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Agfa Super Silette再び
Solagon 50mmF2付き
スーパージレッテはアグファのレンズ固定式の距離計連動カメラで、3枚構成のアポター45mmF3.5(F2.8もある)、4枚構成のゾリナー45mmF3.5、6枚構成のゾラゴン50mmF2の3系統のモデルがあった。このnoteを書き始めた時に掲載した記事は上記のゾリナー搭載モデルの写真であったが、今回ゾラゴンを搭載したものを入手したのでその写真をアップする。といっても、ゾラゴンの撮影例は既に過去の記事に掲載していて、そちらは蛇腹を使ったレンズボード格納式カメラ、カラート用のレンズを使ったものである。そのゾラゴンと今回のスーパージレッテのレンズは全く同じなので、当然ながら写りは同じで、なぜまたそんな同じレンズのカメラを、と自分でも思うのだが、なにしろこの手のカメラは今は価格が非常に下がっており、人気がない。むしろ80年代のコンパクトカメラが再びブームのようになっていて新宿あたりの中古カメラ店には外国からの観光客がコンパクトカメラを求めにたくさんいらっしゃっている。こういう流行り廃りは予想が難しいが、いずれにしても、現時点の事実として、50~70年代のマニュアル操作のレンズ一体機は値段が下がる一方であり、安すぎて高級路線のカメラ店のショウケースにはあまり並ばなくなってしまった。そんなわけで、見つけたらチェックしており、先日都内のカメラ店にて安くてきれいなものを入手したのだった。
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Solagon 50mmF2の写り
以下に撮影例を上げておこう。4群6枚のガウス型F2レンズで、シャープで色がきれいだ。レンズが前に突き出た形になっているが逆光には強く、よく写る。ただし、ボケ味は少し癖があり、直線があると気になるかも知れない。
フィルムはフジフイルムのISO100ネガである。
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Solagon 50mmF2/ F4, 1/500
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Solagon 50mmF2/ F4, 1/500
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Solagon 50mmF2/ F8, 1/125
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Solagon 50mmF2/ F2, 1/250
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Solagon 50mmF2/ F8, 1/250
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Solagon 50mmF2/ F2, 1/500
おわりに
この頃のレンズ一体機は真面目に作られていて、写りが良い。今後も活用していくつもりだ。さらに、アポター45mmを搭載したカメラもいずれは手に入れたいと思っている。