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Black market in OKINAWA

当時、母方の祖父母は沖縄市に住んでおり、特に胡屋(ごや)エリアは小さいころから馴染み深いエリアだ。中でも祖父がゴヤ交差点近くで本屋を営んでいたので、そのあたりは遊びエリアだったのを覚えている。

そういえば映画館(ゴヤオリオン)があってポップコーンだけ買いに入館したり、隣にあった電気店でスターソルジャーの全国キャラバン?に参加したり(むろん即死)ゲーセンでカツアゲにあったりととにかく思い出が多い。祖父の手伝いで本を配達してて配送先のお姉さんからオヤツがもえるのも楽しかった。

ある日、母に連れられて同じ胡屋エリアにある曽祖母の家に遊びに行く途中、警察署にある貼り紙に母親が食いついた。当時(30年以上も前だが)落とし物として警察署に集められた数多くのブツが年に1回入札形式で購入できるという今ではまあまあ考えられない闇市なイベントが開催されていた。

警察署の駐車場に対象商品がブルーシートの上にズラリと並べられ、購入希望金額を記入して投函、その日の午後くらいに番号が張り出されるというものだった気がする。僕が欲しいのは何もなかったが、母親が何か欲しかったらしく投函してたのを覚えている。一番多かったのは傘だった記憶だが、車の部品とかタイヤ1本とか原付のエンジンのみとかそういうのもあった。ほぼ闇市に近い(笑)発展途上国でどこからか車やバイクをパクってきてバラバラにして部品ごとに販売するって言ってたアレだと思う。

もちろん購入希望額が高い人がゲットできる仕組みで、うちは「まぁこれくらいなら買ってやらんでもない」レベルだったので一度もゲットはできなかった。
何年か経って曽祖母も亡くなり警察署の前を通ることも無くなってしまったがあの闇市はいつまでやってたんだろう。

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