【生体売買 #2】『イベント販売』移動販売でペットを買わないで‼️ ~削瘦、黄疸、両側の膿性鼻汁、 下顎の右側偏位, 犬歯破折…生後3か月で亡くなったくぅちゃん~
里親さんから、イベント販売で購入した仔猫がすぐに亡くなったとの情報を頂きました。
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仔猫を購入した場所は、2021年8月21 ~22日、福山のビックローズで開催されたワンニャンフェスin福山。
犬猫100匹がゲージに入れられ展示しており、たくさんの方が購入されていました。
譲渡会や動物病院で次の子をと参加したのですがご縁がなく たまたま知ったイベント販売で仔猫を見て娘が一目惚れ。生体価格も他の子の半額程度だったのもあり購入しました。3ヶ月だったのですが明らかに小さな子でした。
連れて帰って猫風邪の症状がありおかしいなとは思ってたのですが… 餌もほとんど食べず 終いにはひどい黄疸でわずか17日で天国へ行ってしまいました。群馬にあるブロニアという移動販売の業者です。
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亡くなった子猫の診断書
<経過>
初診時 (当院での第0病日)
削瘦、黄疸、両側の膿性鼻汁、 下顎の右側偏位, 704 (左下顎犬歯) 破折を認める。 入院中 は嘔吐や下痢などの消化器症状はなく、元気食欲もあり。
血液検査では ALT、 AST、 T-Bil の上昇を認めた (ALP, GGT は正常)。 超音波検査では、 肝臓実質は高エコーだが他に明らかな異常所見はない。 ・第2病日
ALT AST T-Bil の上昇続き (ALP の上昇はなし)、 数日内に予後不良の可能性があるた め、飼い主と相談し退院とした。
・第3病日
自宅で亡くなられたとのことで、連絡を受ける。
<診断>
本症例の黄疸は肝性黄疸と診断するが、その詳細な原因は不明であった。 診断のためには肝生検やCT等が必要であった (麻酔に耐えることが難しいと判断し、やむ なく実施せず)。
検査所見や経過などから、 肝リピドーシスが主因である可能性は低いと判断した。 また抗 生剤に対する反応がなく細菌感染に伴う肝疾患の可能性も低いと判断した。
そのため除外診断の上で、感染 (ウイルス) や炎症に伴う肝疾患、もしくは先天性疾患など が原因として考えられた。
鼻汁や下顎偏位は削瘦の増悪因子となった可能性はあるが、直接の死因は肝疾患によるも のと判断する。
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今回の移動販売被害の相談先
消費者ホットライン 188
kokusen.go.jp/map/
広島県動物愛護センター
0848-86-6511
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参考
https://twitter.com/animalspeacenet/status/1450778315355160580?s=21
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