お家時間が暇すぎて肉じゃがに蕎麦が入った
このタイトルを見るとほんとナンノコッチャと思う方も多いかと思います。
私の住むドイツでは2020年11月〜21年3月で2回目のロックダウンを満喫中です。
家からはなかなか出れないですが、クリエイティビティをフル回転した末に肉じゃがに蕎麦が入ってしまった日のことを書こうと思います。
こんにちは。ドイツ在住のロバートです。名前から男性?と思われることも多いですが、一応女性です。ブルガリア人の彼と一緒に住んでいます。
ブルガリアってどこ?ヨーグルトじゃなかったの?という方はまずはこちらをどうぞ
文化や言葉も何もかもが違う彼との毎日は度肝を抜かれることも多いですが、楽しく過ごしています。
ただの料理も飽きたらゲームにしよう
お家時間が長すぎて暇を持て余していたとある土曜日のことです。
私「ずっと料理してるのも暇だしさ、ゲームにしようよ」
彼「ええやん!新しいブルガリア料理でも開拓する?」
私「いや、ここはせっかくだから勝負にしよう。」
ということでいきなりお料理ゲームをすることになりました。
2カ国語お料理ゲームのルール
1.お互いの国の言葉で書いてあるレシピを用意する(写真は入っていてok)
2.そのレシピを相手に渡す
3.レシピの言葉と写真をヒントに買い物にいく
4.料理をつくる
5.より本物に近いものを作った方が勝ち
※ヒントは3つまで聞いて良しとする
※もちろんググったり辞書は禁止
とんでもないゲームがはじまってしまいました。
わたしはとりあえず、ドイツのスーパーでも手に入りやすい&調味料も揃っているので肉じゃがのレシピをチョイスし、彼に渡しました。
もちろんすべて日本語です。
彼の方はギュブチェ(Гювиче)と呼ばれるレシピを用意してきました。
それがこれ。
お察しの通り、ブルガリア語はキリル文字というものを使っていて
キリル文字ってあのいわゆる(#゚Д゚)ゴルァ!! みたいな顔文字に多用されるあれです。
ちなみにわたしは一度キリル文字のアルファベットくらいは読めるようになろうと少し勉強したので、4割くらいのアルファベットはわかります。
彼もひらがなは勉強しているので、読めます。
ただ、読めても単語の意味がわからないと何の効果も発揮しないやんけ。
気を取り直してお互いヒントや写真を駆使し、お買い物リストはできました。
ギュブチェはどうやらマッシュしたポテトとひき肉に卵を上に載せたオーブン料理のようです。細かいことは全くわかりません。
いざ買い物へ
今回は車で少し大きめのスーパーに行きました。
私が買ったもの
・じゃがいも
・にんじん
・たまご
・ひき肉
・ヨーグルト(ブルガリア料理にはかかせない)
彼が買ったもの
・じゃがいも
・にんじん
・玉ねぎ
・ローストビーフ (!?)
実はドイツ、薄切りになったお肉ってないんです。
豚も牛もみんなブロックで売っています。
そして彼が見つけたのが、加工肉コーナーにあったローストビーフをゲット!たしかそこら辺のハムより3倍くらいのお値段(高級品!)
いざお料理開始
キッチンで2人同時にお料理開始です。
せっかくなので、料理中は会話もわたしは日本語だけ、彼はブルガリア語だけ話すことにしました。
(普段は英語が2人の共通言語)
言葉とは不思議ですね。
相手が言ってること1つもわからないのに、なんとな〜くコミュニケーション取れちゃう。
熟練の夫婦みたいです。
わたしの方はとりあえず茹でたじゃがいもをマッシュし、ひき肉はハンバーグみたいにし、層に器にいれ卵を2つ。
味付けはシンプルに塩とコショウに、マッシュポテトにはバターを。
本物に忠実かはわかりませんが、味は間違いないだろ!と満を持してオーブンにインです!
↑こちらはイメージです
彼の方はなにやら、せっかくの高級ローストビーフをまずはフライパンで炒め始めました。
私「ローストビーフがあ。高級ローストビーフがあああ。。。」
ムスカ大佐のようなわたしの悲痛な叫びも、彼に伝わることもなくどんどんカリカリベーコンのようになっていきます。
炒めたじゃがいも&にんじんに先程のカリカリベーコンならぬ、カリカリローストビーフをイン!
そして味付け・・・と進む前に彼は再度レシピを確認し、とある物を見つけました。
彼「何この麺みたいなやつ?」
私「なんだろうね〜秘密だよ〜」
勿体ぶっていたら、何か閃いた様子。
そして我が家の食料棚から見つけてみたものは、そう・・・
お蕎麦!!!
いや、たしかに見た目似てるけどね。
でも勝負は勝負。わたしは口を出さずに見守ることに。
最後は味付けです。
調味料はレシピに書いてある文字と、調味料のパッケージの文字を照らし合わせてすべて大正解!
ナイス推理!
その頃にはわたしの謎の料理もオーブンから出てきました。
完成、そして実食
長い死闘の後、完成したのがこちら!
手前がわたしの作ったギュブチェ(!?)です。
彼いわく、驚いたことに結構本物に近いそうです。
卵を入れるタイミングと味付けが若干違うようです。
そして気になるお蕎麦の入りの肉じゃが。
汁っけは一切ないです。
もともと脂身のすくないローストビーフはカリッカリどころか、パッサパサになっていました・・・が、意外と味は美味しかった。
結論:どちらも違うけど、楽しかったからオッケー!
お家にいるのも、何でもゲームにしちゃえば楽しくなりますね。
我が家は今日も平和です。