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入社した会社は恐らく全員Surface好きで節目節目に無理やりsurfaceネタをねじ込んでくるような会社だった


「A先輩、例の資料まとめましたので、確認してもらえますか?」

「ああ、いいよ。うん、よくできてる、じゃあコレで会議にでようか。」

「よっしゃ!^^徹夜した甲斐がありました!ありがとうございます先輩!」

「また徹夜したの?あんまり無理するなよ、じゃあ会議まで少し時間あるから、少し休憩しますか。」

「はい!、、ところで先輩、いつもそのヘッドフォン、何聴いているんですか?」

「ああこれ?これは、あれだよ、あの、UKミュージックだよ」

「おお!洋楽ですか?UKなら僕もオアシスとか、レディオヘッドとか、アークティックモンキーとか好きです!」

「。。。ああその系な、昔聞いてたな。懐かしいよ。」

「そうなんですね^^今、なんのバンド聞いてるんですか??」

「ん?今??ああ、それより時間になってきたな、そろそろ行くか」

「あ、すいませんそうですね、僕少し準備してきますね^^」

「ちょっとまって、これ、さぁ 受け取ってくれYeah

「あ、はい、会議室の鍵ですね。ありがとうございます。」

「うん、じゃあ準備してきて。一緒に行くから、ここでまってるよ。」

「了解っす!」


やっぱ先輩かっこいいなあ、頼りになるよほんと
、、でも鍵渡す時の「Yeah」、あれなんだったんだろ。。
まあいいいや


会議室にて


「以上が、新規プロジェクトの説明となります」

「。。そうか、うん、良いプロジェクトだと思うよ」

「社、社長!ありがとうございます!」

「ただね、少し 熱意 が伝わってこなかったね」

「!?そ、そうですか、、すいません、、実は、人前で話すのが苦手で。。」

「それは非常に残念だね、折角のいいプロジェクトも、台無しになってしまうよ?」

「。。はい。。。」

「もしかして、君はその事で悩んでいたりするのかい??」

「おっしゃる通りです、、僕は、こういう場で、多くの人前でプレゼンすると緊張してしまうのが悩みなんです。。」

「あのね、君」

「は、はい。。」

悩みなんか三角コーナーにポイ ポイポイ だよ?」

「!?社、社長!」

「うむ、それじゃ、次回は期待してるよ、では私はこれで」

「あ、ありがとうございます!社長!」


我ながら情けない、、社長にあんな気を使わせてしまうなんて。。
でも、社長の助言、なんか粋でかっこよかったなあ
ポイを3回繰り返すなんて、初めて聞い
。。。いや、あれ?まさか!!
、、いや、ただの偶然だろ。。

 

昼休憩


「おいおい、いつまでしょげてんだよ」

「、、B先輩、スンマセン、、」

「若手のくせに、この世の終わりみたいな顔してるんじゃないよ」

「、、そう、ですよね、すいません、ありがとうございます^^」

「うん、それでいい、よし、昼飯おごってやるよ!」

「マジすか!ラッキー^^何にしようかなあ」

「へっ都合のいい奴だなこの野郎」

「へっへー^^食べまくりますよー^^」

「ま、それはそうと、お前に助言しておいてやるよ」

「え?あ、は、はい!聞きたいです!」

「あのな、些細な事なんかアッカンべーしてさよなら、軽い気持乗りで行きましょう

「。。え?」

さんざん悩んでみても 本当なんにもなりゃしないよ

「いや、ちょ」

今が楽しいなら あなた方もぜひ

「、、、」

一度試してみたらどう? それじゃバイバイ

「Surface!やっぱりSurface!!なんかこの会社みんな節目節目にSurfaceねじ込んでくる!」


ってかほんまにバイバイせんといて、、
奢るっていったじゃん。。
なんなのこの会社。。なんでSurface??


営業


「そろそろ時間よ?クライアント待たせちゃうから早めに行くわよ」

「あ!C先輩!すいません、今行きます!」

(C先輩は女性だし、流石に無理やりSurfaceネタぶち込んできたりはしないだろう。。)

「一応先に渡しておくわ提案書よ、さぁ 受け取ってくれYeah

「考え甘かった!最速でSurfaceねじ込んできた!」

「なに訳わかんない事いってんのよ、悩みでもあんの?悩みなんか三角コーナーにポイ ポイポイよ?」

「れ、連続Surface!」

「それができないなら、あんたなんかアッカンべーしてさよならなんだからね!」

「3連!?」

「ほら、暗いイヤイヤイヤな顔してないで!さっさと行くわよ!」

「4連コンボーーーーーー!!」

 

3年後


入社し、3年経ったころ、僕の下に後輩が付くことになった。

 

「先輩!今日からよろしくお願いしますね!」

「おお!よろしくね!」

「は、はい!」

「ん?なんか緊張してない??」

「いえ、そんなことないですよ」

「安心したよ^^ビビッて小っちゃくなってる自分にワンツーパンチ食らわせちゃえばいいんじゃないとか思ってるように見えたから」

「は、はい?大丈夫です」

 

いつのまにか、僕にもSurfaceを節目節目に強引にねじ込む習慣がついていた。

もう、頭の中はSurfaceをねじ込む隙間を探す事でいっぱいだ。

まだまだ諸先輩方のように「Surfaceコンボ」は発動できないけど、いつか必ず、オリジナルの「Surfaceコンボ」を会議でねじ込んでやろうと、夢見ています。


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