人生は生きるに値する
「人生は生きるに値する」
子どもたちに、胸をはってそう言える大人はどれだけいるだろうか。
連日のように闇バイトによる強盗事件がニュースで流れる。
政治家は相変わらず、数合わせなる権力争いに必死である。
コスパ重視、スピード重視が教育の分野にも浸透している。
いったい、我々はどこを目指しているのか。
村上春樹さんが、かつてこんなことを話している。
自分がここにいる存在意味なんてない。
「自分らしさ」を求めて生きてきた人間からすると、強烈な言葉である。
では、なんのために我々は生きるのか。
そもそも、その問いの立て方に問題があったのかもしれない。
「取るに足りない些細なこと」
「なにかのためでなく大切なこと」
どうやら、我々はそれを忘れてしまったのではないか。
でも、それに気づけば、
「人生は生きるに値する」
そう思えるのではないだろうか。