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Grok3のDeep Searchを試す
[読了目安: 4分]
NO AI(人間が書きました✍️)
AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)運営の矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事では新しくリリースされたGrok3の機能であるDeep Searchを試してみます。
Deep Search、AI各社が公開していますよね。ChatGPTやGemini、Perplexityでも公開されたのでちょっとしたトレンドワードになっています。
そして、新しく公開されたGrok3でもDeep Search機能が公開されています。
Grok3はこちらの記事で紹介しています。
この記事ではGrok3 Deep Searchに焦点を当てて解説します。
余談ですが、GrokはDeep Searchで他社はDeep Researchの名前です。途中まで気づかずGrok Deep Researchと連呼していたので修正しました。
Grok3でDeep Searchを使う
使い方は非常に簡単でチャットボックス下にあるDeep Searchボタンをオンにして指示するだけです。これはX上からもGrokのWeb版からも利用できます。
先に結論言うと、Xの情報に関して他社よりも深く調査できていると思います。Grokを運営するxAIもXもイーロンマスクが所有する会社なので、当然と言えば当然ですが、こと情報収集のタスクにおいてXの情報を参照できるのは大きなアドバンテージだと思います。
最新情報について質問
ちょうどGrok3が公開されて1日経過したくらいなのでX上でGrok3がどのように評価されているのかDeep Searchを使って調べてみました。
Grok3に関するX上でのユーザーの反応を調査して
所用時間: 37秒 / リソース: 77
## 直接の回答
Grok3に対するXユーザーの反応は主に肯定的で、知能と有用性を高く評価。
ユーザーはトレーディング、問題解決、アプリケーション作成などにGrok3を利用。
一部で否定的な経験も報告されているが、全体的にポジティブ。
## 背景
Grok3はxAIによって開発されたAIモデルで、Xのプレミアムプラスサブスクライバー向けに提供されています。このモデルは、複雑な問題解決やコーディングに優れており、ユーザーはその能力を高く評価しています。
## ユーザーの反応
多くのXユーザーはGrok3を「怖いほど賢い」と表現し、特に数学、科学、コーディングのベンチマークで他のAIモデルを上回る性能に驚いています。例えば、ユーザーはGrok3を使って暗号資産のトレーディングボットを構築し、大きな利益を上げた事例を共有しています。また、Grok3が政治的な質問に興味深い回答を提供したことも話題になっています。
驚くべき詳細:否定的な反応の少なさ
興味深いことに、Grok3に関する否定的な反応はほとんど見られませんでした。一部のユーザーは問題を報告しましたが、全体的に肯定的な声が支配的です。これは、Grok3の初期の成功を示唆しています。
実はこの後にも回答が続きます。
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こんな感じでアカウントと投稿ID、投稿の概要、反応のトーンをテーブルにまとめてくれます。
ここで改めて指示したプロンプトをもう一度見てみましょう。
Grok3に関するX上でのユーザーの反応を調査して
たったこれだけの指示から、これだけの調査内容を出力するのはユーザーの立場としてかなり楽です。
ちなみに、少ない指示を広げて深く調査してくれるところは他社のDeep Searchでも同じことが言えます。
しかし、Xを起点とした情報収集の精度はGrok3が頭一つ抜けている印象です。余談ですがChatGPTとPerplexityはXの情報を参照しますがGeminiは失敗するケースがあります。
Xユーザーについて質問
次にXアカウントのある特定ユーザーの情報を調査します。
これ地味に便利で、初めて打ち合わせする人の前情報を仕入れたい時に重宝します。
このアプローチはDeNAの南場会長がPerplexity + NotebookLMで実装していたものをヒントにしました。
ここでは試しに私のアカウントで試してみます。
@robothink_jpのXアカウントから最近発信していることを中心に以下の内容を調査して。
- 経歴
- 最近発信している内容
- 興味を持っている内容
- 性格
ただし、発信している内容にこれらの情報が含まれない場合は除外して問題ありません。その人物が発信している内容をベースに調査してください。
所用時間: 40秒 / リソース: 83
## 直接の回答
主なポイント:
@robothink_jpはAI学習プラットフォーム「ロボシンク」の公式アカウントで、AIと技術に関する情報を発信。
最近のX投稿はAIツール(Perplexity、NotebookLM、AIエージェント)の更新やニュースが中心。興味は生成AIとその応用に特化。
性格は親しみやすく、知識豊富でコミュニティと積極的に関与。
経歴と背景:
@robothink_jpはロボシンク / AI学習チャンネルの運営に関与しており、代表者は矢野哲平。X投稿から、昨年末にChrome拡張機能を開発していたことが明らかになり、AI教育とコンテンツ作成に携わっていることが伺えます。
最近の発信内容:
最近のX投稿では、PerplexityのDeep Research機能やNotebookLMの有料プラン追加、AIエージェントの知見など、生成AIの最新情報を共有。ポッドキャストのリンクや自著の記事も投稿しています。例えば、2025年2月19日の投稿ではNotebookLMとPerplexityのアップデートについて詳しく説明しています。
この後も長く調査結果が報告されています。
これ自分が運用しているアカウントなので分かるのですが、ほぼ間違いありません。(性格の分析は置いておいて)
ちょうど正月休みを利用してChrome拡張機能を開発したのですが、そのことについても言及されました。
ポストIDも引用元として表示するので直接確認できるのも良いですね。予想通りというか、X上の情報収集におけるタスクではGrok3 Deep Searchが頭一つ抜けている印象です。
ぜひ色々試してみてください✌️
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