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【米国株】Oklo Inc.(OKLO)2024年第3四半期決算説明会

2024年11月14日に開催された Oklo Inc の Earnings Call の日本語訳を作成しました。
Seeking Alpha のリンクはこちらです。

詳細内容はご自身で原文をご確認ください。
あくまでも銘柄選定時等に同社の雰囲気を掴む参考情報としてご活用ください。

尚、本記事は、特定の銘柄や金融商品の購入や売却等を推奨するものではありません。投資に関する最終的な意思決定は、読者ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。


議事録要約

主なハイライト

  1. 契約進展と顧客基盤の拡大

    • Equinixとの戦略的パートナーシップ: 500メガワットの電力供給契約に加え、2500万ドルの前払いを受けた。

    • データセンター業界向けに2件のLOI(意向表明書)を締結し、合計750メガワットの契約可能性がある。

  2. Atomic Alchemyの買収発表

    • 米国内での放射性同位体の生産能力を強化。主に医療用途(がん治療や診断)や半導体製造、宇宙探索などの用途をターゲット。

    • 2550万ドルの株式取引で買収し、これを通じて補完的な収益源を確保。

  3. 規制進展とタイムライン

    • NRC(原子力規制委員会)への初の統合ライセンス申請(COLA)を2025年に予定。24か月の審査期間を見込む。

    • 初の原子炉運転開始は2027年後半を目標としている。

    • 「ADVANCE法」に基づき、複数の原子炉設置における規制手続きの迅速化を計画。

  4. 資金状況と財務実績

    • Q3終了時点で2億8850万ドルの現金および市場性証券を保有。

    • 2024年の営業損失は4000万ドルから5000万ドルの範囲内で予測通り推移。


質疑応答のポイント

  1. データセンター市場への影響

    • 大手テクノロジー企業(Google、Amazon、Microsoft)の核エネルギーへの投資により、Okloの顧客基盤がさらに加速的に拡大。

    • 小型(50メガワット)原子炉がデータセンターの需要に最適と評価。

  2. 政治的・規制的環境

    • 核エネルギーへの超党派的支持が続いており、規制の簡素化や政策支援が期待される。

  3. Atomic Alchemyのシナジー

    • リサイクル燃料の副産物を活用した放射性同位体の市場拡大が期待される。

    • 半導体製造におけるシリコンドーピングの機会も含め、新たな産業パートナーシップの可能性を模索中。

  4. 競争環境への対応

    • 高速中性子技術とビジネスモデル(「構築、所有、運営」)の差別化が、競合他社との優位性を確立。

  5. 財務と運営効率

    • 現在の運営コストを抑えた効率的な成長を強調し、顧客向けの柔軟性と迅速性を維持する戦略。


総括

ポジティブ要素

  • 技術とビジネスモデルの差別化: 高速中性子炉技術と小型化戦略により、スケーラブルで顧客に魅力的な製品を提供。

  • 顧客基盤の拡大: データセンター業界を中心に、大型契約の獲得が続いている。

  • 財務的安定性: 現金保有額が多く、初期プロジェクトの資金需要を十分にカバー可能。

  • 新たな収益源: Atomic Alchemyを通じて、医療や半導体市場への参入を加速。

ネガティブ要素

  • 規制のタイムライン依存: NRC審査の24か月間が計画に影響する可能性がある。

  • 競争環境の激化: SMR市場には多数の新規参入者がおり、顧客の選択が複雑化。

  • 収益の実現時期: 初の原子炉稼働(2027年末予定)までの収益確保が課題。

  • 技術的リスク: 高速中性子技術は成熟しているが、大規模な商業運用での実績が限られる。


OKLO Board Members (一部)
OKLO Board Members

議事録全訳

Oklo Inc.(NYSE: OKLO)2024年第3四半期決算説明会
2024年11月14日 午後4時30分(東部標準時間)

出席者

  • 企業代表者

    • サム・ドーン(投資家向け広報担当)

    • ジェイク・デウィット(共同創業者兼CEO)

    • クレイグ・ビールミア(CFO)

CEO


CFO
  • 会議参加者

    • ライアン・フィングスト(B. Riley)

    • ヴィクラム・バグリ(Citi)

    • ジェフリー・キャンベル(Seaport Research Partners)

    • マックス・ホプキンス(CLSA)

    • クレイグ・シャー(Tuohy Brothers)

    • アイヴァン・ファインセット(Tigress Financial Partners)

    • パベル・モルチャノフ(Raymond James)

オペレーター

みなさま、本日はOkloの2024年第3四半期の財務結果およびウェブキャストへようこそ。本日のコールは記録されております。それでは、サム・ドーンさんにマイクをお渡しいたします。どうぞ。

サム・ドーン
ありがとうございます、オペレーターのみなさま。本日、Okloの2024年第3四半期会社アップデートと決算説明会にご参加いただきありがとうございます。本日は、Okloの共同創業者兼CEOであるジェイク・デウィット氏、およびCFOのクレイグ・ビールミア氏が同席しております。Okloの第3四半期決算は本日市場終了後に発表されました。株主向けの書簡および補足資料は、当社ウェブサイトの投資家向け広報ページにてご覧いただけます。

本日の発表およびその後の質疑応答セッションで議論される情報には、現在の動向を反映した将来予測に関する記述が含まれていますが、これらはさまざまなリスク、仮定、見積もり、不確実性、その他の要因により、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの違いを引き起こす可能性のあるリスク要因については、株主書簡や補足資料、また当社の最新のSEC提出書類をご参照ください。Okloは、法律で義務付けられている場合を除き、これらの記述を更新する義務を負いません。

それでは、ジェイク・デウィットさんにマイクをお渡しします。ジェイクさん、どうぞ。

CEO発言

ジェイク・デウィット
ありがとうございます、サム。そして本日ご参加いただきありがとうございます。本日は、当社の四半期アップデートを共有し、過去四半期におけるOkloの進展についての洞察をお届けできることを非常に嬉しく思います。

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四半期ごとに決算発表する銘柄の議事録のまとめです。四半期ごとに最新の決算が発表され次第、過去分となったものはアーカイブされていきます。

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