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詩のようなもの・詩または物語

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2024年8月の記事一覧

陽が当たらなくなった枝を
樹はいずれ落とします

それだからといってその枝は
はじめから要らなかったかというと
それは違います

その枝がなくても樹は生きていける
ようになったのです

砂山を作ったことがありますか?

砂山を作ったことがありますか?

砂山を作ったことがありますか?

たいていの人はあるとおもいます。

砂場で1番といっていいくらいシンプルな遊びですから。

大きな砂山をみんなでつくります。

どんどん砂が集まって、どんどん山が高くなり、みんなの気持ちも浮き立ちます。

山の頂上が見えてくるあたりになると…

必ず誰かがもっと大きいの作ろうや!

と言い出して、

みんなで砂山を踏みつぶすことになります。

あれあれ大変。

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雨にまつわる記憶

雨にまつわる記憶

雨に濡れずに歩くには
宙を浮いて歩こうとすれば良い

どこで耳にしたのか覚えはない

雨に濡れずに歩くには
宙に浮いて歩こうとすれば良い

たぶんこれは本当のことだ

雨に濡れずに歩くには
雨に濡れるか濡れないか
考えないほうが良い

雨に濡れずに歩くには
雨に濡れずに歩くことを一度忘れて
宙を歩こうとすれば良いのだろう

宙に浮いて歩こうとして
宙を浮いて歩くことを一度忘れて
雨に濡れずに歩こう

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[詩]飛行機にのって✈️

[詩]飛行機にのって✈️

ちょっと手を休めて
窓の外をみてくれないか

どうかわすれないで
この景色を
おぼえておいてほしい

どんなときも雲の上は
スッキリと晴れてるんだ

雲はいずれどこかに流れていくよ

○初盆に地名をきいてなんとなくお香を焚いて煙と遊ぶ

○標高の少し高い実家ではツクツクボウシが鳴き始めてた

○歯が弱くなった父にだすキュウリ皮を全部落としてあった

○眺めてた局所豪雨は移動してこの身包んで虹を残した

○メロンの実 日ごと大きくなってきて妊娠線をふと思い出す

鏡に映る私みたいな像はいったいなんなのか

鏡に映る私みたいな像は
いったいなんなのか?

私はときどき考える

いや、
正確には考えるのを
ときどきにしている

だってこのこの疑問はひどく魅力的で、いくらでも考えることができて頭が変になりそうだから

鏡を見るときに私は私をみようとしている

けれども私は自然体の私をみることはできない

だって鏡を見るときには無意識のうちにいい顔作ろうとしている

目なんてちょっとぱっちりしてるんじゃない

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宇宙パフェ【お絵かき】

宇宙パフェ【お絵かき】

ナイスファイトジャパン🇯🇵!
やるなアメリカ🇺🇸!
気を引き締めて次いってみよう!

わたしたちはけっして

屈しません!
最近#note写仏部のみなさんの活動を多く目にする。

私はおもいだした。

そういえば私も写仏部の一員にしてもらったんだったと。

私は近い未来と私が勝手に信じている、奈良開催の飲み会に行きたいためだけに潜り込んだ。

そのような理由でも歓迎してくださったみなさん。

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🌌銀河童伝説🌌

🌌銀河童伝説🌌

あるところにかっぱがいた。
かっぱの名はかっぱだった。
と言うのは、その村には河童はそのかっぱ1匹だったからである。
かっぱはただかっぱと呼ばれるだけで他の名を持たなかった。
かっぱもそれを何の不思議と思わなかった
かっぱは人間と仲良くなりたかった。
それで数々のいたずらをして人間に嫌われてしまった。
ある夜、村外れの池でカッパはしくしく泣いていた。
その姿を空の上から見ていたものがある。
かっぱ

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👒🌿八月の詩🌿👒

👒🌿八月の詩🌿👒

八月「は」がつく
はりきって
蜂になりきれ羽音たて
花から花へと飛び回れ

遊べるときに遊ぼうよ
1人でだって遊ぶんだ
みんなつられて遊びだす

夏の太陽背にうけて
明日のことなど考えず
ただ一心に遊ぶんだ

その姿みて喜んで
僕らのかわりに
石も木も
土も水も空気すら
蓄えててくれる次の日に
僕らが遊ぶエネルギー

八月は安心して存分に遊べ

恋の詩とそれに全く関係ない無限の網の話

恋の詩とそれに全く関係ない無限の網の話

彼とボールペンと彼女と私

彼がいつものようにボールペンを
クルクル回してる

ああ いいな
ボールペンになりたいな

休み時間になって
楽しそうに友達とふざけてるけど
ボールペンは大切そうに筆箱に
しまってた

うん しあわせ

彼がいつもにない顔で私に
恋愛相談してきた

そうか うれしいな
なにか力になりたいな

誤解が解けたみたいで
また二人仲良く下校しはじめた
目があって私にヨッって手を

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猫鱈家の朝食風景

猫鱈家の朝食風景

猫鱈 永男の家の朝食は賑やかだ。
とはいえ永男は一言も話さない。

新聞を読みながら、妻である
美々子と娘の美由の朝から止まらないおしゃべりを聴いているだけだ。

永男には二人の会話が成立しているのかどうかは全くわからない。
二人はたしかに交互に話しているのだが、全く別のことを話しているように思う。

近頃娘の美由は、学校で気になっているド派手なクラスメイトの報告ばかりしている。どうやら気に食わな

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炭酸飲料⦅詩⦆

炭酸飲料⦅詩⦆

シュワシュワシュシュシュ🫧

シュワシュシュシュ🫧

コップにソーダを注ぎます

うちに秘めてた この想い

コップに注がれ 溢れだす

シュワシュワシュシュシュ🫧

シュワシュシュシュ🫧

音になって 泡になり

コップの中で踊ります

ふわりふわふわ 🪽

ふわふわり🪽

浮かべたレモンのスライスも

一緒になって踊ります

しばらくそれを眺めたら

も一度 胸に戻しましょう

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