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第23回Wリーグ 勝手に閉会式

トヨタ自動車アンテロープスの連覇で幕を閉じた、第23回Wリーグ。今日はここ、さいたまスーパーアリーナから、『勝手に閉会式』の模様をお送りします。

えー、現在会場では、フィロソフィーのダンスによるオープニングアクトが行われています。

開幕戦からいきなりの日程変更、シーズン後半は代替と不成立試合のラッシュ。過去にない異例のシーズンとなり、会場の確保や日程調整など、スタッフの方々は本当に大変だっただろうと思います。
勝ち点による順位決定方法は物議を醸しました。ワタクシも少しだけ批判的なことを言わせていただきました。すみません。
開幕前に第6波の状況は想定できなかっただろうから、仕方のないことだと理解はしているつもりです。試合不成立で勝ち点ゼロ、というシステムは、すなわち陽性者が出てしまうと負け以下の扱いとなってしまいます。それはあんまりじゃない?と、今なら考えるのは簡単です。
たぶんなんですけど、不成立試合の扱いを決めておく、というのが大事なことだったのだろうと思うのです。一昨年みたいにリーグの続行が不可能になった事態に備えて。不成立試合をどうするか、明確にしておかないとリーグ自体が不成立になってしまって順位が決められなくなってしまうから、それを避けることが前提にあったのではないかと。
ただ、こんなふうに試合数が各チームバラバラになることは、想定外だったのだろうなと。それは開幕前には誰だって想定できなかったことかもしれないから、それを批判するつもりはありません。
スポーツの順位決定方法というのは、たいていは公平じゃないものだと思っています。

さて、そんな状況下でしたが、今シーズンのWリーグはほんとうに面白かった。最強かと思われたトヨタ自動車が紡織に負けたり、不安材料の多かったENEOSがやっぱり皇后杯で優勝したり。
ENEOSもシャンソンも出ないWリーグファイナルは史上初めてで、さらに(前身含めた)ENEOSとシャンソン化粧品が両方とも3位以下になったのは日本リーグ時代に遡り、44年ぶりのことでした。それをツイッターに書いたらプチバズりしました。
長年、2強や1強が続いていた日本女子バスケ、新しい時代の幕開けぜよ!
ワクワクのシーズンをたたかい抜いて、ファンを楽しませてくれた選手たちに感謝しています。

はい、フィロソフィーのダンスのみなさん、ありがとうございました!どことなく昭和の雰囲気も漂わせる令和のアイドルグループ。ずっと聴いていられる不思議。今後の活躍にも期待しています。

さあ、いよいよ選手の入場です!

13位 新潟アルビレックスBBラビッツ

最初に入場してきたのは新潟アルビレックス!
苦しいシーズンでしたが最後まで走り抜きました。最下位のチームがこんなに見ていて楽しいバスケをするんだから、やっぱりWリーグは面白いよなって思えます。
シュートを打ちまくった。そして外しまくった。シュートが入れば最強のチームです。バスケの奥深さを感じるチーム。シュートが決まればオールコートのディフェンスがもっと活きるはず。そういう意味では継続していければ楽しみなチームだったのですがヘッドコーチが変わってしまいました。チームはどんなふうに変わるでしょうか。

12位 プレステージインターナショナル アランマーレ


続いてはアランマーレ!新規参入で2勝は見事です。専用の体育館を建てて来シーズンに挑みます。バスケに専念できる環境を整えて、アピールして有望な選手を集めて、という流れができると、なかなか手強い存在になりそうですが、秋田のバスケがどんどん盛り上がるのは嬉しいことです。入間向陽高校出身の中島選手は残念ながら引退。もっと応援したかった!次の人生も応援しています!

10位 山梨クイーンビーズ

開幕戦でENEOSをあと一歩のところまで追い詰めた山梨。しかしそのあとは勝ちに恵まれず苦しみました。
東京羽田戦でようやく勝利。ゾーンで仕掛けてディフェンスから流れを掴みました。
正直なところあんまり詳しく知らないチームですが、ほんとに良いチーム、応援しがいのあるチームなんだろうなって思ってます。最終週で勝利した後の、岡萌乃選手のインタビューがすごく良くて、人柄の良さを感じました。どの選手か忘れちゃったけど相手選手が頭打った後にサッと痛めたところをさすってるシーンもあって、そういうの見ると応援したくなりますね。

11位 アイシンウイングス

コートを広く使うパス主体のオフェンス、全員が積極的にシュート。ディフェンスも上から当たったりして、好きなバスケでした。
北川選手、今日も髪の毛がサラサラです!
アーリーで入った選手が躍動してシャンソンから勝利。ここからって時だったと思うのですが、まさかのヘッドコーチ交代、そして多くの選手が退団になる方向。来シーズン、どうなるのでしょうか。江良萌香選手の動向が気になります!

8位 日立ハイテククーガーズ

なかなか好きなチームです。各ポジション、そしてベンチにも、持ち味を出せる選手が揃っていて、組織力のあるチーム。鶴見選手のフェイスガード姿、きまってました。マレムさん応援しています。
内海さんが率いて来季が3シーズン目、楽しみだなって思っていたところですが、なんとエース2人に移籍の可能性が浮上。

7位 三菱電機コアラーズ

いやぁ、いいチームでした。泥くさいけど美しいバスケ。ずっと気になるチームだったし、羽田推しとしては超えたいけど超えられないチームでした。
渡邉亜弥さん、ほんと凄かったです。
セミクォーターファイナルで負けてしまったけれど、ほんとにバスケの面白さが詰まった好ゲームでした。見崎選手のスティール。

6位 トヨタ紡織サンシャインラビッツ

トヨタ自動車から勝利、見事でした。堅守速攻、強かった。名将知花武彦。スピードあって良い選手揃ってるし、来シーズンも楽しみです。

5位 デンソーアイリス

前半戦は全勝、皇后杯は決勝に進出しました。勝負強さ、完成度の高さを感じて、優勝候補ではないかと思っていましたが、後半戦は苦しみました。試合間隔が空いたり、代表で3人抜けたりと、調整は難しかったと思います。近藤さんと稲井さんの引退、もっと見たかった選手なので残念です。マリーナ退団の噂もあり、また新しいチームになりそうです。

4位 シャンソン化粧品シャンソンVマジック

若いチームがシーズン中に進化してベスト4!見事です。みんなかわいいしユニフォームもかわいい。長く日本のバスケ界に君臨してきたチームが、またここから上がろうとしてるってことに凄みを感じています。鵜澤さんも良かったよ。

3位 ENEOSサンフラワーズ

最後は故障者がたくさん出て散りました。いろんなことが上手くいかなかったシーズンで、でもプレーオフの最後の試合は最後の1分で試合がわからなくなる粘りを見せてくれました。きっとこれからも変わらず強いチームです。

準優勝 富士通レッドウェーブ

強かったです。カテナチオディフェンス。宮澤選手が徐々に噛み合ってきて、プレーオフではほんとに強くて応援したくなるチームになりました。ファイナル第1戦では終盤までトヨタ自動車を苦しめました。最高の試合を現地で観られたことが誇りです。

優勝 トヨタ自動車アンテロープス

皇后杯で負けた後に選手たちでミーティングをして、そこからチームがひとつになったそうですね。連覇の重圧は当然あります。去年の主力も抜けてますし、代表選手を多く抱えるチームだから、それゆえの難しさもあったと思います。みんなで成長して勝ちとった連覇だから心から讃えたい。導いたルーカスの手腕もすごかった。

さあ、そして最後に登場するのはこのチーム!

9位 東京羽田ヴィッキーズ

ヘッドコーチ1年目であることを考えれば、まずまずのたたかいができたと思います。数名の選手が抜けてしまいますが、チームとして継続できるように、補強がうまくいくと良いなと思います。これからも期待しています。
大差でリードされていても最後まで楽しませてくれる、不思議なチームです。まだ1年目だけれど、このチームを応援できたことを嬉しく思います。

#5 アイメレク モニィーク選手
今シーズンから見始めたファンなので、この選手がプレーする姿をまったく見られなかったことが残念ですが、退団の際に発表されたコメントにはほんとに心を打たれました。見たことはないけど、忘れられない選手です。次の人生を応援しています。

#6 星澤 真選手
ムードメーカーはゴール下で体を張りました。攻守で大活躍したのはコアラーズ戦でしたっけ。フリースロー構える前に、クッと止まるの好きです。

#7 秋元 千那実選手
貴重なセンター。ハイポストでの合わせが効果的だったし、シーズン通してだんだん良くなってました。引退は残念ですが、しあわせに暮らしてほしいです。

#10 軸丸 ひかる選手
ワクワクさせてもらいました。全試合スタメン、ありがとう。

#12 本橋 菜子選手
ナコさんがきっかけで応援し始めたチームです。これからもずっとナコさんが僕の原点だし、レジェンドです。万全の状態で臨む来シーズンも楽しみにしています。

#14 樺島 ほたる選手
ナコさんに憧れて東京羽田を選んでくれた選手。そういうの嬉しいな。軸丸、本橋、樺島、の3人がどんなふうに共存していくのか、ワクワクしています。

#17 田代 桐花選手
あんまりプレーする姿を見る機会はなかったけれど、最後の試合でコートに立ったときに、すごい可能性を感じました。万全な状態だったら、このチームのバスケはもっと面白くなっていたんじゃないかなと。

#20 鷹のはし 公歌選手
はっきり言っちゃうけどほんと大好きです。スリーポイントもドライブもアシストもスティールも、これからもっと期待しています。

#21 尾崎 早弥子選手
すごかった今シーズンの成長。フェイダウェイは代名詞になりました。これからも楽しみです。

#23 澁谷 咲月選手
早稲田出身のシューター。不思議な魅力のあるひとです。2月生まれなのに咲月さん、素敵な名前だなって思ってたら、本人もすごく気に入ってると知って嬉しかったです。

#25 津村 ゆり子選手
たくさん点を取った選手。ハヤブサドライブ。埼玉の至宝!オンは鋭く、オフはかわいい。ギャップが素敵です。

#36 小笠原 美奈選手
お正月のデンソー戦で大活躍、印象に残っています。退団は残念ですが、これからも気にして見ていきたいと思ってます。

#78 粟津 雪乃選手
グラタン作れるし素敵なひとです。2度目のWリーグに東京羽田を選んでくれたことを嬉しく思います。

#87 奥田 花選手
オフェンスもディフェンスでもスタッツに残らない貢献。好きな選手。


全チームの入場が終了しました。
では、続きまして、今シーズンのMRPの発表です!

選考基準はレギュラーシーズンやプレーオフに関係なく、できる限り客観的な独断と偏見で、今シーズン最もインパクトのあったWリーグ選手に贈られます。

2021-2022 Wリーグ MRPは、、、。

それは、、、。

ドゥルルルルルルルルル、、、、、。


候補はたくさんいました。それぞれのチームで、みんな輝いていたし、見ていてすごく影響を受けたり、心を動かされたりしたので、かなり迷いました。が、このひとを選ばせていただきました。


MRP 三菱電機コアラーズ #45 渡邉亜弥

いま、渡邉亜弥選手に、よなよなエール1年分が手渡されました!ものすごいフラッシュの数です!
この選手を中心に試合が動いているような、全てを熟知している創造主のようなオーラがありました。ドリブル、シュート、ディフェンス、ルーズボール、全てが上手いと思った。華麗なプレーは汗水流した努力の結晶です。大事なシュートは絶対決める。プレーオフ、残念ながら負けてしまったけれど、最後のフリースロー、このひと絶対決めるって思ったらほんとに2本決めたから感動しました。
勝手に選ばせていただき、ありがとうございました!
今後の活躍も期待しています!



勝手に妄想するWリーグの将来構想

Wリーグはこれからどうなるのか。銀メダルを獲れたから、このままで良いってことはないはずです。パリで金メダルを獲ったらその次の目標があるはずなので、停滞せず、どんどん進化していかなくてはいけないって思います。

①ホームアンドアウェー方式 ②外国籍枠の緩和 ③2部制
いろんな意見あると思いますが「まずはここから」と考えたいのがこの3つです。
勝手に妄想する新Wリーグはこんな感じ。

14チームでの開催を仮定すると
・レギュラーシーズン
上位リーグ 6チーム
1部リーグ 2リーグに分けて各4チーム
・プレーオフ
上位リーグ6チーム、1部リーグ4チームが出場

重要なポイントは、あくまで下位リーグがメイン(1部リーグ)で、上位リーグが特別であるということ。プレミアリーグ、アカツキリーグ、ワクワクリーグ、など特別感が伝わるネーミングにしたいです。
プレーオフは特別リーグ6チームと、1部リーグ4チームでひとつのトーナメントを行って、プレーオフの順位に応じてそのまま次のシーズンは最大2チーム入れ替えるってのはどうですかね。
そしてスピード感を持って進化させていくためには、オールプロ化が望ましいって思います。賛同しない企業チームがあったとしたら切り捨てるくらいの覚悟で進んでほしいなって思います。

オリンピック後のシーズン。大フィーバーを巻き起こすまでには至らなかったかもしれない。しかし確実に新規ファンは増えました。ここからがスタートだよって思ってます。
もちろん1年2年でできることではないし、自分の考えが最高で全てだとも思っていません。5年先10年先に向けたビジョンのようなものは、でも、ちゃんとファンに示してほしいなって思います。いろんな考え方があるし、何が正解かはわからないけど、スポーツはどんどん変化してゆくものだから、リーグもどんどん変わっていかないと、少子化の時代、廃れてしまいます。バスケで日本を元気に、という目的に向かって、変わることを恐れないリーグであってほしいというのが願いです。

エンディング

選手たちが退場していきます。
いろんなことがあったWリーグでしたが、選手たちはいつも輝いていました。最後まで決して諦めなかった選手たち、笑顔を絶やさなかった選手たち、どうもありがとう。オリンピック銀メダルの効果は、ここからが始まりだと思っています。ここから繋げていこう。バスケで溢れる未来であってほしい、という願いを込めて、さいたまスーパーアリーナからお別れです。
ありがとうございました!

それでは最後に一曲お聴きください。
Jewel で『あと一歩

イヤモニなしでこの歌唱力!
解散は惜しいですが、これからも聴き続けます。

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