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いろんなバンドに詳しくないといけないのか?

2017年からブログとそれに伴うツイッターを始めて、何度か思ったことがある。「いろんなバンドに詳しくないといけないのかな?」

私は中高のときにめちゃくちゃバンドにハマった人間で、いっぽう大学のあいだはそれほど積極的に開拓しなかったので、2011〜2016くらいに出てきたバンドの曲はあんまり知らなかったりする。バンド名こそ知ってても、あんまり聴いてなかったりとか。
社会人になって久しぶりにフェスやライブに行って、そこからやっぱりバンドが好きだなと思って熱が再燃したのだけど、それでも今も主に聴いてるのは昔からずっと好きなバンドやったりする。

音楽用のアカウントをやり始めてから、バンドに詳しいんだろうなと思われることもあったし、ほかの人が自分の知らないバンドについていっぱい話してると、私はまだまだ全然知らないな、ダメだな、とか思うことも正直あった。
特に私は、ずっと言ってるけど1990〜2000年代くらいのメロコア・ポップパンクが好きなこともあって、同世代の人とあんまり好みが合わなかったりもした。毎日ブログ書いてたときとかは、なんか昔の曲ばっかり紹介してる気がするなあ、これでいいのかなあとか思ったことも実はあった。

でもなんていうのかな。いろいろ聴いてみた結果、べつに人のために音楽聴いてるわけじゃないから、自分の好きな曲聴けばいいやって原点回帰した。当たり前のことなのだけど。

私の場合は、知らないバンドを知るのが楽しかったりもするから、気になったら聴くようにはしてる。それで良い曲に出会えるのも嬉しいし、いろんな人と話せるのも楽しい。
でも大好きなのはやっぱり昔から知ってるバンドで、普段主に聴くバンドも限られてる。同じバンド・同じ曲の話ばっかしてるなって思われるかもしれないけど、べつに私が楽しいのでそれでいい。

むしろ、変な義務感で聴いたりとかすると、浅いことしか言えなかったり深い感動を得られなかったり、ただ消費するだけになったりする。
いろんな人にいろんなバンドや曲を勧めてもらうこともあるけど、好きなものは好きやし、好きじゃないものは好きじゃない。なおかつ、良いと思ったものでもハマるかどうかはそのときの環境とかタイミングによる。

じゃあ、新しく知ったバンドを好きになるときってどんなときなんだろう?と思った。そのときいいと思っても、一回きりで終わってない?とか。

人それぞれやと思うけど、私の場合は自分から「あの曲また聴きたいな」って思ったときに、本当にその曲を好きになったんだろうなって思う。変な言い方やけど、そのとき初めてその曲が「自分のものになった」というか。
実際、最初人に勧められてちょっといいなと思ったバンドや曲に、別の機会に自分自身でまた出会うことがあったり、自分のなかで何か意味を持てたりして。そうやって好きになっていく。

友達みたいなものだなと思う。いろんな人と仲良くできる人もおれば、限られた友達と深く付き合うタイプの人もいる。
私は後者で、だからときどき明るくて友達の多い人が羨ましくなったり、自分もそうするべきなのかなと思ったりすることもあるけど。結局のところ、私は狭く深く付き合うほうが性に合っているし、それが好きなんだと気付いた。

友達と同じで、バンドも思わぬところで大好きになったりする。だから気になったものや勧められたものを聴いておくのは、それが浅く広くであれ、自分の好きなものを増やすきっかけを多く持っておくという意味でいいことだとも思う。でも、そのために今好きなものをないがしろにする必要も、無理に広げようとする必要もない。

親友と呼べるほど仲良い相手、ときどき遊ぶ友達、何度か飲み会で一緒になった知り合い。そんな風に音楽とも付き合っていきたいなと、ふと思ったりしたのでした。




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