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拒絶をどう克服するか。

[ ハーバードビジネススクールではなぜ営業を教えないのか] 

優れたビジネスマンの事実
事実①:優れた営業マンは訪問回数が多い
事実②:Noを言われるまで提案し続けていた優れた営業マンは打率を気にするよりも、打席を多くすれば、それだけヒット数が増える。そして、試行錯誤を繰り返すことで、その拒絶を克服していた。

これは医療においても非常に役にたつ考え方です。
どんなことでも様々なことを試行錯誤して、その都度、修正して試してみる。
これは臨床や検査でも同じです。

もちろん、医療においては不利益をこうむるのは患者さんですので、なんでもかんでも試せばいいわけではありません。
しかし、試さないとわからない部分もあります。

便秘薬を例にとりましょう。
便秘薬は長期に使用することが多く、安全性が高い薬剤のひとつです。
そして、数種類ある便秘薬のなかでどれが患者さんにとって最適かは使用してみないとわかりません。

便秘薬の不利益、つまり副作用は下痢であることが多いです。
まずは便秘薬の前に生活習慣の改善や運動習慣をみにつけていただくことお願いしますが、それでも改善が乏しい場合は便秘薬を処方します。

薬にはどれも用法用量の記載があるものの、はじめは効果が少ないかもしれませんが、少なめの量から試していきます。そして、効果の程度をみながら徐々にupさせていく。もし、用法用量通りの量でも効果がなければ、他の薬剤を試してみる。

これを繰り返していき、薬剤の調整を図っていくのが患者さんの信頼関係構築にも有効です。

薬剤の効果拒絶という例で取り上げましたが、
要約すると


小さく試し、うまくいけばその方法を採用する。
拒絶が続いても、変化を加えて試していく。
そうすれば、いい方法がみつかる可能性が高い。


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