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第3話「コミュニケーションロボット」- 会話するための人工知能が複数搭載されている

今日のお天気は?何気ない会話1つをとってもコミュニケーションロボットでは非常に複雑な処理がされています。人がロボットとバーバル(言語)コミュニケーションを実現しようとすると内部では様々な人工知能技術が用いられ処理されています。そこで今回は会話で必要とされる人工知能や必要となる能力について技術的に明らかにしていきたいと思います。

AI受付・案内サービスロボット RakuRobot-MINI

2023年現在サービスロボットは市場拡大があるにせよまだまだ普及の途上にあります。そのためロボットを見ただけでは何ができるロボットなのか判別して頂く事が困難な状況です。コミュニケーションロボットですから会話が発生しないと機能を十分に発揮する事が困難であり、ロボットと人が会話を開始してもらう必要があります。設置されているコミュニケーションロボットが、会話ができるロボットとして社会に認知されていればよいですが、一般的には話しかけてもらうだけでも一苦労です。例えば、ロボットバンク株式会社が開発、販売するMiniという小型のコミュニケーションロボットがあります。そのロボットは人とコミュニケーションや案内、広告を流すなどをすることができるロボットですが、そのことを知る人は少ないでしょう。そこで、会話や広告を流すことができるということを認識してもらう必要があります。即ち、まず、ロボットに必要な技術として、ロボットが人の接近を検知し、自分の能力を説明できる技術が必要といえます。人の検出は、画像認識などの人工知能技術を利用できる可能性があります

そして、無事に人に話しかけてもらうことができれば、次に、会話をするための技術が必要になります。会話をするためには、まず、聞く能力が必要になります。音声認識と呼ばれる人工知能技術です。 先述のMiniには大勢の会話を正確に判別するために6つのマイクが存在しており、声紋などの特徴から会話を理解しています。音声認識を行った後には、人の発話を理解する必要があります。 テキスト解析や意味解析といった人工知能技術が必要とされます。その後、応答を返すめに、知識の検索などが行われ、最終的にロボットが発話するために音声合成が行われるのです。

また、人の発話が日本語ではない可能性もあります。その場合には、翻訳のための人工知能技術が用いられます。コミュニケーションロボットが会話するためにはこのように多くの人工知能技術が用いられています。

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