水曜日のダウンタウンを見始めてドッキリ企画に対する見方が変わった
水曜日のダウンタウンを毎週楽しみに見てる。
クロちゃんの大型企画よりも説を立証する通常の企画が面白い。
もう数年間見ているけど、この番組は説立証という名前を借りたドッキリ番組の側面もあると思う。
今週やっていた説は「『明日、週刊誌にスキャンダル記事が出る』とマネージャーから聞かされても、プロなら一切表に出さずにその日の仕事やり切れる説」というもの。
内容はナダル、とにかく明るい安村、パンサー尾形それぞれが偽番組の途中で未成年と酒を飲んでいたという記事が出ることをマネージャーに告げられ偽番組を完遂できるのかを観察するのだけど、その日の仕事をやり切れるかどうかは番組内では全く触れられない。
むしろスキャンダル記事が出ることに対して、一切表に出さないどころか全て表に出してしまっている様子を見て楽しむという構造になっている。
これは芸人に嘘の情報を吹き込み観察をするというドッキリ番組そのものだと思う。
もともとドッキリ番組が全く好きではないけど、水曜日のダウンタウンの企画は純粋に楽しめるのは、企画の立て方が従来のドッキリ番組と全く違うものを作ろうという姿勢を感じられるからだ。
あまりドッキリ番組を見たことが無いが、ドッキリ番組モニタリングの幽霊がタクシー運転手になってるCMや番組名は忘れてしまったけど森脇がマラソンで落とし穴に落ちるやつとかを見ると、やはりどう見ても嘘くささを感じてしまって純粋に番組を楽しむことができない。
水曜日のダウンタウンもクロちゃんの企画などはそういった嘘くささを感じることはある。
ただし多くの企画は、既存のドッキリ番組を逆手にとってやろうという反骨精神を感じるところに好感が持てるのだ。
一番象徴的だった回が小宮がホントドッキリをしかけられるというもの。
芸人三四郎の小宮は本当に多くのドッキリ番組に出演しているらしいが、ドッキリ番組であることをさんざん匂わせて最後に実はドッキリでもなんでもなくただの本当であることを告げるという企画があった。
あの企画は既存のドッキリ番組の脇の甘さというか作りの拙さが無いと成立しない。
穿った見方かもしれないけど、そういった他の番組を暗に批判するような印象を持った。
個人的にはこれはポジティブ。水曜日のダウンタウンのスタッフから
「他のつまらないドッキリ番組よりも俺たちは本当に面白いものを作る」
という声が聞こえる気がする。
ただしこういった負のエネルギーは後発であるうちは機能するけど、周りから評価されて人から教えを請うような立場になると続かなくなってしまうことが多い。
これは反体制だったサブカルの人達がメインストリームになった瞬間に面白くなってしまうことと同じ構造。
なので水曜日のダウンタウンは面白くて好きな番組だけど、長くは続かないと思っている。
どうか面白さは変えずに期待を裏切って長く続いて欲しい。
でも途中で終わっちゃうだろなー