いつもお世話になっております。ろぼたんです。今回は到着編になります。
今回も、取材に行って得た情報などを基に、運用を解説します。
※この記事ではTWR以下を扱います。関西RDRやACCについては触れませんのでご了承ください。
1.AIPに公示されている事項
・騒音軽減運航方式
神戸空港では、以下のように騒音軽減運航方式が公示されています。
リアル運航をされる方はこちらもどうぞ。
・滑走路27への周回進入について
"ILS RWY09 USING RWY 27 CIRCLING APCH INPR"のATISが出ている場合はサークリングをする必要があります。その方式について以下のように公示されています。サークリングをする際の交信例は別に記載します。
2.関西RDRから移管~スポットまで(RWY09)
神戸空港への到着機は関西RDR 120.85が担当しています。VATJPNでは、ACCやRDRがいないと思いますので、進入管制区暫定維持高度表をご覧いただき、この通りに降下し、STARに従ってSIOJIまで来ることをお勧めします。
・神戸TWRへのイニシャルコンタクト~着陸許可
イニシャルコンタクトの際は、TWRにスポットを通報します。東京と違ってAIPに通報するように公示されているわけではありませんが、ローカルルールといったところでしょうか。
また、私が聞いた交信では全機が"Approching SIOJI"と通報していました。
・スポットへのタキシング指示
離脱はたいていT5です。T4はさすがに厳しいんじゃないかなあと思います笑
3.関西RDRから移管~スポットまで(RWY27)
RWY27を使用している際も、SIOJIまでの手順は同様です。
この場合に大事になってくるのがサークリングの実施手順です。
・神戸TWRへのイニシャルコンタクト
さて始まりました、サークリングに係る指示。1.で述べたように、サークリングを実施する際は1,500ft以下で行わなければなりません。そのため、基本的にRight breakは1,500ftで行います。
管制側から1,500ftでRight breakするように指示される場合は、以下のようになります。
このような指示が来る理由として、
1.RWY09のファイナルを船舶が横切る場合
2.出発機がいる場合に早く右旋回してほしい場合
があります。"break at 1,500"が来た場合は、1,500ft到達後、直ちに右旋回しましょう。
・Right break後~着陸許可
SNJ128からright breakの通報が来た際、(at 1,500)と括弧書きがあります。これは先ほど述べた"break at 1,500"と指示が来た際に、通報されます。
上段では進入の継続が指示されています。特に"break at 1,500"と指示が来た際は高確率で出発機が滑走路内待機していますので、すぐに着陸許可が出ることはあまりありません。
下段では遂に着陸許可が発出されています。特に"break at 1,500"と指示が来た際は、departure B737 start rolling"などと出発機に関する情報が発出されたうえで着陸許可が発出される場合が多いです。(何回言うんだ)
・スポットへのタキシング指示
さてようやく着陸できました。離脱はたいていT2です。B737でT3もいましたが、かなり頑張っていた印象です。
さて、到着編でした。やはりメインはサークリングですね。読みにくいかとは思いますが、頑張って書いたので何度も見返してみてください^^