【超ひとりっこごと】10年選手のドルオタが50年選手のユーミンのライブに行って思ったこと
私は所謂ドルオタで約10年間(自覚してない時期を含めると12~13年にはなると思います)日韓男女問わずアイドルと呼ばれる人々のコンテンツを楽しむ日々を送っております。そんな私がひょんなことから松任谷由実(以下ユーミン)の50周年記念コンサートに行くことになり、当日までにあったことやコンサートの感想、鑑賞後に思ったことをドルオタ視点でまとめてみたくなり、この記事をしたためることにしました。良ければ最後までお付き合いください。
*****
参戦決定から前日までのあれこれ
今年の6月のこと。
おかんから「山下達郎かユーミンのコンサートチケット取ってほしい、そして一緒に行ってほしい」と急に連絡がありました。私から誘うこと(あまりにもチケットが掃けなくてお願いした形)は以前あったのですが、逆は初めてでした。
山下達郎のほうは日程が平日ばかりで予定が合わなかったので唯一予定が合ったユーミンのコンサートの横浜アリーナ公演に応募することに。無事に当選しました。チケットは時代に合わせて電子チケットで、どこの席なのかは当日の12時以降わかるというシステム。転売防止と席への期待感を高めてくれる仕様になっていて、この時点で「おぉ…」となりました。
参戦当日が近づく中で、私はふと不安になったのです。
「ユーミンってペンライトあるのかな?」と。
必要そうなら最低1本は買わないといけないかな~とか、タオルならリーズナブルだろうし買ってもいいかなーとか考えてました。
グッズを調べたらこんな感じでした。
確認した時点で最新のものはURL先のPDFを見てみてください。
お気づきですか?そう、
ペンライトがない!(ありがたい!!)
タオルもない!!(なぜ?!)
タオルの代わりにアナスイとコラボしたバンダナがありました…なんでタオルがないかしばらく考えたんですけど、
ユーミン現場は汗かかないんだ…汗かかない現場にタオルなんて存在しないんだ…
という事実に気づき、なるほどなと思うとともに界隈の違いを感じた瞬間でした。
あとミックスナッツや桃ピューレといった食品や、ガラス系のグッズなど、「ここは映画館か何かか…?」と言わざるをえないラインナップがドルオタとしては大変ジワジワきました。小瓶キーホルダーを50種類すべてそろえる猛者はいるのだろうか…いるんだろうな…
↓は会場のグッズサンプルコーナー
そしてコンサート前日にチケットアプリのアドレスから連絡がありました。開いてみると
件名:【チケプラ】マネージャーK子より
という文字が真っ先に飛び込んできました。
概要としては新作アルバムの会場予約特典についてのお知らせだったのですが、アプリのアドレスとはいえまさかマネージャーから直々にご連絡が来るとは思いませんでした。以下気になった文章です。
なんて手厚い運営なんだ…
今まで感じたことのない感覚でした。
「ユーミン乾杯!!」はユーミンが今まであまりしてこなかった他アーティストとのコラボ曲を詰め込んだアルバムとのこと。YOASOBIやくるり、乃木坂や岡村靖幸氏など有名どころも名前があがっておりました。
おかんはこれではないベストアルバム「ユーミン万歳!」を既に注文したとのことで…流石だね
K子さんから会場特典の丁寧なお知らせもありましたので、「乾杯!!」のほうは私がおかんにプレゼントしてあげることにしました。
*****
開演前までのどれそれ
当日
おかんとは13時ごろに待ち合わせ、ラーメン博物館で写真撮ったり、おみやを買ったり(混んでてラーメン食べれなかった)、星乃珈琲でだべったりして時間まで過ごし、ユーミンパネルの前で写真を撮り、CDを予約して無事に入場しました。予約特典はツアービジュアルのクリアファイルにしました。個人的にはデータブックもいいなぁと思ったのですが、おかんには刺さらなかった模様。
そして肝心の座席は北スタンド席というほぼ天井な位置だったのですが、先日Stray kidsのツアーで名古屋バンテリンドームを経験しているせいか「おや、思ったより近いな」と思いました。ドームってでかいんだね…
席にはなんとバンド式の光り物があり、手首に巻いたり手に持ったりしてお楽しみくださいとのことでした。フリフラなるものらしい…公演中は遠隔操作で勝手に光るとのことで、手首に巻く場合は手首の内側が光るようにするのがポイントと会場アナウンスがありました。(手を振ったときに点灯部分がステージに向かうようになる)
コンパクトでいいなぁ~ほかの現場もこういうのが増えればいいのになぁ
これ以降セトリや演出など書き込みますのでネタバレ見たくない人は、上部目次から終演後~一夜明けて思うことにSKIPしてください
コンサート中のすごいと思ったとこいろいろ
※支離滅裂になりますことをお許しください※
ステージの写真は撮れなかったですが、センターステージで、そのステージが船でした。荒くれ海賊というよりは清く正しい船乗りの船という印象…ツアータイトルのTHE JOURNEYとはこういうことかとその時ようやくわかりました。船のステージには2本のマスト(船の帆を張るところ、はしごとかついてるアレ)的な柱があって、簡易的なエレベーターがついていてユーミンやバンドメンバーが上にあがってパフォーマンスをしていました。
柵があるとはいえ命綱などはつけていませんでした。すごいな~
なお、ステージにはモニター的なものは設置されておらず、肉眼or双眼鏡でのみユーミンの姿を確認するという形でした。
腕の光り物が一斉に光ったときめちゃくちゃきれいで至る所で歓声が上がっていました!天井席な分、俯瞰的に客席とステージを見ることができたのですごく圧巻でした。グラデーションとか点滅とか、中央ステージから席に向かって徐々に光らせたりとか、曲によって細かく演出が分けられていてすごくよかったです。空席にも置いてあったので1部が暗いとかそういうことはなかったです。見事。
セトリはこんな感じ。
私はお恥ずかしながら9、18、アンコールの20、
21、23のみ知ってたという感じでした。おかんは知らない曲は2曲くらいだったとのこと(どれかは不明)
知らなくても十分楽しかったです。おかんは知ってる曲ばかりということもあり歌ったり終始ノリノリでした。手拍子がめちゃくちゃ大きく鳴るタイプだったのでもっと軽くやってくれていいんだよとつい言っちまいました。
セトリ2曲目のWANDERERSというノリノリな曲で海賊ダンサー(黒ひげ危機一発風の見た目)が床から飛び上がって登場してユーミンの周りを踊り狂い、船長なユーミンも踊り(かわいかった)、ユーミンが掃けたかと思ったら天井からロープが垂れてきまして、それに巻き付いてくるくる曲芸をする人や大車輪を転がす人など完全にステージがシルクドソレイユ状態になってました。炎も至る所からボーボー出まして、天井席でも若干の熱を感じました。
まってくれよ…まだ2曲目だよ…
今回のツアーのテーマはユーミン曰く「新米船乗りの航海日誌に基づいたもの」とのことで、場面転換の際ユーミンによる日誌の朗読があり、この後もちょいちょい挟まりました。MCトークというものはなかったです。世界観重視なんだね
その後は若干しっとり目の曲が続いたら場面転換し、天井から筒状のスクリーンが降りてきまして、プロジェクションマッピングで様々な自然の風景が映し出されました。その内側で佇むユーミンはパイレーツ衣装から妖精のようなドレス姿に。「おぉ…全部やるじゃん…」というのが正直な感想。
そのほかに衝撃を受けた演出が2つありまして、まず海がテーマの曲(たぶん13.Delphine)で、背びれっぽいフリルを背中につけたダンサーさんがプールに飛び込む姿勢のように上に手を伸ばして揃えて前転しながらユーミンの周りをコロコロしてたんですよ。最初は「魚…?イルカ…?」って感じでポカーンとしてたんですけど、突如会場の天井から原寸大のイルカが2頭現れて!ステージの上空を泳ぎだしたんですよ!!なんなんだあの謎の技術は…微妙に頭が上下するのでリアリティがあるというか…ワイヤーとか見えなかったし…飛行船みたいな感じででかいイルカが空を泳いでまして、それから完全に「イルカ!イルカ!イルカ!I・RU・KA!!!」と興奮しまくってしまいました。好きなんです、アニマトロニクス的なやつ。
次の14.LOVE WARSなんですけど、船の脇から突如ドラゴンの頭部(首が長いタイプ)が登場しまして、頭にユーミンが乗ってたんです。ドラゲナイでした。首はほぼ360度縦横無尽に動くし、目は光ってるし、口からは煙と炎を吐きました(はじめは煙だけだったのに曲の山場で炎に切り替わりました)。そんなドラゴンに乗りながら歌うユーミンは船長というよりディズニーの騎士のようで(この曲から衣装はドレスからキラキラ仕様のパイレーツ衣装にチェンジ)クライマックス近づいてきたな…と感じました。大興奮。好きなんです、アニマトロニクス的なやつ(2回目)
他にもラッパーが登場してリリック刻む曲(15.NOW Is On)が個人的にアガりました。ユーミン×ラップの曲があるとは知らなかった…
18.真夏の夜の夢が所謂一番の沸き曲だったんですけど、リアル松明を両手に持ったダンサーさんがワーッとユーミンの周りに集まってパフォーマンスしてました。\アモレアモーレ/
腕の光り物も松明の炎と同じ色に点灯して全員がファイヤーしてる感じになってました。あっちあち
あとここまで言及していなかったんですけど、船ステージの中央は回転床&上昇してお立ち台になる仕様だったんです。「真夏の~」のときダンサーさんたちが1人ずつお立ち台に上ってブレイクダンスを披露する(ユーミンはノリノリで見守る)というパートがあり、パフォーマンスメンバーへのリスペクトがすごく感じられました。この曲やほかの曲で各楽器のソロパートの見せ場もあって(ギターの人は背面で弾くアレをしてたり、トランペットやサックスもめちゃくちゃかっこよかった!!)、その上アンコールの最後にユーミン直々に一人ずつフルネームで紹介されてました。これがONE TEAM…
めくるめくユーミンワールドにただただ圧倒された2時間ちょいでした…
席の位置のせいもありますが1回も立ち上がらなかったです。THEガンタンク。
尻が痛くなるコンサートは人生初でした。
退場は最近のアイドル現場と違い規制退場方式ではなく従来のような自由退場だったので混雑度がえぐかったです:(それに関してはぜひこちらの界隈を参考にしてほしいなと思いましたね。
終演後~一夜明けて思うこと
そんなわけでユーミンワールドにめちゃくちゃ浸ったわけですが、ユーミンてすごいんだなぁと思ったことがいろいろありまして、早着替えめっちゃするし、全部ヒールがある靴なのももちろんすごいんですけど、
「パーソナルなMCをしない・舞台上で水を飲まない」
というのがドルオタ目線ですごくグッときたんです。世界観を壊さないことに重きを置いているというのがわかるな~と…
私が応援している界隈のアイドルたちはMC(フリートーク/決まった内容問わず)というのがあり、他のメンバーが会話してるときにサッと水飲んだり、衣装やマイクに問題が起きたら掃けて修正するとかやったりしている間にトークで場をつないで次のパートに行くみたいな時間があるんですけど、そういう幕間の感じ?一休み感?を一切出さないのはすごいなぁと思いました。それを御年69歳がこなしているという事実がやばすぎる。
MCがダメってことは全くないです。面白いし、
なんせ「水飲む姿もかわいいよー!」ですから。
運動量も違いますしね
そして50周年という数字…普通にすごいですよね?生まれてから今まで人生を共に過ごしているユーミンファンはすごく恵まれてるんだろうなって感じました。
ユーミンは50年も舞台に立ってる上に新しい姿を今でもお見せしてくれているけど自分の推しってあと何年舞台に立ってくれるんだろう…いつまでその姿を見ることができるんだろう…って少し切なくなりました。それは自分自身に対してもですけど、すっぱりオタクをやめる日が来るのかな~とか、いくら好きでもこの体が耐えられなくなる日が来るのかな~…とか、考えてもしょうがないことが頭に湧き出てきてしまいました。
でもアイドルも長期活動する子(結婚しても続けるとかね!)がじわじわ増えてきているので、推しがユーミンみたいに50年選手になってくれるかもしれないし、唐突に終わりを迎えるかもしれない。だから、誰かが言っていましたが後悔のないように推せる時に推しとけと。自分のキャパの範囲内で、ちょうどいい距離感で、なるべく長く推しと関わっていきたいなって改めて思いました。頑張ろう人生:)
他界隈の現場行って本当によかった!
ありがとうユーミン。そして機会をくれたおかん。アルバム届いたら心して聴かせていただきます。
ではでは