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海老名にオープンしたロマンスカーミュージアムに
2021年4月、海老名駅近くに小田急電鉄がロマンスカーミュージアムをオープンしました。8月になって、ようやく出向くことができました。
モハ1 1927ー1960
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小田急電鉄の前身である小田原急行鉄道が開業した当初に製造された小田急線最初の車両です。
次に進むと橙色のロマンスカーが3種類。右側から、LSE(7000形)1957~1992年、NSE(3100形)1963~1999年、SE(3000形)1980~2018年です。これらがこのミュージアムに展示の目玉でしょうか。小田急線沿線に住んでいた幼い頃、昭和50年代くらいによく見かけたのはこの「はこね」や「えのしま」と書かれたものです。一番古い、初代のロマンスカーのSE(3000形)は、当時の狭軌鉄道世界最高速度145km/hを記録したとのことです。
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車両の中をのぞくこともできます。一部は座れる座席もありました。
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SE(3000形)の反対側には「あさぎり」とありました。「あさぎり」は富士山西麓の朝霧高原にちなんだもので、2018年のダイヤ改正からは「ふじさん」に変更されています。
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あさぎりの正面をアップで。ねじが見えます。
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こちらは、SE(3000形)の反対側です。
HiSE(10000形)1987~2012年
1987年、小田急電鉄60周年を記念して造られたのがHiSEです。Hiにはハイデッカーとよばれる、床が高くなった車両を導入しました。また、従来オレンジ色だったロマンスカーの色をワインレッド色になったことも注目されます。
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こちらも現在はもう使われておらず、長野電鉄の特急車両として活用されているそうです。
RSE(20000形)1991~2012年
HiSEが登場してわずか4年後に登場したのがRSEです。御殿場線に乗り入れて、沼津まで走りました。ボディの色は富士山と伊豆の海をイメージするオーシャンブルーにピンク色のラインを入れました。
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こちらも現在は富士急行で使われているそうです。内部の写真も載せておきます。
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HiSE(10000形)とRSE(20000形)は2012年に、先のLSEよりも早く引退することになったのは、どちらもバリアフリーの観点からハイデッカーであることがネックになり、バリアフリー法への対応が難しくなったことが要因とのことです。ただし、現在も他社で走っているように、やむを得ない場合にはバリアフリー設備を設けなくてもよいという解釈もあるようで、他の理由もあるように思われます。
他に資料室もあります。
これは複線化工事で使われた掘削機です。
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ジオラマパーク
小田急線沿線のジオラマは、新宿の高層ビル街から、江ノ島、箱根など、小田急線が走っている地域のジオラマが精巧に作られて、鉄道模型が走行しています。
これは江ノ島駅付近です。
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これは鎌倉駅付近です。
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これは多摩川でしょうか?相模川でしょうか?
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これはこのミュージアムがある海老名ですね。
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小田原や箱根もあります。
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ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE
ミュージアムに併設されているカフェです。ミュージアムに入場しなくても入ることができます。コロナ対応ですべて非接触で注文できます。
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コーヒーは、なかなか美味しかったです。パンにもいろいろ種類がありました。
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お土産もたくさん買い、満足な見学でした。
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最近は、京急やJRが中心の生活をしているので、久しぶりにロマンスカーの通過音を聞いて、懐かしくなりました。
展示物が少ないので、マニアックな大人がリピートするには、何か工夫が必要になってくるかもしれません。
後日、「飲める車両図鑑」のカフェに描かれたロマンスカーはかき混ぜると...。
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公式サイトはこちらです。