオススメ銘柄と、お酒ちょっと知りたいな?という方に向けて、軽く解説をしていきたいと思います。


カクテルとは?

基本は
「ベースとなるお酒」+「別のお酒やジュース」
を組み合わせたものです。シンプル。
作るカクテルによってシェイカーで振ったり、ミキシンググラスでステア(混ぜること)したり、グラスでそのまま混ぜて作ったり、作り方もレシピも大量にあるわけでして。
その中でも、ベースとなるお酒のオススメを書いていきます。
ちなみにベースとなるお酒は以下の通り。

ジン
ウォッカ
ラム
テキーラ
ブランデー
ウィスキー


です。基本的にはこいつらがベースになることが多いです。

1.ジン

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まずはジン。

ロンドンドライジンのタンカレーです。

有名すぎますね。

そのへんで手に入るジンの中では僕はかなりオススメしたいです。

ジンについて軽く説明すると、ジンの独特の風味はジュニパーベリーというスパイスのものです。「ジュニパーベリー+様々な香草やスパイス」で銘柄ごとの味が決まるって感じですかね。まあ簡単にいうと、非常に辛口でドライなお酒です。ジントニックなんかはそのへんの居酒屋なんかでも飲める定番ですね。
ショートカクテルで有名なのは「マティーニ」なんかですかね。

このジンというスピリッツですが、銘柄ごとの味の違いがかなり分かりやすい部類だと、個人的には思います。(僕がジン好きなのもあるとは思うけど……)

このタンカレーは、2000円以下で非常に手に取りやすく、カクテルベースに使用してもドライジンの辛口の印象が消えないため、鼻に抜ける風味が爽やかで後味もとても良いです。様々なリキュールとの相性も良く、余程の処方でない限りは「ジンの生きている感覚」が口に残ります。
生クリームとミントリキュールと合わせた「アレキサンダーズシスター」を作ってもジュニパーベリーの風味残ってたのはビビった。

ちなみにストレートで飲んでも美味しいのでかなり優秀だと思います。この価格帯のドライジンでストレートで飲めるのは、タンカレーくらいなんじゃないかな。僕個人としては、冷凍庫に入れてトロトロにしたやつが最高に美味しいのでオススメです。

ジンに凝り始めたとか、ジンを語るなら絶対に飲んでおいたほうがいいかな、と思います。(というか、ジン好きでタンカレー飲んだことない人っていないんじゃないか……?)


2.ウォッカ

ウォッカ。実は問題児です。
ウォッカって、原料はだいたい小麦なんですが、めちゃくちゃ蒸留してスムースになるように作っているんで、ぶっちゃけなんの味もしません。少なくとも僕は2000円以下のウォッカを飲み比べたところで違いが全く分かりませんでした……。
(単純に僕の経験値が低いのかもしれませんが)

そんななので、カクテルにしたらもっと分かりません。
なので、家で飲む分ならスカイウォッカや赤スミノフなんかで良いと思います。



とは言っても、ズブロッカ程の銘柄になってくるとちょっとずつ違いが分かる気がします。
ちなみに、よく行くバーのマスターも言っていましたが、「ウォッカ飲みはめちゃくちゃ珍しい」とのこと。まあ、製法が製法だしな……。
僕も安いウォッカの違いが分かる人はソロでベース始めるみたいな変態だと思っています。
まあこれに関してはなんでも大丈夫ですよ。ビンが好きとか、コスパとか、そういうので選ぶのが良いと思います。

僕はビンがカッコイイという理由で、ピナクルかスミノフにしています。

味しないのに、ウォッカ要る?と思う方もいると思うんですが、この世のレモンサワーやら缶のお酒のベースはだいたいウォッカです。
飲みやすいカクテルとか、甘いカクテルを作りたいって方はウォッカとジュースがあれば、まあ大抵のカクテルは作れます。
なので、知識ないけど家でカクテル作りたいとか、お気に入りのジュースをカクテルっぽくしたいって方は1本持っておくといいかも。混ぜるだけで出来るしね。
ショートカクテルをたくさん作るようになったら色々な銘柄を試すのも良いと思います。

↑これは僕の作った最強オシャレファジーネーブル


3.テキーラ

これこれこれこれ!!!!!

テキーラ。これに関しては声を大にして言いたいことがあります。
「テンションが間違った方向に行った飲み会の罰ゲーム」にテキーライッキが執行されがちで、そのせいでテキーラに苦手意識を持たれる方がかなり多い印象。

1度だけで良いので、ブルーアガベ100%のテキーラを飲んで欲しい……。

これの上の、青い鳥のやつ買ってください。
テキーラはアガベという植物で、日本では竜舌蘭なんて呼ばれる植物の蒸留酒なのですが、ざっくり分けて
・ゴールドテキーラ
・シルバーテキーラ
の2種類になります。ルギアとホウオウみたいなもんです。
シルバーは液体が透明なテキーラを言います。
ゴールドは液体が黄金色のテキーラを言います。
この違いは、単純に樽で熟成しているかどうかの違いです。ゴールドは樽で熟成しています。これはウイスキーと同じ原理で、液体に樽の色が付いとるわけです。蒸留して出来たテキーラを樽で寝かすかどうかの違いですね。
明確なルールが特にないらしく、着色するパターンもあるっぽいですが。

上に載せたサウザは両方ともシルバーテキーラに部類されます。ふたつの違いですが、
下の「サウザシルバー」は、原料にアガベとトウモロコシを使用しています。
上の「サウザブルー」の原料はアガベのみ。

アガベ100%のテキーラ、
めっちゃ甘くて美味いんです……。

言いたかったのはこれ。これはマジ。
アガベの青臭さが苦手って方もいるとは思うんですが、アガベ100%のテキーラは甘みがあるので、香りも引き立ってかなりイケます。
適当にトニックで割るだけでも美味しいし、凍らせてストレートで飲んでも最高。青臭さが際立たないので、甘さと深みを上乗せできるし、カクテルベースとしても優秀です。
僕はサウザブルーを飲んでテキーラの美味しさが分かりました。苦手な方にこそチャレンジしてほしい。罰ゲームで嫌いにならないでくれ。テキーラは悪くない。テキーラはいいぞ。だからこそ「テキーラテキーライッキイッキ」しか喋れない陽キャの飲み会は嫌いなんだ。

↑サウザブルーを使ったモッキンバード。筆者はミントリキュールをかなり酷使しています。

4.ブランデー

使っていたブランデーは廃盤になりました♨️
bardinetのxoってやつだったんですけどね……。
代わりにカルバドス紹介します。

ブラー。スタンダードなカルバドスですね。
ブランデーは、基本的にブドウを使った蒸留酒なのですが、カルバドスはリンゴを使った蒸留酒です。
どう違うかって言うと、ブランデーよりも華やかに香る印象です。飲み口は結構重ためなので、アルコール感もまあまあ強いですが、ウイスキーよりも軽いので、ストレートで飲むにはカルバドスの方が飲みやすいと思います。
ソーダで割っても美味しいです。ハイボールとの違いを味わって欲しいかな。というか、ウイスキー苦手な人なんかにもカルバドスを試して欲しい。ハイボールよりも高貴な味がするので、女性なんかは好きな人多いんじゃないかなぁ……。
今後、ジャパニーズカルバドスなんてものも普及するとか言われたりしてますし、知られてないだけでこれから絶対時代来ますよ。
個人的な飲み方のオススメとしてはロックか、ショートカクテルのジャックローズ(カルバドス+ライム+グレナデンシロップ)です。
ちなみに、ブランデーはチョコレートとのペアリング相性かなり良いので、1度試してみてください。悪魔の組み合わせです。

すみません、ブランデーはもう少し再探索させて下さい。
まさか廃盤になるとは思わねえだろ、、、、


5.ラム

ごめんね。ラム書き忘れてた。
ラムは言わずと知れたサトウキビの蒸留酒。ジャックスパロウがずっと飲んどるやつです。
味としては、落ち着いたスムースさの中にまろやかさを感じる柔らかめな印象。香りも抜けていく感じがクセになります。飲み口の軽さはウォッカに近いけど、香りが残り続けるみたいな感じかな。

ラムには何種類かあって、
・ホワイトラム
・ゴールドラム
・ダークラム
と、樽での熟成期間によって種類が異なります。まあ他にも、スパイスラムだったり色々あるけど。
ホワイトは蒸留してすぐ。
ゴールドはちょっと樽で寝かしたやつ。
ダークはだいぶ樽で寝てたやつ。
別に闇堕ちしてる訳では無いです。

それぞれ特徴が異なるので、飲み比べると違いが顕著に分かって、かなりラムは面白いなって思います。
僕はずっとバカルディのホワイトラムを使ってたんですが、より香りの強いゴールドとダークが好きですね。
コーラとライムで割る「キューバリブレ」は、絶対ダークラムの方が美味しいです。
ショートカクテルにした時、深みが出るのはゴールドやダークな気がします。ストレートでも美味しく飲めると感じたのはゴールドかな。
ホワイトラムベースのカクテルをゴールドやダークで作って比べるのがかなり面白いのでオススメです。

ちなみに、ダークラムはこちら。

オススメはマイヤーズ。ダークラムは、簡単に言うとラムレーズンの味ですね。あれ、レーズンをダークラムに漬けてるやつなんで。
甘さで言うと、上記のホワイトとゴールドよりも甘いので、フレーバーに重さを持たせたい時はダークラム使うとしっから前面に重みが来ます。スイーツ感もあって、ちょっと大人な気分になれます。

ちなみに画像はエックス・ワイ・ジィ(ラム+レモン+ホワイトキュラソー)のベースをダークラムにして作ったやつです。ホワイトよりも味に厚みが出るので、個人的にはかなり好きです。
ホワイトラムも嫌いじゃないけど、僕はひねくれ者なので……。


今回の紹介はここまでです。
ウィスキーも紹介したかったんですが、ウィスキー書いてたらキリが無くなる気がしたので別のところで書こうかなと思います。
リキュール編もいずれ書きたいね。

最後まで御付き合い頂きましてありがとうございました。
良い酒ライフを。

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