230914-(2) 高ボッチ高原 Bessaflex
後日、と書いたけど
せっかくアップして同じ日付の写真の場所を眺めているのだから、もう続けてアップすべきだろう。こういうのは、先延ばししているといつの間にか何ヶ月も経ってしまうものだ。実際、前の投稿から3ヶ月も何もしていなかったわけだし。
高ボッチに行った理由
前の投稿はものすごく簡易だったのでこちらに経緯を書いておこうかと思う。私は時々、平日に有給休暇を取って、列車に長々と乗りに行ったり、車で撮影に出かけたりということをしている。撮影の場合、だいたいは衝動的なので、事前によく調べてどこで何を撮るとかの計画はないし、天候の予想もしていない。5年に一度の勤続何周年の休暇は海外が多いので、ロケーションや天候予測はまじめに考えているが、国内で思い立って行くならまあいいや、という感じなのだ。
ただ、さすがに場所くらいは目星を付けるべきだろう、ということで前日に「長野県 高原」でインターネットを探してみて、比較的近くて景色が良さそうな高ボッチ高原を選んだ。ついでに夜空も撮ろう、と出発は22時半ごろで、現地には2時ごろ着けば良いか、という感じだった。高ボッチへ通じている道路は2箇所あるが、そのうちより近い道路は土砂崩れのため復旧工事中で、遠い方を回ることになった。塩尻のあたり、山に登る前は空はきれいに晴れていて星もよく見えたので、これは期待できそうだ、と林道へ入ると、山の中腹から先はすっかり霧の中になってしまった。やれやれ、気合を入れてカメラをたくさん持って来るとこれだ。
2時過ぎに着いたが、駐車場に入るにもおそるおそる、というくらいの濃霧であった。ただ、平日ということと、おそらく季節的には未だ早かったのだろう(10月以降は雲海を撮る人で混むらしい)、広い駐車場には10台くらいしか停まっていなかった。最初は案内板の前に停めていたが、朝になって人がここに集まったら邪魔だろうから、そこから外れた場所に移動して、あとは仕方ないので車中で寝ることにした。1時間おきにアラームをかけて、空の様子を見ていたが、結局9時過ぎまで遠くは見えないままだった。
霧が少し薄まって、遊歩道の場所が分かる程度になったので、歩き始めて高ボッチの山頂なる場所に行った。ここは駐車場から400mと近く、しかも傾斜は緩いので楽である。山頂で天気が悪くても、また車に戻ってうつらうつらすることもできるのだ。
駐車場からは北への、山頂からは南への眺望が開けている。南は諏訪湖が一望でき、その先には富士山も見えるはずであるが、この日は富士山はほんの一部しか見えず残念だった。昨日の夕方からいらっしゃっている方によると、夕方は富士山まで見えたそうである。仕方ない、その頃は私は仕事をしていたからなあ。
Bessaflexにデッケルマウント
今回の機材であるが、M42マウント機、コシナのベッサフレックスにデッケルマウントアダプターを装着している。持参したレンズは以下の3本。
ローデンシュトック レチナ・オイリゴン30mmF2.8
ローデンシュトック レチナ・イザレクス50mmF2.8
シュタインハイル イロカ・クヴィノン(キノン)50mmF1.9
ローデンシュトックのレンズはレチナIIISに装着可能であるが、3本目のクヴィノンはイロカマウントなので、レチナには装着できない。イロカのカメラ本体は、その当時としては先進的なモーターワインダー内蔵のレンジファインダー機、イロカ・エレクトリックである。このカメラは非常にレアで、私は実物を見たことがない。ネットでカメラ店の在庫画像を見たことはあるが、電池室が腐食していて使えない状態のようで、モーターワインダーのみだとその時点でどうしようもない。手巻きのレバー併用ならまだしも。なので、イロカ・クヴィノンはアダプター経由で使うのが現実的なのだ。
ということで、ベッサフレックスで撮った写真を以下に上げておこう。
おわりに
ネガフィルムでは遠景のコントラストは今一つであった。それでもまだ遠くが見通せる程度までは天候は回復したので良かったとせねばなるまい。次回は、もう少し晴れる確率が高そうで、気温が低く遠景のコントラストが良好な時期に来たいものである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?