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御礼:第8回地域猫セミナー無事終了しました🐈‍⬛✨

倉敷地域ねこ活動をすすめる会では、年1回「地域猫セミナー」開催しており、今年で8回目になります。会場とオンライン合わせて47名の皆様がご参加されました。

毎年、経験豊富な講師をお迎えして地域猫・TNR・多頭飼育問題と様々なテーマでお話をお伺いしています。

今回は、「NPO法人ねりまねこ」副理事長の亀山嘉代氏に「官民協働の のらねこ対策」についてお伺いしました。

練馬区は人口密度が高く(倉敷市の13%の土地に1.5倍の人口)、都内では比較的予算も少ないとの事。

2010年に、練馬区地域猫推進ボランティアに登録したことで活動をスタートし2年間で地域の全頭不妊去勢手術完了、2023年時点で40匹いた野良猫が2匹に減少したそうです。適切なタイミングで集中的にTNRを行うことで地域猫活動は終わりを迎えます。

練馬区の飼い主のいない猫対策は登録制。「活動のてびき」を受講後に登録し1年更新で活動します。練馬区発行の身分証明書や腕章・ベストが貸与されるので公益のボランティアであることが一目でわかります。

また、市の広報誌への掲載、セミナーやボランティア連絡会なども(区の主催でしょうか)あり、区が活動をボランティアに丸投げしていません。倉敷市では、2020年より「飼い主のいない猫の不妊去勢手術費助成金」がスタートし、昨年からガバメントクラウドファンディングで予算を上乗せしようという試みが開始されました。TNR活動に対する助成金なので個人でもグループでも使える気軽さがメリットです。しかし登録制のように身分を証明できるアイテムがないため地域への説明の難しさがあり、その分、行政には啓発・広報でバックアップして頂きたいと思います。

また、倉敷市HPの地域猫の説明では、「地域猫活動の実施には、周辺住民の理解が必要であり、自治会としての【合意】が重要となります。」との記載があります。亀山先生もご指摘されていましたが、【合意】という言葉を『自治体全員の許可が必要』と捉える住民も少なくないので、環境省の「動物愛護管理基本指針 令和2年4月30日改正」に従って【理解の促進】に置き換えて頂くか、合意を削除して頂けたらと思います。

続いて、地域猫活動を住民自治で取り組む必要性や、餌やり禁止の弊害について、野良猫の発生源(飼い主のマナー)、TNR数とロードキル数、センター引き取り数の変化、活動の費用対効果など、グラフや表で一目でわかるようにご説明いただきました。

『野良猫の適性管理』と『飼い猫の適性飼育』の二本柱を行政と自治会、ボランティアが協働で推進していくことで、対策の効果は加速します。

最後に、多頭飼育問題、被災ペット問題にも触れて盛りだくさんの充実したセミナーでした。

ご参加頂いた皆様、何より素晴らしいプレゼンをしてくださった亀山嘉代様、ありがとうございました✨

おまけ。次は倉敷市主催でしてくださると嬉しいです(希望)

【第8回】地域猫活動セミナー

日時:2024年3月3日(日)14時~16時
会場:くらしき健康福祉プラザ 201研修室(岡山県倉敷市笹沖180)
講師:亀山嘉代氏 (NPO法人ねりまねこ 副理事長)
主催:倉敷地域ねこ活動をすすめる会
共催:倉敷市

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