作家さんの支援について考えたこと
先日、ファッションECのhaco!さんと一緒にminneの作家さんの活動を支援する「minneとhaco!のone+moreプロジェクト」をスタートしました。
本プロジェクトの第一弾として、一般財団法人PBP COTTONとタッグを組み、作家さん8名の手しごとのぬくもりをそのままに、インドのオーガニックコットンを使用して作品を製品化しました。また販売価格の一部はチャリティになっており、インドの綿農家の支援活動資金として寄付されるといった取り組みになっています。
なぜhaco!さんとプロジェクトを立ち上げたのか
そもそも何故haco!さんと一緒に作家さんの支援プロジェクトを立ち上げるようになったのか?それは遡ること1年以上前になります。最初のご縁は、minneのアトリエ神戸が入っているデザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITOにhaco!を運営しているFELISSIMOさんが入居されたことがきっかけになります。建物内でもお隣同士ということもあり、コミュニケーションが生まれ、会話をする中でお互いの会社やサービスへの理解を深めて行きました。
そんな中、昨年の年末にhaco!さんが10年続けられていた「PEACE BY PEACEコットンプロジェクト」でminne作家さんとコラボレーション出来ないか?とお声がけを頂きました。時同じくして、minneも作家さんの支援活動を本格的に進めるための事業準備を進めているところでした。
これは双方にとって良い取り組みになると感じ、2018年の1月から本格的にプロジェクトをスタートさせました。
作家さんが本当に解決したいことってなんだろう
いざ進行するとなると以下のような疑問が生まれてきました。
・そもそもハンドメイドマーケットのminneが生産支援するってどうなの?
・本当に作家さんが困っていることってなんだろう?
これはもう作家さんに直接聞くしかないよね、ということでまずは複数の作家さんに直接お会いし(遠方の方とはSkypeで)率直に今課題と感じていること、今後minneがやって行きたいと考えている支援の方向性などを聞いてみました。
作家さんからは本当に多くのフィードバックを頂きました。課題感や現時点の悩み、また今後の展望など様々でしたが大きくまとめると以下のように集約されるかなと思います。
・一ヶ月で制作できる数の限界
・配送作業や事務作業など制作時間以外の負荷が高い
・欲しい方に作品を届けられていない
・自分のスキルだけではアイテムの幅がひろがらない
もちろん中には、生産支援が良い取り組みとは思えない、というご意見も頂きました。私たちも今回のプロジェクトが全ての作家さんにとって当てはまる支援とは思っていませんが、上記のような課題に対して解決できる部分も大きいと考え、進めるという判断をしました。
また、今回のプロジェクトを進めていこうと思った背景にhaco!チームのみなさんが本当に信頼できる方々ばかりと言うのも非常に大きかったです。haco!を運営するFELISSIMOさんのコーポレートサイトの経営理念のページにこんなことが記載されています。
事業活動を通じてしあわせな社会を創造する。それは、単に良い商品を案内することや、より高次のサービスを提供することだけでは充分ではありません。お客さまおひとりおひとりがしあわせ共創の担い手となること。人をしあわせにする、人としあわせになる。自然と、社会とともにしあわせになる。その経験価値こそがしあわせの本質であると考えています。フェリシモは「ともにしあわせになるしあわせ」を中核価値として位置付け、それを実現するために4つの価値観を大切にしています。
haco!チームの皆さんからは、今回のプロジェクトに参加いただくのであれば作家さんやminneにとって意味のあるものにしなくてはならない、と常に仰って頂き、作品を作っていく過程においても全国の作家さんの元に直接haco!の皆さんが訪れ、作家さんの個性や制作におけるこだわりをしっかりと認識した上で生産に入られました。その過程がとにかく真摯で、本当に作家さんのことを考えられているんだと感動しました。
そんなこんなで1月から作家さんとhaco!さんと一緒に走り抜き、なんとか先日のハンドメイドマーケット2018で初お披露目をすることができました。
(短い制作期間の中でご尽力いただいた作家さん、haco!さん本当にありがとうございます!!)
2018年4月26日より事前予約が開始されていますが、嬉しいことにhaco!さんのアイテムランキングでも今回のコラボアイテムが入るなど大きな反響をいただいています。
また各作家さんのインスタアカウントのコメントなどでも、今回のコラボについて喜びのコメントが付いており、作家さんのファンの方にも良い企画になったのかな?ととてもホッとしています。
GMOペパボとしてのミッション
話は少しそれますが、minneを運営している私たちGMOペパボのミッションは「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」です。
minneとhaco!が繋がり、haco!と作家さんが繋がる。その結果、作家さんの活動の可能性が広がっていく。正に今自分たちがやっていかねばならない事なのだと感じています。
そしてこのプロジェクトはまだ始まったばかりです。今後もhaco!さんとは定期的にコラボやその他の連携も進めていきますし、minneとしても作家さんの活躍できる場所をもっと増やしていけるように、色々と仕込んで行こうと思うので是非ご期待いただければと思います。