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ドラマ「坂の上の雲」となんのはなしですかノイローゼ♡

路地裏9番地のスナックのママが
放映中のドラマ「坂の上の雲」がおすすめだという。

奇遇なことに録画していたものだから4話立て続けに観た。

面白い!

めちゃくちゃ面白いのだけれど、今日私が紹介したいのは、ドラマの冒頭部に毎回繰り返されるナレーションだ。

何度聞いてもまるで「なんのはなしですか」の概念を
蔓延させんと浮かれて取り組んでいるなんのはなしです課のことを言っているような気がしてならない。

まさにどうかしているとしか思えない。

しかもこのナレーションを聴くと、それから始まるドラマもみんなそんな感じにみえてくる。

私は完全に見方を間違っていると思う。

面白いからやめない😛!

天国の司馬遼太郎大先生にバレませんように!


 「坂の上の雲」(テレビドラマ) 冒頭ナレーション

 まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。
小さなといえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。

 産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年の間、読書階級であった旧士族しかなかった。
明治維新によって、日本人ははじめて近代的な「国家」というものをもった。誰もが「国民」になった。
不慣れながら「国民」になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者としてその新鮮さに昂揚した。
この痛々しいばかりの昂揚がわからなければ、この段階の歴史はわからない。

 社会のどういう階層のどういう家の子でも、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。
この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。

 今から思えば実に滑稽なことに、米と絹の他に主要産業のないこの国家の連中がヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした。陸軍も同様である。
財政が成り立つはずは無い。
 が、ともかくも近代国家を創り上げようというのは、もともと維新成立の大目的であったし、
維新後の新国民達の「少年のような希望」であった。

 この物語は、その小さな国がヨーロッパにおける最も古い大国の一つロシアと対決し、どのように振る舞ったかという物語である。
主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれない。

🌈ワクワクがあふれだす🌈

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