【日本ワインテイスティング情報“シャトー酒折 エステートシラー 2016”】
2020/11/16
皆様こんにちは。
いまでやの西尾香里です。
本日は最高級のマスカット・ベーリーAでお馴染み、
【シャトー酒折】さんのワインのご紹介です。
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【人生最後のワイン記録 ④ 2020/11/04】
シャトー酒折 エステートシラー2016 13%
×「ケツメイシ ライフイズビューティフル」
https://www.youtube.com/watch?v=97B6esqBJuk&feature=share
【十二単を美しく纏った10歳の女の子】
…そんなワイン
ピンクがかったような明るいルビー色のエッジはこのワインの「優しさ」を物語る…
「オーストラリア」や「北ローヌ」の様な
「スパイス」「野生肉」「パンチ」の三か条からは
逸脱している、
所謂「日本らしい」…と言ったらいいのでしょうか?
一方でアルコール感(13%)を漲らせるグラスを落ち着いて滑りゆく涙の足跡。
「私はここにいるよ!」と教えてくれる…
驚くべきは「2016ヴィンテージ」「樽熟成19か月」という事実。
「貴女、もう十分に大人の世界(空気)に触れてきたでしょ?笑」
と、問いかけてあげたくなるような若さ。
ただ、一方で単に若いだけではない「十二単」を綺麗に着こなすことのできる美しい少女。
フレッシュな「ブルーベリー狩り」で摘んだばかりの果肉をかじった時の香り。
これがまた元気にグラスの中でホップ・ステップ…
踏んでるんです。
まだ青さの残る“手作り”イチゴジャム。
そして若木で溢れた「新緑の森」や日本らしい
「大葉」のような
“爽やか”な敷地に足を踏み込んだと思えば、
白コショウのようにマイルドに鼻をほんのちょっとだけくすぐってくる
「いたずらっ子」。
口に広がるのは十分に若さを感じる、やはり
「10歳の女の子」のかわいい元気さ。
「凄くジューシー」…とは、まだ言い切れないかな…
という位やはり子供心を振りまいてくる
「優しい果実味」
アフターにはこの果実味の力具合にしっかり寄り添った、バランスを整えてくれる生きのいい「酸味」
そして、舌の上を通り超してやっと
“喉の奥で静かに叫ぶ”
「シラー由来のスパイシー感」
【非常に奥ゆかしい、まだピチピチした少女】
のような…
しかし驚きました。
抜栓2日目に花開く「スミレ」の香り…
感動しました。
何故ならこれは【心を照らしてくれる明るい香り】
だったから…
そして心に“じわり”と感じたんです…
「何故か、辛い中でも生き残る
【ちっちゃい光の花束】」みたいなものを…
それはとってもとっても…美しい花束でした。
正直全く一ミリも『希望』なんて『余裕』なんて
見えないし『綺麗事』なんて吐き出せない位
心が完全にへし折られる直前。
今も苦しくて苦しくて残酷な毎日をもがいている…
けれどそれでも、どんなに辛くても
“ちっちゃな希望”を感じられる…
とてもきれいな、花束でした…
生産本数限定488本。
【ケツメイシ ライフイズビューティフル】
~君が流した 涙がいつか花を育て咲かせて
君の目の前に 広がるはずだから
君が乗り越えた壁は いつか君を守る盾となって
君をそばで いつまでも支えるだろう~
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