【SF】1点差を制する者がナ西を制す?
ロブ・ネソです。前回から1ヶ月以上間隔が空いてしまいすいません。6月最初の投稿になります。
個人的に出来すぎ、という単語では言い表せないぐらいの大躍進をサンフランシスコ・ジャイアンツ(以降SF)は続けています。
勝率は脅威の.638で両リーグ1位、毎度の事ながら激戦区のナ・リーグ西地区でこれはとんでもない事だと思ってます。
現に、ナ・リーグの勝率(日本時間6月21日正午時点)が
1位ジャイアンツ(西地区) 勝率.638
2位ドジャース(西地区) 勝率.620
3位パドレス(西地区) 勝率.568
4位Tカブス(中地区) 勝率.556
4位Tブルワーズ(中地区) 勝率.556
といった感じに、西地区3つが上に連なっている事からも、どれだけ今のSFがとんでもないかが分かります。
下馬評、私個人的にも、仮に今のSFとパドレスの位置が逆だったとしても、「思ってたよりSFいいな」と思えるレベルで勝ちまくっていて驚いてます。
開幕スタートダッシュの勢いそのままに、故障者が続々と帰ってきてるドジャース、パドレスにもまともに競ってるSF、本当に不気味です。良い意味で。
では、ここからはいつものように前回の記事で触れた試合以降〜今日までの各試合の結果と注目ポイントを振り返ります。
1ヶ月以上も間隔が空き、見終わるまでに画面のスクロールにも時間が掛かります。申し訳ないです。
5/19 VSレッズ 4-2 ◯
5/20 VSレッズ 4-0 ◯
5/21 VSレッズ 19-4 ◯今季最多得点&5連勝
5/22 VSドジャース 1-2 ●
5/23 VSドジャース 3-6 ●
5/24 VSドジャース 5-11●今季初被スイープ
5/26 VSDバックス 8-0 ◯
5/27 VSDバックス 5-4 ◯
5/28 VSドジャース 3-4 ●
5/29 VSドジャース 8-5 ◯
5/30 VSドジャース11-6 ◯
5/31 VSドジャース 5-4 ◯
6/2 VSエンゼルス 6-1 ◯ 4連勝
6/4 VSエンゼルス 1-8 ●
6/5 VSカブス 7-2 ◯
6/6 VSカブス 8-5 ◯
6/7 VSカブス 4-3 ◯
6/9 VSレンジャーズ 9-4 ◯ 4連勝
6/10 VSレンジャーズ 3-4 ●
6/12 VSナショナルズ 1-0 ◯
6/13 VSナショナルズ 2-0 ● Wヘッダー①
6/13 VSナショナルズ 2-1 ◯ Wヘッダー②
6/14 VSナショナルズ 0-5 ●
6/15 VS Dバックス 5-2 ◯
6/16 VS Dバックス 9-8 ◯
6/17 VS Dバックス 13-7◯
6/18 VS Dバックス 10-3◯
6/19 VSフィリーズ 5-3 ◯ 5連勝
6/20 VSフィリーズ 6-13●
6/21 VSフィリーズ 11-2◯
―注目ポイント
・今季初の被スイープ。相手はやはりドジャースだった→以前の記事でも記述した通り、5月末に固まるように闘うドジャースには中々思うようには行かず、今季初の被スイープを喰らいました。
続く1カード挟んでの4連戦は、3連勝含む3勝1敗とリベンジ。被スイープをズルズルと引きずらなかったのは大きいです。
そして、ズルズルと引きずらなかった最も大きな要因は、負ければ5連敗だった5月29日の9回裏が全てと言っても過言ではありません。
先月トレードでヤンキースから獲得したトークマンが同点に追い付かれた直後にプホルスのホームランボールを好捕したのが今回振り返る期間のターニングポイントになりました。いや、もしかしたら今年のターニングポイントになりかねない。そう思わせる程のスーパープレーでした。
この回を同点で凌いだ後に延長タイブレークで相手守護神ジャンセンからウェイドJr.とロンゴリアのタイムリーで勝ち越し。
その裏のドジャースの攻撃も、炎上した守護神ロジャースの後を任されたガルシアが無失点で抑え勝利。
更に、これに留まらず、6月12日のナショナルな戦でもトークマンはフアン・ソトのあわや同点ホームランの打球をスーパーキャッチ!この試合を1-0で勝ちました。
トークマン、本当に獲って良かったです。
https://twitter.com/NBCSGiants/status/1398510837757775873?s=20
・SF再生工場は本物!躍動する元半レギュラー勢!→まずは先発のゴーズマン、デスクラファニ。共に球宴に選ばれてもおかしくない成績を残しており、特にゴーズマンは6月12日に今季初の負け投手になるも、
8勝1敗(両リーグ4位タイ)
防御率1.51(両リーグ2位)
WHIP0.77(両リーグ3位)
※6月21日現在
というCY賞投票の上位に食い込んでもおかしくない快投を魅せています。
特に5月のゴーズマンは5勝0敗 防御率0.73 WHIP0.76をマークしナ・リーグの月間MVPにも選ばれました!🎉
更に、SF先発ローテのゴーズマン、デスクラファニ、ウェブは今年球界でも屈指の右打者キラーになっており、これも躍進の一つの要因と言えるでしょう。各3人のVS右打者はご覧の通り。
ゴーズマン 防御率1.90(MLB全体9位)
デスクラファニ 防御率1.05(MLB全体2位)
ウェブ 防御率1.67(※規定投球回未満な為圏外)
野手でも、今まで打棒が振るわず「4Aクラス」として見られ、扱われて来たスティーブン・ダガー、ダリン・ラフ、ラモンテ・ウェイドJr.が存在感を見せています。
・1点差を制するチームがナ西を制す?→今年のSFは気持ち接戦が多い様な印象を受けます(あくまで印象)。調べてみた所、1点リードの接戦を制してる回数が同地区ライバルのドジャース、パドレスと比べて1点差で勝つ試合数が多い事が分かりました。その数なんと13勝(※1点差負けは10回)。現時点での46勝の内の実に約35%の勝利が1点差での勝利でした。
同地区のライバルの数字はというと、
ドジャース:1点差勝ち9回 1点差負け13回
パドレス:1点差勝ち9回 1点差負け11回
といった感じで、今の順位、ゲーム差的にもちょうどこの差が首位に立てている大きな要因になっているようです。今後もドジャース、パドレスとはポストシーズンさながらの死闘が繰り広げられると思います。
・オールスターファン投票選出1位(1次発表)にポージー!→今絶賛投票受付中のオールスター。ポージーもナ・リーグ捕手部門で2位のモリーナにそれなりの票差をつけて1位に君臨してます。彼を筆頭にクロフォード、ベルト等の長年SFを支えた今オフFA組(ポージーはオプション有)が昨年一昨年はなんだったんだってぐらい打ちまくってます。球団が今後延長するか、手放すかの注目度もかなり上がって来ています。
ー今日までのMVP、逆MVP
MVP
野手:スティーブン・ダガー
直近30試合 打率.351 4HR 11打点 OPS1.036
投手:ケビン・ゴーズマン
直近30試合 4勝1敗 防御率1.20 30.0投球回 36奪三振 5与四球 WHIP0.70
逆MVP
野手:マウリシオ・デュボーン
直近30試合 打率.191 2HR 8打点 OPS.582
投手:アレックス・ウッド
直近30試合 1勝2敗 防御率7.88 24.0投球回 23奪三振 10与四球 WHIP1.46
また、マイナーにいる山口俊投手は成績が振るわず、巨人への復帰が決まりました。DFAになったウィスラーも新天地で頑張ってるようでなによりです。
今回は以上になります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。前回の記事はこちら↓