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ハイパー人気病院まとめ

ハイパー病院をハイパー順・人気順にまとめてみました!マッチングの参考にしてください。

筆者は関西出身で某病院(@関東)の研修医です。私の所属する病院は含めていません。研修医にならないと、研修病院の質は見えてこないものです。研修医が病院を評価しているのは貴重な情報だと思うのでぜひ有効活用してください。

<関東>

国家公務員共済組合連合会虎の門病院

強み

ハイパー人気病院といえばこの病院!主治医制のため夜間も呼び出されるという話も聞きました。ハイパー人気病院には珍しく、お給料もしっかり出ます。他の人気病院と差はそこですね。臨床面では外科が強いのが特徴です。外科が明確に強い市中ハイパー病院は珍しいため、根強い人気があるのかもしれませんね。これからも意識高い系学生にとっての人気病院として君臨し続けるでしょう。

弱み

東大生優遇があります。内科志望にとってはコスパが悪いかも。

評価

内科◯、外科☆、救急◯
3次救急×、立地◎

湘南鎌倉総合病院

強み

救急の人気病院といえばこの病院!「断らない救急」を病院全体で体現しているとのこと。関東で救急医を目指す学生はここに集中するはずです。知人で救急志望の方は、他の病院には目もくれずここを志望していました。救急志望ならひとまず見学には行くべきですね。循環器内科も強いと風の噂で聞きました。

弱み

救急志望でなければ少し救急に寄りすぎた研修になるかも。

評価

内科◯、外科◯、救急☆
3次救急◯、立地△

聖路加国際病院

強み

内科系のブランド病院!マッチング活動をしている人でこの病院の名前を知らない人はまずいない?!何よりも知名度が抜群。内科や産婦人科が強い。内科はスーパーローテート形式、当直は病棟当直なので、病棟管理についてはかなり強くなるとのこと。病院の名前の通り、海外の患者も沢山来るので、将来海外で臨床をしたい人ににとってはそれもプラスですね。

弱み

コネが必要、顔採用などとの噂あり(見学に行くと女子はつい優遇してしまうと発言しているスタッフも…)。あとは無意味な雑務も多く裁量権が低い印象です。

評価

内科☆、外科〇、救急〇
3次救急◯、立地◎

武蔵野赤十字病院

強み

地域各地の日赤系列の病院はどこも人気ですが、その中でもトップの人気をもつ病院!給料と仕事のバランスが良いとのこと。当直は月6〜8回でやや多め。また他の科のときは結構ハイポだそうで、救急をしっかりやりたいという人はとても成長できる環境。「ややハイパー」の分類に入るため、幅広い層がターゲットになり人気も高い。

弱み

内科を身につけたい人には向かないかも。

評価

内科△、外科△、救急☆
3次救急◯、立地◎

亀田総合病院

強み

上皇陛下の心臓手術で有名な天野篤・順天堂大学医学部心臓血管外科特任教授が腕を磨いたとしても知られる病院。海外志向の方にオススメの病院。セザキング先生も研修されたとのこと。USMLEを勉強している研修医も多く、研修後に海外に行く人も多いそう。その一方、地域ジェネラリストプログラムというものもある。地域での外来を担当できるとのこと。家庭医療寄りの総合内科志望の方にもいい環境なのだと思います。

弱み

救急研修の機会が少ないのが痛手。。
選択期間が短い。
立地が悪いため、機会損失にもなりかねない。

評価

内科☆、外科◯、救急△
3次救急◯、立地×

<関西>

大阪警察病院

強み

大阪のややハイパー人気病院!阪大生の意識高い系学生から1番人気の病院。救急が強く優秀な救急志望の学生もここを志望していました。海外経験のあるスタッフも沢山いるとのこと。定期的にアメリカのERの医師が病院を訪れてレクチャーをして下さるとのこと。内科で揃っていない科もありつつも、立地や教育体制、忙しさなど全体的にバランスが取れているように思います。

弱み

阪大生優遇で入局ほぼ必須。
ERについては感染症が弱いとのこと。

評価

内科◯、外科◯、救急☆
3次救急◯、立地◎

堺市立総合医療センター

強み

内科、感染症、救急の三拍子揃ったハイパー病院!救急搬送数は大阪トップクラスでありながらも、総合内科と感染症が強く、初期・後期研修に最適らしい。レクチャーが毎日ある、手厚い教育外来、小児科搬送数、手技機会の多さなども特徴。レクチャーを維持できる教育基盤ってかなり貴重だと思います。悪名高き阪大医局の影響が弱いのも魅力のひとつ。

弱み

ここで挙げた病院で唯一南大阪に立地。
吐血コールが夜間は止まっている。近くに母子センターがあり産科が弱い。

評価

内科◎、外科◯、救急◎ +感染症☆
3次救急◯、立地△

淀川キリスト教病院

強み

「淀キリ」と略される関西では言わずと知れたブランド病院のひとつ!教育熱心で、内科が揃っている、周産期が強いことが特徴。元々小児科だったらしい。産婦人科・小児科志望の方にとっては良いのかも知れません。ER救急ではカンファレンスが毎日あるとのこと。面倒そうですが、強制的に復習できる環境はいいですね。1年目の4月から6月は毎日レクチャーがあるそうです。

弱み

学力重視のためか、変なプライドを持った研修医が常にいるらしい笑。
選択期間が少ない。

評価

内科〇、外科◯、救急◎ +小児・産婦人科☆
3次救急×、立地◯

大阪急性期・総合医療センター

強み

ややハイパーで救急が強い病院!三次救急の当直に研修医が入るのは他にあまりない特徴ですね。救急志望の方にとっては、最重症の症例を少しでも多く経験できるのはメリットかもしれないですね。立地が大阪市内のため、スーパーや生活用品に困らない。基本給が高い。

弱み

阪大生優遇で入局ほぼ必須。
勉強会があまりない。内科志望には3次当直は不要。

評価

内科◯、外科◯、救急◎〜⭐︎
3次救急◯、立地◎

神戸市立医療センター中央市民病院

強み

ハイパー志望なら誰もが一度は検討する兵庫のハイパー病院!救急での教育などもしっかりしていて、力がつくらしい。後期研修が充実しているとのことで、その後も残る事を視野に入れて志望する人が多いとのこと(内部優遇はないとのこと)。具体的には消化器内科・外科、血液内科が強いそうです。京大系列の病院なのは、将来的に京大医局に所属したい方にとってはメリットのひとつです。関西の京大医局で初期研修のハイパー病院は限られています。

弱み

内科研修は放置ぎみとのこと。
2024年からレクチャーもなくなったらしいです。

評価

内科△、外科◯、救急☆
3次救急◯、立地◎

※関西マッチング補足

  1. 地方から大阪に出る方に注意
    診療科にもよりますが、阪大医局は性別・出身大学による差別が色濃い医局です。「将来的には管理職(部長や講師など)に興味があるor志望科が決まっていない方」は阪大関連病院はなるべく避ける事をお勧めします。
    阪大関連色が強い病院ほど阪大生人気が高まり人気が高く見えますが、人気に釣られないように気をつけましょう。阪大関連病院が全国的にはブランド化されてない所以なのかもしれません。

  2. 天理よろず、洛和会なども有名病院ですが、マッチングのデータ分析では人気という訳ではなさそうです。某科の崩壊や立地などが影響しているんでしょうか。



参考文献

  • HOKUTOレジデント 初期研修病院 検索ページ
    https://www.hokto.jp/

  • JRMP 医師臨床研修マッチング協議会
    https://www.jrmp.jp/

  • 学生時のマッチング活動で得た資料

  • 見学生対応中に聞いた話

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