テラスハウス 新野俊幸社長発言でマウントとは何かを考える
テラスハウスを見た。
今週は女子プロレスラーの衣装を誤って洗濯機にかけてしまったコメディアン志望の男性が、自分のやるべきことが明確になったという理由でテラスハウスを退去し、新しい男性に入れ替わるのがハイライト。
新しく入った男性の経歴がプロサーファーで映画監督で実業家というまたとんでもないものなのだが、元々入居しており周りに社長と呼ばれる男性が新メンバーに対して
「(プロサーファーって)お金はどうしてるの?」
という発言をする。
これに対して「社長またマウントとってるよ」と副音声が流れるが、これはマウントなのかな?と思った。
というのも自分もこの発言を悪気なくしそうだなと感じたからだ。
こういった聞き方はしないにせよ、プロサーフィンとかプロの俳優や役者の人達など自分が普段全く接することのない人が単純にどうやってお金を稼いでいるのかという関心はある。
あとサーフィンという自分にとって全く未知で興味を持てない領域に対して、仕事の話であれば共通点を持って話せるかもしれないという期待もあるのでお金の話をしてみたいという感情もある。
またテラスハウスの番組のなかで社長はある程度稼いでいるという前提で話が進んでいるので、稼いでいるビジネスマンがまだ海の物とも山の物ともつかぬプロサーファーにお金をどうしてるの?と聞く構造そもそもがマウントっぽいなとは感じた。
マウントを自分なりに定義すると「自分が優位であることを伝える目的のコミュニケーション」だと思う。
僕が27~28歳頃の話だが博報堂で働いている友達に「俺の年収は1300万だけど」となんの脈絡もなく告げられたことがあったけどあれは確実にマウントだった。
テラスハウス内の社長の発言は若干マウント臭はするものの、自分ができるor好きな仕事の話をしたかったのではとも思うのでマウントかどうかの線引が怪しい気がした。
もし自分で聞くとしたら「すごく興味があって失礼だったら申し訳ないけど生活費って大会の賞金とか?」など前置きしたうえで、自分の考えをぶつけるかもしれない。
そう考えるとあの「お金どうしてるの?」という直球すぎる聞き方だと初対面の人に
「君年収なんぼ?」
と聞くことと同じぐらいデリカシーの無い発言と受け取られる気がする。
少なくともあなたに興味関心があるという風に感じられない。まるであなたの戦闘能力を教えてくれといったコミュニケーションにうつる。
今回のテラスハウスは自分とは全く別の業界の人と対峙するとついつい仕事やお金の話をしたくなってしまうので気をつけたいと思った出来事でした。
ちなみに別のシーンで、退去するコメディアン志望の男性に対して社長はコメディアンに取り組む姿勢を
「正直ぬるいと思う」
と周りに同居人全員がいるなかで、本人面と向かっていうのだがあれはマウント以外の何物でも無いと思った。本当にそう思って、相手のことを思っているのであればメールなりLINEで伝えることもできるはず。
なので冒頭のお金の発言もやっぱりマウント発言かもしれませんねー