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意味がわかると怖い話

ネットによくある「意味がわかると怖い話」で祖母・母のテッパントークを書きます。

もう何年も前に亡くなった祖母はテッパントークを持っていた。もう30年以上も前の話だが、ある日、祖母は当時7〜8歳くらいの自分に「面白い話をするさ〜」と言ってきた。会話はよくしていたが、わざわざ面白い話というからには期待せざるを得ないわけで・・・
「えぇ?何?聞きたい〜」と喜んで耳を傾けた。

祖母「ヤクザが喫茶店でカレーを5つ注文したら4つしかこなかったって」

と言うと一人でガッハッハッハッと笑った。オバァタバコのウルマを吸いながら。
当時の僕には全く意味がわからなかったが、意味がわかった歳になっても笑えなかった。というかなぜそれを俺に話した?(笑)ただ俯瞰でみて、老人が小さい子供に自信満々で話をしているそのグルーヴみたいなのは考えただけで笑がこみ上げてくる。狂ってんな祖母。

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そういえば母(御存命)も謎のテッパンギャグを持っていた。
母が若い頃、アイスコーヒーを冷コーと言い、当時もなんでも略するみたいな文化があったそうな。ある日、田舎者の女子が喫茶店で知ったかぶりをして、「クリームソーダ」を「クソ」と略して注文したそうだ。
店員は「は?」みたいな顔をしていたが、その女子も引っ込みがつかないので「いやいやクソよクソ。ク・ソ・!」と強引に押し通すことに。
しばらく考えた店員は「あ!」という顔をして厨房へオーダーしていた。
女子は「ふ〜なんとか通じたぜヤレヤレ」と安心したが数分後に出てきたのは「カレー」だったという最悪のギャグ。

子供の頃の俺は腹を抱えて笑ったけど、一番すごいのはこの話がネタというより叔母の実体験という点だった(笑)なんだこの親子。

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