【SF】勝率5割復帰も、頂は依然高く(5月振り返り)
ロブ・ネソです。
今回の記事では5月のサンフランシスコ・ジャイアンツ(以降SF)について振り返ります。
画像元ツイートURL↓
https://twitter.com/sfgiants/status/1663713754507513857?s=46&t=LPMBoOIxbevOjjATOIVMPQ
-5月のチーム成績
まずはチーム全体の5月の野手の成績から。
※()内の順位はMLB30球団中の順位です
打率.253 (12位)
本塁打30 (17位)
打点130 (10位タイ)
OPS.721 (18位)
三振260 (5位)
四球91 (14位)
全体的には割と可もなく不可もなく寄りではありますが、目に付くのは三振の多さ。30球団中、5番目に三振が多く、同地区の4球団よりも多い結果となりました。
続いて、投手の5月の成績です。
防御率3.99 (12位)
セーブ19 (3位タイ)
奪三振521 (11位タイ)
被安打498 (12位タイ)
被本塁打66 (15位タイ)
与四球163 (27位)
被打率.250 (21位)
WHIP1.26 (13位)
MLB全体でも3番目の四球の少なさ、といえど、被打率は高く、WHIPも全体的には良いとは言えない位置でした。
セーブの多さは、目下ナ・リーグのセーブ王に君臨している守護神ドバルのお陰なのは言うまでもありません。
-5月の選手たちの活躍
-アダム・ダンになりかけてるピーダーソン
4月は打率.265 OPS.841と、彼にしては高打率をマークしていましたが、5月はわずか10試合で打率.207 3HR OPS.913と本領発揮。
しかし、今季出た26試合で22三振と、完全なアダム・ダンにはまだなりきれてません(?)。
現在、彼は12日の試合で受けた死球で右手を打撲してしまい、それ以降はIL入り。今は参加マイナーでリハビリ出場しています。
復帰後も見事な低打率・高OPSで一部のファンをワクワクさせてくれるでしょう。
-ベルトの後釜ラモンテ・ウェイドJr.
長年SFの正一塁手に就いていたベルトがブルージェイズに移籍し、今季はウェイドJr.をメインに置き、たまにフローレスが座るという形でやりくりしています。
ウェイドJr.は相変わらず右投手に強い右弁慶っぷりを発揮していますが、ブレイクした一昨年よりもVS左投手の成績はまだマシな数字を残しており、規定打席に到達している選手の中では彼が最もOPSが高いです。(※6月6日現在OPS.879)
-復調したウェブと炎上し続けるストリップリング
4月は負け頭になってしまっていたエースのウェブが5月は復調しました。
4月は1勝4敗 防御率3.73 WHIP1.18でしたが、
5月は3勝0敗 防御率1.30 WHIP0.98と勝率5割復帰の立役者となりました。
それとは対象的に、去年ブルージェイズで活躍していたストリップリングが開幕以降、打ち込まれ続けています。
ウェブと現在(6月6日)の成績を比べると、
ウェブ
4勝6敗 70.1投球回 被打率.230 被本塁打9 WHIP1.04
ストリップリング
0勝2敗 32.1投球回 被打率.306 被本塁打10 WHIP1.58
炎上降板が多い為、ウェブの半分以下しか投げていません。なお且つ被本塁打はウェブより多いという結果に。
まだ6月初旬ではありますが、先発で被打率で3割超えは2017年のマット・ケイン以来、久しぶりに見た気がします(ケインはこの年に引退)。
-良い意味で4月と別人過ぎる中継ぎ陣
ウェブの復調ももちろん大きいですが、5月の5割復帰の最も大きな要因は中継ぎ陣の奮闘のお陰だと思っています。
先月の記事では先発ローテ陣が不甲斐ないと言及しましたが、中継ぎ陣もやや崩壊気味でした。
5月と4月の防御率を比較したら一目瞭然です。
※5月の防御率、()内は4月の防御率
カミロ・ドバル 1.32 (3.27)
テイラー・ロジャース 0.71 (3.14)
スコット・アレクサンダー 0.96 (6.55)
ジョン・ブレビア 1.74 (5.56)
タイラー・ロジャース 0.96 (7.00)
ジェイコブ・ジュニス 1.35 (6.06)
トリスタン・ベック 2.89 (7.04)
6月以降も5月のような快投することを願っています。
今現在、ダイヤモンドバックスがドジャースと首位争いを行い、戦力が整っている筈のパドレスが中々噛み合わず4位にいます。
また、リーグ全体で見てもナ・リーグで勝率が4割を下回っているチームがなく、どの地区も一人勝ちしているチームがない状態です。後半戦に向けてトレードデッドラインにSFがどう動くのか注目です。
今回は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。