外来で高カリウム血症をみたら。
以前に高カリウム血症についての解説をしたが、今回は外来での高カリウム血症について記載したい。(一般的なカリウム血症の補正については以下を参照)
※外来しているDrからどうすればいいですか という問い合わせが何度かくる。
高カリウム血症は緊急を要する場合がある。(高カリウム血症が持続すれば致死的不整脈を誘発する)
まずは、検査値が正しいかを確認する。
(LDHも上昇していたり、血小板が低値であれば溶血も疑う)
入院を考慮するのは、以下の項目だ。
・カリウムが6.0mEq/Lを超えている
・症状がある(特に、徐脈)
・心電図変化(冠性T波)
・腎機能低下
・尿がでていない
5.5-6.0 mEq/L
腎機能障害がなく尿もでているならば、外来でfollowすることが多い。
①輸液補充(GI療法+カリウムフリーの1号液が基本)
②内服処方:K吸着薬(便秘になりやすいことを説明)
例)カリメート、アーガメイトゼリー、ケイキサレートなど
③食事指導:健康食品、果物は控える
そして、外来で採血にてfollowしていくことが多い。