【EzAvater】RPA最適化: ファイルダウンロード待ち時間の工夫
皆さん、こんにちは。
Robo-SATのRPAディレクター、下村です。
先日、好きなイラストレーターの個展を見に世田谷まで行ってきました。
本人がライブドローイングを行っていて、非常に貴重な体験ができました。
こうした素敵な体験が手軽にできるのは、上京したことの大きな魅力だと感じています。
さて、イラストの展示会ではアーティストが丁寧に一筆一筆描く姿を見ることができました。
アーティストが一筆一筆を丁寧に描くように、RPAのシナリオも一工程一工程を注意深く設計することが、プロセスの自動化を成功に導きます。
📂RPAでのファイルダウンロードの課題
RPAを使い、ファイルダウンロードとその後のデータ処理を自動化する機会は多いですよね。
特に、ダウンロードしてきたCSVを加工するシナリオは、非常にポピュラーな使い方です。
ですが、ファイルのダウンロード時間が予測しきれず、インターバルの秒数をどれくらいに設定すれば良いか悩んだことはありませんか?
例えば、月初に軽快にダウンロードできる売上データも、月末にはファイルが重たくなり、時間がかかってしまう...
そんな経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
⏳効率的なダウンロード待ちのテクニック
ダウンロード完了を示す画面表示がある場合は、「画像が出るまで待機」を活用できます。
ただ、リンクをクリックしてからダウンロードフォルダにファイルが作成されるまでを精密に待つのは、一筋縄ではいきませんよね。
そこでおすすめしたいのが、「ファイルリストの作成」と「無限ループ」をうまく組み合わせるテクニックです。
これにより、インターバルを長めに設定して無駄な待ち時間を作ることなく、効率的にファイルのダウンロードを待つことができます。
🔁無限ループの活用法
無限ループの作成は簡単。
ループ処理の条件式を「1=1」に設定するだけで、式が常に成立するため、ループが終了しません。
そして、そのループの中には「ファイルリストの作成」を追加し、ダウンロードフォルダに指定のファイルが存在するかを検索します。
次に、「式で条件分岐」を追加し、ファイルが見つかった場合(ファイル数が1以上の場合)にループから脱出するように設定します。
これで、指定したフォルダにファイルが生成されるのをリアルタイムで検知できるようになります。
⚠️注意と回避策
※注意※
万が一、エラー等でファイルがダウンロードできなかった場合、ループは永遠に続くことになります。
これを防ぐ一つのアプローチとして、無限ループではなく、ループの回数をあらかじめ設定しておく方法もあります。
例えば、ループの回数を360回、ループ内にインターバルを10秒間設定することで、最大で1時間待つシナリオを作ることができます。
そして、ループが終了した後にメール通知を設定しておけば、ダウンロードが完了しなかったことに気付けるという安全策が講じられます。
📥サンプルシナリオのダウンロード
実際の動きを確認して学びたい方のために、2つのサンプルシナリオをご用意しました。以下のリンクからダウンロードできます。
共通してシナリオにおいて注意していただきたい点
シナリオは、日本郵便のホームページから郵便番号のデータをダウンロードするものです。
「ファイルリストの作成」にて設定されているダウンロードフォルダのパスは、ご使用の環境に合わせて変更してください。
シナリオ詳細
無限ループ×ファイルリストの作成.sce
このシナリオでは、無限ループを利用してファイルの生成をリアルタイムで確認します。1時間ループ×ファイルリストの作成.sce
こちらは、ループ回数を360回、ループ内インターバルを1秒と設定しています。サンプルのため実際には360秒(6分間)でループを終了します。また、ファイルが見つからなかった場合、メール通知の代わりにログ出力を行います。
サンプルシナリオを利用して、実際に手を動かしながら学んでみてください。
これらの方法を試して、あなたのRPAフローがさらに効率的になることを願っています。
お困りのポイントや、もっと知りたい内容がありましたら、ぜひコメントでお知らせくださいね。
あなたのフィードバックが、私たちの次のステップに繋がります。次回も貴重な情報をシェアしますので、お楽しみに!
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