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22年11月27日 昭和記念公園

コニカ パール4型

645判の蛇腹カメラ

コニカのカメラは系統立って話せるほど持っていない、というか1台のみなので単発の写真紹介ということで。
1958年のカメラで、よく写るヘキサー75mmF3.5レンズを搭載し、距離計に連動してレンズ全群を繰り出すようになっている。スタートマークを合わせて裏蓋を閉めればあとは巻き止め装置が働き、カウンターの数字を見ていればよいが、シャッターチャージだけは巻き上げに連動しないので、都度セットする必要がある。ファインダーはこの4型で採光式ブライトフレームになり、ファインダー視野はくっきりしているが、二重像はライカのような境界がはっきりしたものではなく、また、経年変化で移動像のほうが薄くなっているものも多く、注意を要する。

Pearl IV 外観

58年というと、自分の過去投稿でも何度か書いているが、レンズ交換ができるレンズシャッター式距離計連動カメラの最盛期にあたる。54年にライカM3というフォーカルプレーン機の決定的なモデルが出た一方で比較的廉価なレンズシャッター機がたくさん出て、さらに一眼レフがいよいよ実用化し始める時期でもあり、このパール4型は中判のカメラとしては完成度は高いものの、時代的には登場が遅く、結果としてあまり台数は出なかったと言われている。残っている数が少ないこともあって一時期相当高い価格で取引されていたが、今はそうでもなく比較的手が出やすくなったし、3型以前のカメラはもっと安いうえにレンズは同じ(初期はF4.5もある)だから描写を楽しむなら選択肢が多く、良いカメラであると思う。

撮影例を以下に上げておくが、この日は風があって葉が揺れるため、シャッター速度は1/250にセットして絞りで露出を調整している。ヘキサー75mmはたいへんシャープで、色もきれいに出るので、最短撮影距離が1.2mと遠いことを除けば、使いやすく結果が期待できるカメラになっている。
なお、この日はフードを忘れており、斜光でゴーストが出ている。

Konica Pearl IV,Hexar 75mmF3.5/ F8,1/250,Fuji 160NS
Konica Pearl IV,Hexar 75mmF3.5/ F8 1/2,1/250,Fuji 160NS
Konica Pearl IV,Hexar 75mmF3.5/ F8,1/250,Fuji 160NS

おわりに

おわりに、というほどの結論もなく、繰り返しになるけど、コニカ パールは優秀なレンズを搭載していて、今は手に入れやすい価格になっているので中判入門用としても本格的な撮影用としても、お勧めできるカメラだと思う。

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