医師:株式投資編
投資といってもたくさんあるが、今回は株式投資について記載したい。
ただ、株式投資の前に以下の①-④は必ず必要な資産運用であり、この株式投資を始める前にしてなければこれらを先にしておいてほしい。
①ふるさと納税
②NISA
③iDeCo:リンクあります
④保険控除
⑤株式投資
医師にとってどの投資がお勧めか。
その前に医師の特性を記載すると、以下の通りである。
①収入の大半は医療費(保険)から賄われている
②医師免許は日本でだけ有効であり、特別な事情がなければ海外の病院で医師として働いて収入を得ることはできない
これは日本は日本の経済事情、特に保険診療が収入の中心であることから
日本という国に依存していると言っても過言ではない。
(ある意味、公務員的な存在)
投資の大原則は、分散である。
以上から、医師は公務員的な存在、投資の大原則は分散である
ことを考慮すると、医師にもっとも勧められる投資は株式投資
と考えている。
注釈)不動産投資(日本国内)をしている医師が多いが、
これを勧めない理由としては、
・少子高齢化
・地震、自然災害あり
・空き家問題
・流動性に乏しく、すぐの現金化が難しい
・メンテナンスが必要であり、手続きを含めて時間をとられる
これらが上記問題として認識されており、需要と供給のバランスが崩れてくるから、今後は不動産の利回りが悪化するのはあきらかである。
【株式投資のメリット】
① 少額からはじめられる
② 配当や優待サービスがある
③ 投資先を分散することが簡単である
日本人は日本円で財産を保有していることが大半であり、
基本は海外の資産をもつことで、日本が経済的衰退したときの
リスクヘッジにもなる。
私は、基本的に手数料の安いインデックスファンド(TOPIXやS&P500などの上場企業の株式を全て購入して、それを分割して販売している投資信託)が最適解と
考えている。
プロが運用してくれる投資信託としてはアクティブ運用とパッシブ運用の2種類がある。
アクティブ運用はプロが全知全能をかけて預かったお金を運用する方法、
パッシブ運用はプロが預かったお金を株価指数に連動するように株式を購入する方法である。
パッシブ運用はアクティブ運用に勝ってきた歴史があり、そのためそれが推奨されている理由にもなっている。
株式を購入する場所も考える必要がある。
もちろん、日本に住んでいれば日本市場で購入することになるが、それでは安く買えない。為替リスクはあるものの、投資の本場である米国で購入するのが最も安く購入することができる。(手数料がかかるので、何度も売り買いするのにはむいていない)
【注釈】
インデックスファンド(株価指数:TOPIX/S&P500の場合)の値は、基本的に株式相場の値とほぼ同じだ。
これは、株式市場全体の動きと連動するように、ファンド内の株が構成されているからであり、専門用語でベータ(β)という。
これに対し個々の銘柄やレバレッジをかけたりすることで、市場全体の収益よりも+αの利益をアルファ(α)という。
よく株で儲かったといういわれる人は、このαが大きいことを意味することが多い。
私はαとβを以下のように理解している。
α(アルファ):企業や市場分析などをして得られる利益
しかし、β(ベータ)を上回ることは大変難しい。
β(ベータ):テクニックや勉強は不要。
変動はあるが、株式市場における銀行預金のようなもの。
(元本割れの可能性もあるが、銀行預金よりもはるかにリターンの期待値が高い)
私自身はインデックスファンドを中心にしており、
そこにREIT(利回りは高い)と個別銘柄(マクドナルド、オートバックス、ビックカメラ、オリエンタルランドなどの株主優待狙い)を加えている。
株主優待は実質利回りを上げるので、この株主優待はお勧めである。
次に、いつ買うかということだが、時期により変動するのが株価であるが、
そのタイミングは難しいので、基本的にこれを時期を分割して購入する方式、
つまり毎月積立式が最適解だろう。
【購入する銘柄】
・手数料の安いインデックスファンド
・毎月、一定額を積み立てる
【日常生活でしておくべきポイント】
収入が増えれば、支出も増える。
これはいくら気をつけても起こりうる現実であり、その中で投資資金を捻出することも重要になってくる。むしろ、毎月投資資金を捻出することのほうが難しいかもしれない。
この対策としては、本多静六の貯蓄法が重要になってくる。
詳しくは以下のリンクを読んで頂きたいが、手取り収入の一定の割合を強制的に貯蓄→投資に回すやり方である。
株式投資は上記が最適解であるが、個別銘柄についても記載したい。
【個別銘柄を購入するポイント】
・その銘柄を買う理由がわからないのであれば、買うべきでないということ。
・自分が知っているモノとサービスを提供してくれる企業から買う。
(自分がファンになっている企業の株式を購入する)
・配当利回りと株主優待を含めた利回りで考えるとメリットが大きい。
例)毎年、ディズニーランドに行っているから、オリエンタルランドの株式を
購入する。優待券で入場券もついてくるので、それは実質、入場料分の
配当金と考えることができる。
・その企業の利益率(売り上げよりも利益率が高い)、マーケットサイズが大きな
業種を選ぶ
【チャートはみるべきか】
・基本的に大雑把でよい。
上昇トレンドか、下降トレンドか、横ばいか。
急激なトレンド変化時期は、知らないことが起きている可能性が高く、
購入は控えてほうがよい。
株式投資においては、上記ぐらいの知識だけ入れておけばいいのではないだろうか。
医師は、基本的に患者さんの治療をよりよくするために時間を投入すべきと考えており、株式投資に没頭するべきではないと私は考えている。
株式投資の最適解(医師版)
手数料の安いインデックスファンドを、毎月、一定額を積み立てる!