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詩のようなもの・詩または物語

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2024年2月の記事一覧

[詩] 洞窟探検

[詩] 洞窟探検

この先に

知らない景色が見えるはず

踏み入れたのが 運の尽き

ずいぶん奥まで来ちまった

だいぶん時も流れたな

帰り道

見失うことないように

糸を垂らしてきたけども

途中で切れたりしてないか

急に不安に襲われる

確認の

ためにこの糸引いたりは

しないけれども期待する

洞窟の外の誰かがこの糸の

先を握ってこの俺に

ここで帰りを待ってると

伝えてくれはしまいかと

[交渉]もし私が竜ならば

[交渉]もし私が竜ならば

もし私が竜ならば、
私の眠りを覚まし、
私のところへやってくる者は次のような者が良かろう。

意図しない者。
純粋無垢な赤子及び子供。
なんらかの計算があってはならぬ。

うるさければ無視するが、
機嫌が良ければ話の1つも聞かせてやろう。
他のものが聞けぬ質問にも答えてやるやもしれぬ。
背中に乗せて、大人になると忘れる世界をみせてやっても良いだろう。

私を怖がらぬ乙女。
望む物は何でも与えよう。

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