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記憶の利用

席替えをしたばかりの
教室に入る。
私の席は1番後ろ。
左右は誰もいない。
へーっと思った。
前の席は誰かと確認すると。
Kだった。
おお!
どうしよう神席だ!
Kに気づかれずに
Kの背中が眺められる!毎日!
私はKの背後に座り教科書を開いた
私は真面目なのだ。
国語の授業を真面目に受ける。
おかしい。
さっきから先生のいうページと
私の教科書のページがあわない。
ずれている。
みんなそうなのか?
私は疑問に思った。
でもこの席、Kに聞くしかない。
私はKを眺めるのは好きだが
話すのは緊張する
目が合うなんてもってのほか。
息が止まりそう。
喋りたくない。
でもさっきからずっと
教科書のページがずれてる。
どうしても気になる。
仕方ない。聞くか。
直接触れるのは
おそれおおいので
鉛筆の後ろでチョンチョンと
Kの背中をつついてみる。
Kはゆっくり振り向いて
あの綺麗な低い声で
「なに?」
って聞いてくれた。
顔が近すぎることに気がついて
耐えきれないと思って
早口で事情を説明する。
そんなことを知らないKは
「ちょっと教科書見せてみて」
ってさらにこっちに乗り出して
教科書のページを確認してくれる。
あの、ずっと息できないんですけど。


そんな夢を見た。
Kはまごうことなき私の初恋で
夢に出演してくれたのは人生初。
何年も前の話だけど。

なんで登場するのかな?
なんか意味はあるのかなと
しばらく考えた。
調べたりもした。

そうしてたどり着いた
夢占いの結果は



「あなた今疲れてます」

だった。

初恋の人の夢で
疲れを癒すように
出来ているのか
人体は。
すごいな。

今日日差しが強い中
バーベキューで
疲れたんだけど
またなにか素敵な夢
みれたらいいな

なんのはなしですか




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