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点訳自動化への道のり1 点訳作業をUiPath Community Cloudで自動化出来る?


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他の執筆者の皆さんが、実装に関して非常に勉強になる投稿をしている中、一人毛色の異なる「実現したい事(夢)」を投稿いたします。ご興味あればお読みください。

この話を最初に聞いたのは1年以上前、友人と食事をしていた時に、彼女のライフワークの一つ、点訳ボランティア作業がとにかく大変で労力と時間が必要だという事を聞いたところがスタートになります。話を聞きながら、テクノロジーを使い何とか出来ないかと考えだしました。条件としては「非営利団体にライセンスフリーで提供できるツール」という事なのでCommunity Cloudで実現できればと。
私はエンジニアでは無いので、実装にかかわる知識が不足しています。このブログを読んだ仲間から、アドバイスや協力を頂ければ非常に助かります。

今回改めて彼女から話を聞いて、自分でも調べながら分かった事を、まずはいくつか投稿していきたいと思います。全ての工程を自動化することは出来ないと思いますが、
・点訳の労力を減らしスピード上げる事
・育成に時間がかかり今後不足するであろう点訳者の作業をカバーする事
の二つを目標に協力できればと思います。
(インタビューの内容は、以前「活動頑張って!」と頂いたUipathノートに綴っています。笑)

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①点字図書の運営、規格等
・点訳依頼は、点字図書館で管理されている。
・音訳、点訳データともに地方点字図書館でも作成され、全国公開されている。
・点訳データは.bes張子で保存されている。
・点訳データはサピエ(日本点字図書館がシステムを管理)の蔵書として格納される。
②点字利用者はニッチな存在
・視覚しょうがいのある方の中で、点字を読む人は減っている傾向にある。「聞くツール」の利用が増えているのが理由の一つ。
・点字を読む方は、声や抑揚の印象にとらわれない文字を好んでいる。
③点字自動翻訳ツール
・自動翻訳高機能ツールの例
 本体価格/76,000円 団体や施設用
 追加ライセンス/ 40,000円 ボランティア用
 *運営は地域や団体により異なります。
④点字編集ツールでの編集作業は、膨大な作業工数がかかる。
・編集ツール価格
  パッケージ版 /14,400円  ダウンロード版/ 6,800円
 1冊の編集作業にかかる時間、6か月~1年
 インタビュー対象者者は、翻訳ツールではなく、点字入力編集ツールを利用しているとの事(ライセンスはボランティア負担)。

■大まかな点訳作業
*インタビュー対象者へのヒアリングの場合、参加団体等によって異なるとの事。
【入力作業】1冊4か月以上
1.準備 依頼文章を読む
2.準備 漢字をかなに変更
3.準備 かなの修正
  ルールに応じて修正、文字と実際の音が違うもの
  濁音破裂音記号を独立させる等
  例 ○○は→○○わ、○○へ→○○え
    ゆーあいぱす→ゆーあいは゜す
 4.準備 分かち書き
  ルールに応じて、空白を文章に入れこむ
  例 わたしわ ゆーあいは゜す を つかって てんやく さき゛ょう
    を し゛と゛うか します。
5.点字入力(6点入力)
 2-4を考慮しながら点字を入力します。
 かな1文字の表現をキーボードの6つのキー(F、D、S、J、K、L)を
 同時に押します。

実際の入力作業はここで紹介したよりもさらにルールが多くあるようで、翻訳者による確認修正は必須です。その入力作業に様々サービスを利用できるかもしれませんが、以下の懸念があります。
*点訳者からの視点
2.3.4.変換されたものが、間違っていればそれを信じてしまうかもしれない。4に関しては点訳者によって今までもやり方が違っていた。機械的に分かち書きをする事で混乱が発生するかもしれない。
*RPA操作の視点
5.点字入力の操作は自動化が可能なのか、同時キー入力設定が可能なのか。
 キーボード操作では無く、サービス連携やデータ変換の手法等も検討したい。

【校正作業】1冊 3回実施 2か月以上
・第1校正
主に誤字・脱字・誤読などをチェック。
二人組になり、一人がパソコン画面の点字データを読み上げ、一人が原本を確認する。(現在は、コロナの影響で中止。一人が自宅にてパソコン画面と原本を確認しながら、入力ミスを指摘し記録。)
・第2校正 
担当者を変更しレイアウトや図表の処理などを含めて細かく校正。
各校正のあと、点訳者による修正作業とメンバーによる修正チェック作業を行う。
 →第2校正で修正したデータを点字印刷。
・第3校正
一人が打ち出された点字と原本を確認し最終的に校正。データでは見落としてしまうような、微小なミスが発見される。
・完成
修正・製本作業を行い、完成。サピエにデータを格納。製本された点字本は書庫に保存し、貸出可能状態となる。

*点訳者からの視点
自動化が入ると、校正手順が変わるかもしれず、そこに抵抗を感じるボランティアもいるかもしれない。

まずは大まかに点訳がどんなものか、知識のない私が説明をしてみました。
この後、疑問に思っていることを点字図書館職員から説明をいただいたり
休日にお会いして、点訳手法を教えていただけないかアレンジをしてもらう予定です。
おそらく扱う文字数的にも難しい内容かと思いますがUiPath Community Cloudを使用して、解決できるところがあれば皆さんにも声かけるかもしれません。その時はご協力いただけますと幸いです。

末筆になりますが、本ブログ投稿のインタビュー/監修にご協力いただきましたボランティア、職員様に御礼を申し上げます。
ロボティク子


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