2024年5月の記事一覧
グレースと伝令者テオリア、そしてしばいぬ[外伝]①
ハイノン国にはカガワーナーという町もあった。ラーナ町のはるか東、カドゥーホイの町の南西に位置し、都会的な雰囲気でハイノン国の若者はみな憧れる、雨ざらしの巨像で有名な町である。
この町の港には世界中の船が毎日のようにやってきては出てゆくのであった。外国船も珍しくはない。
この日も、大海を大きく巡回する船からたくさんの乗客が降りてきた。
その中に一匹の犬を連れた女の姿があった。
一見すると女はご
[詩]木をみて人をおもう
山の雑木をみておもう
真っ直ぐな木はひとつもない
高い木低い木あるけれど
ひっつきあって絡まって
太陽めがけて伸びている
真っ直ぐに近い木があると
必ずまわりは遠慮して
バランスとって立っている
みんなが真っ直ぐ育ってる
そんな光景ありえない
植木ばたけじゃないもんな
太陽めがけて木よのびろ
陰に立つ木はじっと待て
雑木林はいいもんだ
なんのはなしですか
短歌に初挑戦❣️お題:中学生男子
短歌にすれば
なんか
マイルドに
俯瞰できるのではないか?
そんな思いつきで
緊張感あふれる
中学生の息子との
日々の様子を
詠んでみました
初挑戦です
ぬるい目でご覧下さい
それでは3首一気にいきます
❶
もう けして
ついては来ない
買い物に
グミとチョコだけ
要求してくる
❷
「口きくな
オレが車に乗るまでは」
私はお前の
女ではない
❸
「誰だこれ。」
「それは昔の私です。」
「
[軽めのホラー]子供の頃の夢を叶えよう
このところ気候の良い日が続いていたのだが、今日はあいにくの雨である。
底冷えのするリビングで
真子はブルっと身震いした。
もうすぐ3時。
下の子が帰ってくるまで
あと1時間ほどある。
この時間は真子にとっては
家で1人誰にも邪魔されないで
考え事ができる大切な時間だ。
冷えてしまったコーヒーを
レンジで温めなおすと
真子はゆっくり椅子へ腰掛けた。
「…南野は無しですかー?」
雨の音に混じ