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レンジファインダー機で中望遠(2)

Komura 105mmF3.5

前回予告した通り、三協光機のコムラー105mmF3.5について簡単に書いておこう。
前回の105mmF2は大口径レンズということもあって大柄なレンズであるが、こちらはF3.5、レンズ構成も3群3枚のトリプレットなので小型軽量に出来ている。最短撮影距離は1.25mでF2の1.5mより近接でき、この25cm分だけでも使い勝手がずいぶんよくなると感じる。ただ、レンジファインダー機の望遠撮影でこの距離が難しいことは変わりなく、慎重にピント合わせをする必要がある。
トリプレットと言うと、所謂「バブルボケ」が得られるレンズと紹介されることがあるが、このレンズは点光源のボケ像の輪郭はあまりないので、バブル的な感じにはならない。以下はSIGMA fpに装着して撮ったものだが、輪郭はないと思う。少し絞りが入るようで、ギザギザした感じに写っている。

絞り開放、最短撮影距離にセットして遠方の明かりを撮ったもの。

ピントはシャープであるが、周辺光量が不足し、絞っても四隅が黒いのは鏡胴自体で光束が遮られているのだろうか。四隅のごく一部なので、プリントしたら周囲数%はトリミングされて気付かなかったかも知れない。

自動車運搬船が停泊している
Leica M2, Komura 105mmF3.5/ F8, 1/250
温室にて
Leica M2, Komura 105mmF3.5/ F3.5, 1/125
温室にて
Leica M2, Komura 105mmF3.5/ F3.5, 1/60
温室にて
Leica M2, Komura 105mmF3.5/ F3.5, 1/60

おわりに

レンジファインダーでの望遠撮影は構図決定もピントも難しいが、楽しい。個人的には100mmを超えると一眼レフの方が歩留は良いと感じるので、ここらの領域はギリギリなのであるが、今後も使って行きたい。

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