【存在しないカバーアルバムレビュー】283productionpresents coversongalbum ”p@llet”シリーズを聴いてみた【いつか叶いますように】
おはこんばんストロメリア! 梶原一郎です。さて、いきなりなんですが皆さん、多分一度はシャニマスのアイドルと触れ合う中でこういう考えがよぎった事があるのではないでしょうか。
自分のアイドルがアーティストの曲をカバーしてるのを聴いてみたい……と。ある種それ自体はもう懐かしいMOIWや異次元フェスのライブや、シャニマス内でだけどMUGEN/SETUNAや6thのDJパートで叶ってはいるのですが……。要は他ブランドのシンデレラガールズさんに於けるjewelryシリーズとかのああいう、外部アーティストの曲をカバーするみたいなのを聴いてみたいなと。僕はまぁしょっちゅうしてます。
いや、別に現状に不満とかでは全然ないんですが、こう風の噂というか出所不明ではあるけど、シャニマスの手綱を握っているランティスさんはそういうのを出すのが難しいとかの噂を聞くたびにちょっと切ない気持ちになったり……(その代わりかは分からないけどガッツリ外部アーティストに曲を依頼したPRオファーは凄く良かったです。第二弾下さい
そこでこう、今回シャニマス投稿祭なる久しぶりのイベントを見かけた僕としてはこれ幸いと、今まで薄ぼんやり~と考えてきたこのアイドルにカバーしてほしい曲を一つ大きな企画としてしっかりと考えてみようとなりました。
でも考えるにしても薄ぼんやりすぎる……!
いや、仕事でも何でもないんだし別に自由だとは思うんですけど、とはいえあまりにマニアックに走るのもなと。折角の投稿祭に参加するのだし色んなシャニマス好きな方にも読み易く読んで貰えるような企画にしたい……と頭をこねくり回した末、電球が頭に浮かびました。
今、283プロに在籍している(苺プロさんはひとまず置いておいて…)アイドルは28人。これを良い感じに分割するのとしたら、必然的に7人×4ユニットになる。4ユニットなら、4つに分けられる様なテーマがいいのでは……。
四季だ……。
実際、カバー曲を考えるにしても四季折々、春夏秋冬って考えやすい気もするし、なんかシャニマスって仮にカバーアルバムとかを出すとしたらこういうコンセプトにしそう(COLORFUL FE@THERSを踏まえると)だし、これで行こう! となり仕事の合間とかに考えすぎて集中しろと怒られたりしながらアイドル分けとカバー曲……と、折角だしもっと実在感みたいなのを出す為に「ない」ユニット曲と「ない」ドラマパートも考えました。こういうのがあるとほんのりでもそれっぽくなるので……。
と、いう感じでこれから書いていくのはもしリアルにカバーアルバムが出ると発表されてから暫く、店頭に発売されたので全種買ってみた、という想定で書く存在しないカバーアルバムのレビュー記事です。
自分で書いていてこれ正気に戻るとヤバいな…と思う心と、でもアイドルにカバー曲を託すの…楽しい! と鼓舞する心に挟まれながら気づけば書き抜いたレビューなのでアホかって長い文章になりますが、是非読んで貰えたら嬉しいです……。
注意事項と言い訳
・これから披露されるアイドルへのカバー曲託しは僕自身の狭い主観と独断と偏見に基づいています。恐らく読まれる方それぞれでこの子にこれ違くない? とかもっと良い曲あるよ、みたいなのが浮かぶと思うので意見ご感想批判とかありましたらこことかXとかに投げてくれたら嬉しいです……。マジで穏やかな感じで皆さんのアイドルに歌って貰うならこれ! は聴きたいので。
・滅茶苦茶目を皿にして、他ブランドのアイドルさんがまだ歌ってない曲を選びました(こちらのアイマスDBさんを参照しました https://imas-db.jp/song/cover.html)が、特にアイドルの項目を注視しましたが、何分歴史が長い分もしかしたらやはりダブっている曲があるかもしれません……。その際にはそっとしておいてください、自省します……。
・全体通して「ない」アルバムではあるんですが、カバーの元となる原曲は存在しているので自分なりに各季節ごとにプレイリストを作りました。原曲を聴いてアイドルが歌っているのを想像してみるのも良し、名曲しかないので普段使いの作業用にしてもよしなのでご自由にご利用ください。ただ自分がSpotifyユーザーなのもあり、フルで聴けるのはSpotifyを使っている方限定になります、微妙に痒い所に手が届かずすみません。あらかじめお詫び申し上げます。
前置きの段階で死ぬほど長い文章になりすみません、それではここから本題に入ります。本当にめっっっちゃ長くなりますが宜しくお願いします。
~ここから妄想~
こんばんちわ! 梶原一郎です! いや~遂に全種発売されましたね、シャニマス初のカバーアルバム、283productionpresents coversong album p@lletシリーズ! いまだにライブの告知の時にさらっと(本当にサラッとで笑っちゃうんだけどシャニマスはこういうの程サラッとやる)告知された時の会場の沸き方まで含めて覚えてます。
そこから生配信でのグループ分けと、収録曲まで披露されてまでの発売を待つ期間が待ち遠しすぎて長かったですね……。それぞれ四季毎にチーム分けされていて
春(真乃・霧子・甘奈・樹里・小糸・冬優子・はるき
夏(にちか・咲耶・果穂・智代子・透・羽那・灯織
秋(恋鐘・結華・凛世・雛菜・愛依・めぐる・美琴
冬(摩美々・夏葉・あさひ・円香・ルカ・千雪・甜花
って感じに分かれているんですが、ここまで大規模な越境でのアルバムも久々だからユニット曲とドラマも含めて滅茶苦茶楽しみですね……。という事で、それぞれでじっくり聴いてみたのでざっくりとレビューしていきます。最後らへん私的なおすすめ曲とか書けたら書こうかな。
unit/spring
ユニット曲:はるさきマイステップ
ドラマパート:春の足音が聞こえる
・櫻木真乃 初花凛々: Singer Songer
・幽谷霧子 sing: Carpenters
・大崎甘奈 in bloom: School Food Punishment
・西城樹里 MY FOOT: the pillows
・福丸小糸 プラチナ:坂本真綾
・黛冬優子 sakura:ニルギリス
・郁田はるき 春の歌:スピッツ
ユニット曲&ドラマパート
・はるさきマイステップ、凄く春の訪れを感じるといいますか、聴いているだけで満開の桜の下で散歩してる……! って気分になるような明るく可愛い曲調で、これがCD第一弾の一曲目ってめっちゃ最高なんですよね。全体的に真乃霧子……と高音でとろける様な声の子が多い中、樹里ちゃんの低音がアクセントになっていて良いアンサンブル。間奏の小糸ちゃんとはるきの所も綺麗に重なってて良かったな。春曲だけど年中聴けますね。
・ドラマパート、レッスンの合間に懇談会的な感じでお花見しよう! って感じで真乃を中心にお花見しに行く話なんだけど行こうか行かないかを迷っている小糸ちゃんに偶然出会ったはるき&甘奈が、好きなお菓子を話し合いながら次第に打ち解けていく流れが尊すぎた……。真乃霧子樹里ちゃんの並びを眺めるふゆの心の声、笑えつつ結構真理突いてたな……。優しさの総本山なんだよな……。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085403-uQAgKE3b9OFYPinUmyX7Bp6q.jpg?width=1200)
カバーパート
・真乃の初花凛々、普段のイルミネ曲やソロ曲の時とまた違った趣の、少し大人っぽい雰囲気な歌唱のせいか聴いていて少しドキドキしましたね……。歌詞が意味深というか、上手く言えないんだけど真乃が少し大人になってから感じる世界の捉え方だと感じるとちょっとグッと来ました。
霧子のカバー、まさかのSing、あのカーペンターズの曲!? でビックリしちゃったんだけど、霧子らしい優しい歌い方と子供達のコーラスがこう、花畑の中で歌っているみたいで……ちょっと謎の涙が……。後、じっと耳を凝らすとコーラスの中に実はアンティーカの面々が混ざっていてほっこりしました(滅茶苦茶に目立つ恋鐘の声)。こういう仕掛け好き。
そこから甘奈のin bloom。ド直球に恋、それも甘酸っぱいというか、もう視界が恋の色に染まってる、って感じの曲調に甘奈のキュンとする歌声が相まって破壊力がとんでもなかった……。思えばここまで弾けた感じで歌う甘奈、アルストロメリアの時とはまた違う溌剌さというか、等身大の女の子って感じで良いですね。
で、またガラッと雰囲気が変わる樹里のMYFOOT。まぁ、樹里ちゃんにthe pillowsはそりゃ勿論良い。大福にいちご入れたら旨いのは当たり前な位適合するんだけど、若干ピロウズらしい陰を潜ませた歌詞世界でありつつ、兎に角前に進んでいくんだ、って曲に樹里ちゃんのパワフル可愛い、それでいて包容力のある声が合わさると応援歌として完璧なんだよな。四月に聴くのに相応しいカバーでした、好き。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085425-OlhxXP6EjgVkmwDGp4Wz2Yya.jpg?width=1200)
小糸ちゃん……小糸ちゃんにプラチナ……。死ぬかと思った……。勿論、原曲が金字塔なのは承知で、でもあの小糸ちゃんが凄く一生懸命、それでいてとっても楽しそうに歌ってるの、それだけでもう嬉しくなっちゃう。個人的に超えられない~の所で半音上がるの好き。
バトン繋ぐみたいに来るのが冬優子のsakura。ひたすらにポップ! 凄いハイテンポかつ目まぐるしい曲なんだけど、その難易度の高さも余裕持って楽しんでるって感じのふゆの声カッコかわいくて最高。歌詞をちゃんと読むと結構切なげなんだけど、そこを込みでふゆからのエールって感じで良かった。
最後を飾るのははるきの春の歌。はるきすぎる。歌詞も曲も本当はるき。色んなコミュを踏まえた上で聴くと、感触がプリズムというか、多面的って感じ……とふんわりしてるのはじーんとしすぎてるから。愛も希望もつくり始めてるんだなぁ……。はるきの歌うスピッツ曲、もっと聴いてみたい。空も飛べるはずとか。
春、というテーマらしい、こう、新しい生活への希望や夢だとか、春の陽気さを謳う曲が中心なカバーでしたね。私的に小糸ちゃんのプラチナとはるきの春の歌はより春の訪れってのを感じたのでおススメです。
unit/summer
ユニット曲:フラッグキングNo. 1!
ドラマパート:勝敗知るはスイカのみ
・七草にちか 夏の光:KIRINJI
・白瀬咲耶 南風:レミオロメン
・小宮果穂 ゆめいっぱい:関ゆみ子
・園田智代子 花火:aiko
・浅倉透 海と少年:大貫妙子
・鈴木羽那 フロントメモリー:神聖かまってちゃん
・風野灯織 ドラマチック:Base Ball Bear
ユニット曲&ドラマパート
・フラッグキングNo. 1!、滅茶苦茶ライブコール曲。もうタイトルからして分かるんだけどずっとビーチフラッグを奪い合うみたいな曲笑 なんだけどにちかや果穂が兎に角No. 1!って元気にコールしまくるだけで無性に楽しくなるし、ノリノリでキメてくる咲耶、自然体な羽那、おーって掛け声のフラットさが却って印象的な透と各々個性が滲んでて良すぎ。早くライブで聴きたすぎる。
・ドラマの方はプロモーションで海にやってきたこの面々が優勝品の大きなスイカをかけてチーム対抗で戦う、って話なんだけど笑いの比重が一番高かったかも。くじ引きで決まったチームで智代子咲耶とにちか灯織が水鉄砲対決するんだけど終始智代子がツッコミ役で大立ち回りだった。同時並行で果穂羽那が透とかき氷作るシーンもほのぼのシュールギャグみたいで一つの話で二粒美味しかったな。結局透は食べきれたんだろうか、かき氷五人分。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085439-eFs5RiOUX1yjQZSMDpAzmc7L.jpg?width=1200)
カバーパート
・まずにちかの夏の光、最初キリンジなのも驚いたしあの独特な持ち味がどんな感じになるんだろうと未知数さにドキドキしたけどこれめっちゃ良いです。にちかの伸びやかなんだけど同時に切迫さも感じられる声が曲の大サビにつれて開放感帯びてくるのが気持ちよかった。
次いで、咲耶の南風。千夜アリアやアンティーカのソロコレだと優雅で気品ある格好良さが強い咲耶さんだけど、この曲だと人懐こさが押し出されていて新たな一面が光っています。聞いていて笑みが溢れてしまう。南風はどこだろう? とかのこっちに話しかけてくれる様な明るい声色にまたファンが増えそう。
果穂のゆめいっぱい、そりゃもうきらめきが強すぎて胸いっぱいになりましたよ……!発表された時から合うだろうなと思ってたけど、もう瞼の裏に友達探しにおめかしして家飛び出す果穂ちゃんが浮かんできましたからね。
で、智代子の花火。園田……園田智代子さん……。なんか、声だけなのに距離の近づきを勝手に感じてしまう位、マッチしてる。仕方ないんです〜のちょっと悪戯っぽく歌い上げる感じに落ちない男子はいないと思う。aikoに智代子、夏の定番にしましょう。国で保護するべき。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085455-ECNom6VyXdP9gButnaAhIjcp.jpg?width=1200)
透の海と少年、シティポップの名曲と言われる曲で、穏やかな曲調と詩的な歌詞の世界が透の澄んだ声質にフィットしていて、ずっと聴いていられるな~って思う。透の大貫妙子さんカバーってもっと大きな可能性があると思う。海岸沿いで聴きたい……。
で、そこから羽那のフロントメモリーとのジェットコースターみたいな緩急が凄い笑 だけど羽那の透明感としなやかさの両立した歌声で捲し立てられるの、思わず姿勢を正して聞いてしまう。思えばコメティックの一人として欠かせない存在感なんだよなと改めて思う。
そして締めくくるのは灯織のドラマチック。甲子園行った事はないし野球部でさえないけど、脳がすっかり晴天の甲子園ですよ。灯織でこういう直球のロックテイスト曲ってのも新鮮だし、歌い方の瑞々しさが凄い。後、私的に歌詞の一部の俺、灯織の俺って一人称、癖です……。
という訳でsummer、甘酸っぱい夏だったりノスタルジックな夏だったり、あるいは甲子園だったりとアイドル達の歌う色んな夏の景色にうっとりするアルバムでした。一先ずは智代子の花火、ゲーム内で試聴が出来るのでこれは一先ず聞いてほしいです。耳がね、爆発します。きゅんとし過ぎて。
unit/autumn
ユニット曲:稲穂、秋風に揺られて
ドラマパート:おいも、ごろごろ、秋そろそろ
・月岡恋鐘 DOWNTOWN:EPO
・三峰結華 口笛:Mr.Children
・杜野凛世 星影の小径:ちあきなおみ
・市川雛菜 きらり:藤井風
・和泉愛依 三日月:絢香
・八宮めぐる ワールズエンド・スーパーノヴァ:くるり
・緋田美琴 September: Earth, Wind & Fire
ユニット曲&ドラマパート
・稲穂、秋風に揺られて、一寸しっとり系な始まり方するからそういう曲なのかな……からの転調あり、ジャズ調パートありのめっちゃ目まぐるしくて面白い曲で何度も聴き入っては好きな所が増えてく曲です。恋鐘と結華の掛け合いや競い合う様に歌いあう美琴と愛依のパートも凄く良いし、凛世・雛菜・めぐるのノリのいいラップとかもあって幅が凄い。し、これだけ賑やかな曲なんだけど、秋から冬へと移り変わる時の切ない余韻が感じられるのもエラい……。エラい曲でした……。ライブでやるのは大変そうだけど……。
・ドラマパート、いきなり恋鐘の芋煮会ばーい! の勢いに笑ってしまった。野外で紅葉ピクニックというか、野外で芋煮鍋パーティーをしよう、って話なんだけど料理に手慣れてる恋鐘・凛世・愛依による調理風景と、結華の秋らしい風景を撮りにいくってテーマでのカメラ講座が繰り広げられるんですが、各々の秋を見つけようとするめぐると雛菜の再共演が兎に角良かった。し、美琴さんが最終的にどんな秋をカメラに納めたかで図らずも泣いてしまった……。実は泣きシナリオです。おすすめ。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085471-Yk5HJfqcOMtQCK8jhgvx2BWi.jpg?width=1200)
カバーパート
・恋鐘のDOWNTOWN、はっきりとした秋を思わせる描写は無いんだけど、週末のお出かけにウキウキしながら、ちょっぴりの寂しさも含まれている曲に恋鐘のふわふわと明るさのある声が良い感じにグラデーションを帯びていて、こう、聴いているだけで夏を超えて涼しく秋めいてきた街中を歩いている気分になるんだよね。散歩しながら聞きたい一曲。
次いで、結華の口笛。まさかのミスチル。だけどもう歌い出しからしっかり結華の曲になってるから凄い。手を伸ばして~とかが顕著なんだけど、しっかりハキハキ発声してるんだけど、ビブラートの震え方とかの感情の乗せ方が本当凄い。これは問答無用で秋だなぁ……ってしみじみとしてしまう。
そこから更にビックリする選曲の、凛世の星影の小径。CMとかで聞いた事ある人もいる? かは分からないけど、あの伝説の歌手、ちあきなおみさんの有名曲を凛世が歌うんだけど、いやぁ……見事。原曲の雰囲気を保ちつつ、アイラブユー、の所が自然に柔らかいひらがなで聴こえてくる様な、凛世にしか表現できない様な歌い方になっていて、思わず蕩けてしまいましたね……。誰に伝えているあいらぶゆーなんだろう……。
と、ガラッと空気を換えるのが雛菜のきらり。藤井風さんだし難易度めっちゃ高そうなんだけどそこをさらりと歌っていく雛菜すごい~んだけど、また歌詞の世界観がね。雛菜自身どんな思いで歌ってるのかは曲を聴いているこちらからすると想像するしかないんだけど……。秋の形ってこういう、木枯らしの中をきらりと走っていく、ってのもあるなぁと感じました。めっちゃ好き。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085483-e4Tf7aZP1jE6zA9RJYQ50BSM.jpg?width=1200)
またしっとりゾーン……もとい、愛依の三日月。聴かせてくる……。もう何というか、この曲を質感たっぷりに愛依に歌われたらこちらは平伏するしかない。ストレイライトの時のあさふゆと高め競いあってる時の愛依サマも素敵だけど、こういう歌で思いを綴ってくる愛依サマも良いな……。
ビックリその2、めぐるのワールズエンド・スーパーノヴァ。くるりですよくるり。公式で曲が発表された時のXの反応が凄かったの今でも覚えてる。実際めぐるがどんな感じで歌うのか聴くまで未知数だったんだけど、これがもう度肝抜かれて。新境地というか、いや、間違いなくめぐるが歌ってるんだけど、普段聞けないウィスパーボイス風味の歌唱と、淡々としている様に思えてしっかり熱を感じる声色にあっ、完全に虜になってる……となったね。超チルアウトでしたわ。
そしてトリが美琴のSeptember。あの誰もが知るSeptemberです。もう美琴さんがすっごい楽しそうに歌ってるの。何だか色んな、色んな事を乗り越えてきて歌う事、表現する事の歓びに満ちてる感じがさ……。明るいのに泣けるってなんだろうね。しかもこれ、また霧子のsingのアンティーカみたいによく聴いてみるとコーラスににちかがいます。粋すぎる。ずっと仲良シーズでいて。
autumn、前の春夏に比べると前面に季節感が出てる感じはなくて、秋……というか、秋っぽい空気感や雰囲気のある選曲が中心で、そこが聴く人により色々想像できてこれもまたグーですね。私的にこれが一番聴きたいとなって買っためぐるのワールズエンド・スーパーノヴァのチルさと、結華の口笛の感情表現をね、聴いてほしいです。
unit/winter
ユニット曲:snowdome
ドラマパート:闇だけど、光鍋
・田中摩美々 そのスピードで: the brilliant green
・有栖川夏葉 STARS:中島美嘉
・芹沢あさひ ぼくらが旅に出る理由:小沢健二
・樋口円香 how beautiful:土岐麻子
・斑鳩ルカ 光:宇多田ヒカル
・桑山千雪 月あかりふんわり落ちてくる夜は:小川七生
・大崎甜花 さらば:キンモクセイ
ユニット曲&ドラマパート
・snowdome、palletの最後を飾るアルバムにして、ド直球のバラード、もう言っちゃうとこれは讃美歌ですね……。本当、大袈裟かもだけどresonance+や星の声系統の正統派美メロだからそりゃ泣いちゃうんだけど、アカペラパートがまさか二回、冒頭と大サビ前で待ち構えてて千雪・円香・摩美々の姿勢が正しくなるアンサンブルにグッとくるし、もう一つの甜花→あさひ→夏葉と来てからの、ルカからの大サビのあっ、繋がった……!となる瞬間がバラードなのに凄い高揚感あって……。ちょっとヘッドフォン買い換えようかな。より良い音質で聞かなきゃダメな気してきた。
・タイトルでどういう事? ってなる個性的なタイトルなんだけど、想像通りこのメンバーで歌う事になったのを面白がる摩美々が、夏葉の交流するきっかけは何がいいのかという相談に闇鍋を提案する……って話。なんだけどこれが笑えるかと思いきや意外な方向性で。
案の定あんまり乗り気じゃない、で単独行動をするルカにくっ付いてダンス対決をしようとするあさひと、あさひの面倒を呆れながらも見守りつつルカに興味を示す円香が、闇鍋用の具材を探してる千雪と甜花、そしてルカにあるサプライズを考えている摩美々と夏葉が合流していく、というルカを中心にした心がポカポカする話でまた泣いちゃった。件のサプライズに関しては伏せるけど、ルカが自分の居ていい場所を自分で見出したんだなと……。必聴です。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085502-6amNJDScpBt3v8F1ZIjLikeV.jpg?width=1200)
カバーパート
・摩美々のそのスピードで、親和性の塊すぎて凄い。摩美々にブリグリって音楽性からしてピタッとハマるだろうなとは思ってたんですが、こんなに気持ちよくカチッとハマるとちょっと慄いちゃいますね……。夜道にゆっくり歩きながら聞くと沁みます。
夜に聞くとグッとくると言うと夏葉のSTARSはもう聴くホットココア……って書くと変な褒め方なんだけど、夏葉さんの温かく包み込んでくれる様な歌声が非常に心身に響いてきて自然に涙が出ちゃうんですよね。流石放クラの最年長にして頼れるお姉さん……。夏葉さんのバラードもっと聴いてみたいな。
で、そこからのあさひのぼくらが旅に出る理由。あさひの希望を感じさせる溌剌とした元気な歌い方と楽しげな雰囲気からは、冬は冬でも、寒い季節を超えた先にある新たな季節への羨望を思う明るい冬なんですよね。どんな寒い冬でもこれを聴いていれば乗り越えていけそう。
円香がしっとり歌い上げるはhow beautiful。あぁもう最高。詩的な土岐さんの歌詞世界を丁寧に汲んだ円香の、繊細なんだけど確かな意志の強さを感じさせる歌唱は有無を言わさず聞き惚れてしまう魅力があります。これを聴いた透の反応が気になる、って書くと円香に怒られそうだけど……。
![](https://assets.st-note.com/img/1730085514-XnLwDAmTpklVZtgEvFHOCdGI.jpg?width=1200)
ルカの光、開始一秒で号泣。こいつ泣いてばっかだなって思われそうだけどルカの色んな紆余曲折を経て、コメティックになった今の柔らかい声色で歌われる光はもう聴いてるこっちの涙腺を問答無用に壊していくから仕方ない。
壊れた涙腺を回復してくるのが千雪の月あかりふんわり落ちてくる夜は。そりゃもうね、外さないし、こんなん就業中に聴いたらマッハで帰宅不可避ですよ。まあ、家に千雪さんはいないんですけど……。にしても千雪さん、本当に楽しそうに朗らかに歌うから良い。
で……シリーズ最後を飾るのは、甜花のさらば。あの誰もが知る特徴的なお母さんが出てくるアニメのOPでお馴染みですね。甜花ちゃんが歌う男性ボーカル曲ってのも新鮮だし、意外に歌詞を読み込むと切なげな趣きのある曲なんですが、そこは甜花ちゃん。聴いているこちらも一緒に口ずさんでしまいたくなる、ほんわかとして、可愛らしい温かさに満ちた雰囲気になっていて多幸感……! って感じです。これが締めで本当に良かった。ありがとう甜花ちゃん。
と……いう訳でwinterでした。きっと寒空ながら綺麗に星が見える下で聴きたくなる曲や、冬を超えた先に次の季節を見る曲、温かい自宅に帰りたくなる曲と冬にも色々あるんだなぁと沁みるアルバムでした。悩むけれど、個人的にはルカの光。これは一択です。聴けて良かった本当に。
と~いう感じでpalletシリーズ、全部聴き入りました! いやぁ、カバー曲中心という事もあり、アイドル達のまた違う趣きや味わいが煌めいていて、めっちゃ良かったですね……。全体曲やドラマも越境ユニットならではの面白さがあってそこも聞き応えありました。それで凄く悩ましいのですが各アルバムからどうしても一曲、推していくとしたらなんですが
spring はるきの春の歌(バンドサウンドに負けない位に歌声に迫力があるんだけど、時折出てくる可愛らしさが凄くはるきらしかった
summer 智代子の花火(とんでもない破壊力、仮にクラスメイトとかなら三日三晩頭から離れないと思う
autumn めぐるのワールズエンド・スーパーノヴァ(普段とのギャップ性では一番強い。浮遊感の出し方がめぐるしか出せない気がする
winter ルカの光(質感が凄い。とはいえこの歌を歌うまでの経緯とかを考えた上でのだけど、それでもここまで自分の歌にするとは参った
みたいな感じですね……。とはいえ本当、全部、全部良かったのは間違いないので、皆さんの中でもお気に入りの曲を探してみて下さい! またいつになるか分からないけれど、次のカバーアルバム企画も楽しみですね。やっぱりシャニマスは今後も目が離せないな……。という訳で梶原一郎でした。ではまた。
~妄想ここまで~
すみません、先にこれだけ言わせてください。
滅茶苦茶大変じゃね~かこれ!!誰だ四季ならやりやすいって言ったの!
俺ばい!!
みたいなしょうもないネタは兎も角……いや、仕事中の隙間を使ってもめっっちゃ時間かかりましたね……。28人分の、季節に(もう緻密にやると秋冬の曲が僕の知識だとむず過ぎるからここら辺はぼんやりとその季節っぽい、で選びました…)合わせて歌いそうな曲、に……あ、もう少しリアリティ高めるなら絶対各CDにユニット曲とかも付くだろうし、何ならドラマパートも……。
みたいなのを多分ここ何週間も考えていたなと思います。選曲については本当にリアルにやるならプロデューサーからの投票で……みたいなのも考えたんですが、それだともう自由度がかなり難しくなる気がしたから、実際僕自身が聞きたいだけな曲ばかり選んでます。だから年代とかが偉く偏って見えるのは僕のせいです。悔いはないけれど。
だからもっと音楽知識がある、幅広く昔から今の曲まで知識量がある方が選んだらまた全く全然違う形になりそうだから挑戦したい方がいましたら是非。本当にお時間や暇がありましたら……まぁ僕も暇ではなくて仕事からの逃避でやってましたが……。
後、僕に絵心や音楽に関する技術力とかあるならそれこそ架空のジャケット絵とかないユニット曲の楽曲とかも作れたらもっとリアルになるんですがない物はない(悲しい)ので、皆さんの想像力に丸投げします、頼んだぞ。
という感じでそろそろこの記事自体を締めようかなと思います。自分でも1万字も費やすほどの企画になるとは思わなかったですが、アイドルカバー曲って大変だけれどその分の謎の満足感があるから多分またやるかもしれません、もう少し気軽な形で……。と、いう訳でここまで読んで頂いて、かつ妄想を読んだ頂きありがとうございました&この記事を書こうというきっかけを与えて下さったシャニマス投稿祭、及びハバネロさん、ありがとうございます。梶原一郎でした。次回の更新はマジ未定です、燃え尽きたので……。
巻末おまけ
こういう機会でもないとプレイリストって作らないな……となったので、春夏秋冬の曲を一つに纏めたのも作りました。こちらは完全に作業用特化な感じなのでシャッフルしたりしても良いと思います。ご自由にご利用ください。
最後の最後の雑感なんですが、そのスピードでってずっと聴いてると本当に摩美々が歌ってる様に聞こえてきません? Tommy february 6 カバー頼む。あっ、終わりです。