笑むまでは土下座をしよう終電に
靴音立てて去ると言うから
(折句「江戸仕草」短歌)
かくも曖昧に描ける一日の
ために恋しい地球文明
(折句「かまいたち」短歌)
宇宙史が棚上げされた一日に
人に目覚める鳥の純情
(折句「うたいびと」短歌)
ありふれたおかずを蹴って書き殴る
計算式が澄ませたディナー
(折句「アオカケス」短歌)
おののいたもぬけの殻のテキストに
「なぜ」を呼び込む少女探偵
(折句「おもてなし」短歌)
灰色の涙をためた湖に
澄んで広がる君の歌声
(折句「ハナミズキ」短歌)
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