学生指導に向く人
「事件は現場で起きている」
私は25年ほど、学生スポーツの現場でトレーニングのサポートをしている。
日本一を目指すチームから、普通の公立の、一回戦も勝てるかどうかわからない、部員ギリギリのチームから、超進学校から、はたまた部活やってなかったら、どこに行ってしまうかわからないチームと本当に様々なチームと選手達。
当たり前だが、現場にいると、マジでいろんなことが起こるのだ。
それこそ、ここでは書けないような出来事にも、たくさん遭遇した。
そして、それはトレーニング指導の現場でも、いわゆるオフザピッチの場も含めてだ。
トレーナーは指導の現場で結果を出すこと、
もちろん、それが最優先の役割である。
しかし、こちらの思惑通りにはいかない。
そうなると、トレーニング指導者としての力量と同時に、人としての生き方が問われるのだ。
もう、これは時代が変わろうが同じだと思う。
でも、だからこそ、現場は大変であるが、この予想不能な事態にも出会えるので面白いのだ。
それが、面白く感じられないとしたら、残念ながら、その人は、トレーニング指導者としての能力があっても、現場には向かない。
特に学生指導には向かないように思う。
では、どんな人が学生指導に向くか。
それは、ズバリ、人が好きかどうか。
それに尽きると思う。
逆に言えば、それさえあれば、その人は現場でなんとかやっていけるように思う。